風景をじゃまするもの
<電線の束>MZ-3/35mm/EBX
ホーチミンで感じたのは、街にかなりの電柱があり、無数とも思える電線が張り巡らされていることであった。
かつての日本を思い浮かべてみても、街中にはかなりの数の電柱があったと思うが、ここまで電線があったとは思えない。バンコクなどその他の東南アジアの都市でも、ここまですさまじくないのではなかろうか。
<ホーチミンの街角>MZ-3/35mm/EBX
このことは別に注意深く観察してわかったことでもなんでもなく、街を歩きちょっとした風景を撮ろうとすれば、容赦なく風景に飛び込んでくる。誰でもわかることだ。
ベンタイン市場やビンタイ市場をやや離れたところから、俯瞰で撮ってみるとどうにも気になる、黒い線の束なのである。これまでの写真にはできるだけこの線が写らないよう配慮して撮ってきた。だが、この線はかなり低い位置に張り巡らされていて、気にならない方がおかしい。
上の2枚はシンカフェのツアーバスから撮ったものだが、メインストリートといわず、細い路地にまでこれが張り巡らされている。車高の低い乗用車や小型トラックくらいならば、問題ないが、バス以上の車高があるクルマは絶対に通れない。だいたい路地の奥で、火事でも起きたら消防車は入っていけないではないか。
ま、電線と書いたものの、それらがこれほど束ねられているとすると、危険きわまりなく、もしかすると、電話線なのかもしれないが。
いずれにせよ、あふれかえるバイクとともに、この線の束はホーチミンの発展を妨げている要因のひとつかもしれないな。
さて、長々と引っ張ってきた年末年始のベトナムの記事ですが、これで終了します。次の旅立ちまではランダムな旅の記憶を取り上げる予定。
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