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2009年6月15日 (月)

ミサかと思ったら…

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<チャータム教会>MZ-3/35mm/E100VS

ビンタイ市場の近くにある、見事なファサードを持つ教会。クリーム色というのも、実にカメラ映えする。この時の天気と相まって、リバーサル特有の色合いが出た会心のショット。

この日は日曜日で教会内部ではミサのようなものが行われていた。内部はあとで撮ることにしようか。

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<遺影を抱いて>MZ-3/35mm/E100VS

ミサのようなものは終わって、人々が吐き出されてくる。最初に出てきたのは泣きじゃくる女性。ミサではなかった。

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<出棺>MZ-3/35mm/E100VS

やがて棺が運び出される。正装した係により担ぎ出される棺。亡くなった人物はそれなりの地位にあるものだったのかもしれない。

Md0720

<送る人々>MZ-3/35mm/E100VS

棺は霊柩車に運ばれ、それを見送る親族たちがいる。上の写真の建物側にやはり正装したバンドがいるのがわかるだろうか。彼らは、葬送の曲を演奏し、さらに悲しみがこの空間を包む。

…とまあ、旅行中にもかかわらず貴重な場面に遭遇してしまいました。そういや、ブンタウでも似たような場面がありました。また、同じ教会でも、サイゴン大教会では人生の出発点に当たる新婚カップルに遭遇し、ここでは人生の終焉に遭遇する。

ところで、この教会、南ベトナム初代大統領のゴ・ディン・ジェムが自分に対するクーデターの時に逃げ込んだ教会とのこと。彼は熱心なカトリックだったが、ベトナムの国民に対しては弾圧を加えていたのである。

また、この教会は別名フランシスコ・ザビエル教会というらしい。ここ数年訪れてきた地域でも同名の教会があった。とりわけ、マカオの教会は色合いが似ている。建物は似てませんが。ちなみに、ザビエルはベトナムに立ち寄ったことはない。

Postscript ここでお知らせ。昨年夏の旅の記録、「雨とメコンと少数民族」、ルアンパバーン2日目まで到達しました。「えっ、まだ終わってなかったの?」という声も聞こえてきそうですが、しばらく更新停止していました。果たして、次の旅までに完結するかどうか。よろしかったら、ご覧くださいませ。

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コメント

貴重な体験でしたね。
葬送はその土地の人たちの想いがあらわれてきて、
とっても厳かで厳粛な世界を知ることが出来ますね。

「死」に対する考え方を理解することが、結局
いかに生きるかという価値観の理解にもなるような。。

難しいこと偉そうに並べましたが・・(すみません)、
まぁ人の息と鼓動を感じる部分かなぁと。

投稿: lastsmile | 2009年6月16日 (火) 13時53分

私もイタリアでお葬式に遭遇したことがあります。
中世の衣装を着た若者たちの一団が教会前にいたので、
お祭りかと思ったら全然違っていて。

亡くなったのはまだ10代とおぼしき若者だったようで、
号泣する両親とおぼしき人物が棺とともに現れ
物見遊山の気持ちでカメラをスタンバイして待っていた自分が、ひどく恥ずかしく思えたことがあります。


投稿: Gina | 2009年6月16日 (火) 19時07分

lastsmileさん、こんにちは。
比較的結婚式は旅で見かけることが多いのですが、お葬式は滅多にありません。
一方で厳粛なものとして受け止める自分がいながら、珍しい被写体だからと本能でシャッターを押してしまっていた自分がいます。
あと、ブンタウでの「行進」でもシャッターを押していますが、こちらは厳粛なんでしょうが、葬式という感じはしませんでした。法事みたいなものだったのかもしれません。

投稿: ヒョウちゃん | 2009年6月16日 (火) 20時52分

Ginaさん、こんにちは。
ずばり指摘されてしまいましたね。
物見遊山でした。
Ginaさんの遭遇したイタリアでのケース、自分だったらやはり素早く撮ってしまうかなと思いますね。
本来だったら、こういう写真は表に出さないものかもしれません。ご遺族に対する配慮が欠けていたのかも。
だからといって、この記事を引っ込めてしまうことはしませんけど、今後よく考えるようにします。

シャッターを押せなかった話ですが、スペインの闘牛でデビューしたてらしい闘牛士がなんと、牛に跳ね飛ばされてしまうところを目撃しました。
それまで、闘牛写真をがんがん撮っていたのですが、この瞬間だけはだめでしたね。
じゃあ、やられてしまう牛の立場はどうなんだという意見もありそうですが。

投稿: ヒョウちゃん | 2009年6月16日 (火) 21時02分

海外を旅して、色々な習慣・風習に出会い、経験して、それを紹介するのは自分の経験を他人にも伝えたい気持ちの現れ。
何があったか分らなかった最初の写真を除き後ろからの撮影で良いのではとも思います。最初の画像でやはり遺影が最初なのは日本とも同じと感じました。

投稿: 04mat | 2009年6月17日 (水) 00時09分

>ずばり指摘されてしまいましたね。

すみません、別にヒョウちゃんのことを批判したわけではありませんので。

私が遭遇したケースは、亡くなられた方が若い男性だったことと、愛息の死にあたりご両親が泣き崩れていらしたので、写真を撮るどころか、いたたまれなくなってしまったのです。

これが天寿を全うされた方なら、また全然違うのだろうと思いますし。

投稿: Gina | 2009年6月17日 (水) 12時49分

04matさん、こんにちは。
フォローありがとうございます。
ご指摘の気持ちはありますね。やはり。
ブログやっていれば、ネタになるかどうかなんてことも不遜ながら考えてしまいます。
ま、自分もずけずけと入り込んでいったわけではないので、ま、いっかという感じではいます。

投稿: ヒョウちゃん | 2009年6月17日 (水) 22時13分

Ginaさん、こんにちは。
わざわざ、ありがとうございます。
あの、ああは書きましたが、全然気にしていませんので。
こちらこそ、Ginaさんのお気を使わせてしまい、すまないなと思います。
また、気になさらず、時折コメント付けに来てくださいませ。待っていますよ。

投稿: ヒョウちゃん | 2009年6月17日 (水) 22時17分

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