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2009年5月10日 (日)

ホーおじさん

ベトナムに行くと必ずお目にかかるのが、ホー・チ・ミンの像や肖像画である。ご存じの通り、ベトナムは社会主義国ということになっている。だが、ベルリンの壁が崩壊して以来というもの、社会主義国につきものだった指導者たちの像や肖像画というものは、撤去されつつあるようだ。

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<ホーチミン市にて>GR DIGITAL

実際ベルリンの壁崩壊後に訪れた社会主義国は、中国にラオスベトナムくらいである。中国はすでに開放政策を取り毛沢東の像も町にはほとんどない。ラオスはまるで社会主義を感じさせないのどかさで、指導者の顔はわずかに初代大統領の像くらいがあるくらいだった。一方、ベトナムはドイモイ政策を取りつつも至る所にホー・チ・ミンがあふれている。

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<カントー博物館にて>MZ-3/35mm/E100VS

カントー博物館にはブロンズ像があり、町中には巨大な像がそびえ立っていた。また、ホー・チ・ミン博物館というものもあり、どちらも無料だったので行ってみたが、あまり面白くなかった。

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<ニンキエウ公園の巨大な像>MZ-3/35mm/E100VS

カントー川沿いにあるニンキエウ公園には巨大なホー・チ・ミンがいた。このような指導者像があるのはかなり希少と前に記したものの、中国と異なりあまりプロパガンダの宣伝がないところが、ベトナムだろうか。ホー・チ・ミンが亡くなって、この夏で40年が経過する。

ベトナムでは、町に私営のタクシーがあふれ、個人商店ばかりが目立つ。もちろん、個人経営のレストランなども数多い。ホー・チ・ミン像を除けばほとんど自由主義社会と変わらないようにも思える。

そんなベトナムだが、マルクス・レーニン主義に揺らぎが起こり始めると、ホー・チ・ミン個人の思想に傾いていったということである。おそらく、ホー・チ・ミンの像は当分ベトナムでは健在だろう。

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コメント

あんまりこういうことは詳しくないんですが・・。

なぜに社会主義って指導者の銅像が多いんでしょうかね。
社会主義は個人崇拝の帝国主義から離れたところにあるはずが、円の周りを回るように1周して隣り合わせになってしまったのか。

個人崇拝の像が倒されることを想定して作る人はいないんでしょうが、永遠に立ち続ける個人像(宗教除く)は歴史上ほとんど見かけないと思いましたが。

指導者も、それを知っててもあえて立てさせるのか。
自分の像が倒されるのを想像したくないとは思うんですが。

投稿: lastsmile | 2009年5月12日 (火) 09時58分

lastsmileさん、こんにちは。
今や、実質的に社会主義を貫き通している国ってあるんですかねえ。
中国にしても北朝鮮にしても、今やその体制をいいことにしての一党独裁、権力の超集中型国家なんではないかと。
そういう点ではミャンマーなどの軍事独裁国家と変わらない気もします。(もっとも、ミャンマーはかつて社会主義を標榜していましたけど)

ま、ベトナムに関してはホー・チ・ミンがかなりできた人だったようなので、フセインの像のように取り壊されるということは、当分ない感じです。ま、それも、世の中の動きなので、これ以降どうなるかわかりませんが。

確認はしていないのですが、1992年当時、中国の成都では、毛沢東像が町の中心にありました。今はどうだろうか。

投稿: ヒョウちゃん | 2009年5月12日 (火) 20時25分

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