初めて買ったアルバム
かすてら音楽夜話Vol.18
初めて買ったアルバム、もちろんCDじゃなくてLPレコードです。
音楽の興味は結構あったものの、主にラジカセでのエアチェックというものに限られていて、耳は肥えてきたものの、肝心の音源を持っていないという状態が続いていました。そのラジカセもモノラルなので、FMの音質はいいものの、ステレオではないという情けなさ。
やがてアルバイトをするようになり、まとまった金が入り、本格的なステレオを購入することに。ま、本格的といっても、モジュラーステレオというやつで、本体にレコードプレイヤー、カセットデッキ、チューナーが一体化したものだった。それでも、遙か昔に購入していたレコードプレイヤーは、外部出力端子も外部入力端子もついていなくて、レコードをそのまま聴くだけのものだったので、かなりの発展ではある。
その後もアルバイトを続け、その金でウォークマンを購入し、ステレオでダビングしたカセットを通学時に聴くなんて世界の広がりもあったな。一眼レフを購入したり、旅行資金にしたり一気に世界が広がりましたね。
そんなわけで、LPにも手を出していく。もちろん今のように大人買いはできず、せいぜい月に1枚買えるかどうかといったところ。その頃、レンタルレコードなども出てきて、それを借りたり、友人から借りたりいろいろです。問題だったのは、満員電車にLPを持ち込むこと。かなり苦労したものです。
ドメスティックでは、竹内まりやの『Love Songs』。「September」「不思議なピーチパイ」というヒット曲が入っているほか、A面をロスで現地のミュージシャンと録音し、B面を東京のスタジオで録るというやり方のアルバム。
聴いて頂いたのは、銀座音楽祭の「September」。いや、まったくどこのおばさんが歌っているのかと思ったぜ。当時の竹内まりやは自作曲はアルパム中2曲程度が自作の曲で、残りの曲は外部発注ですね。「不思議なピーチパイ」は安井かずみ/加藤和彦のコンビだし、「September」は、松本隆/林哲司の作品。この頃はまだ、山下達郎の影はわずかなものでしたが。(★この映像は削除されました。)
それにしても大人びているというか、老けてますね。はっきりいって達郎との結婚後の映像の方が若返っている。デビュー30年以上の女性ミュージシャンは、ユーミンなどにもいえますが、昔の映像の方が年取っている感じです。
★代わりに、同アルバム収録の「不思議なピーチパイ」でタイアップされた資生堂のCM映像がこちら。モデルはマリアンですが、当時は「メアリー岩本」と名乗っていました。
さて、洋楽ではまたしてもEric Carmen(エリック・カルメン)に戻ってきました。とはいえ、購入したのは『Change Of Heart』というアルバムだけでしたが。ラズベリーズ時代のあの興奮にまた浸りたかったのかもしれません。んで、タイトルソングの「Change Of Heart」をYouTubeで見つけたのですが、なんと埋め込み不可。なので、リンクだけ張っておきます。なんと、NHKのレッツゴー・ヤング出演時のもの。会場に客を集めたものでありながら、口パクというもの。(★この映像、現在でも生き残ってますね。その代わり、HQ版の音声のみのものを貼り付けておきましょうか。)
同じあたりにLinda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット)の『Living In The U.S.A.』を購入しました。リンダ・ロンシュタットのバックバンドがのちにEagles(イーグルス)となりました。リンダは自分で曲を書かないものの、まさにアメリカ西海岸を象徴するような女性シンガーですね。この時期は模索中だったのか、古いアメリカンソングをカバーしているものが多い。その中から、「Back In The U.S.A.」をごらん頂きましょう。
この曲はChuck Berry(チャック・ベリー、ロックの先達)のオリジナルながら、映像ではそのチャック・ベリー、Keith Richards(キース・リチャーズ、Rolliing Stones)がギターで競演。キースの横にいるのはGeorge Harrison(ジョージ・ハリスン)に見えるんですが、ちょっと不明。少なくとも、『Living In The U.S.A.』リリースからだいぶたってからのものと思われます。
そんなレコードたちですが、家にレコードプレイヤーもまだ健在で、手放してはいません。とはいえ、CDで買い直していたりするので、レコードとして聴くことはなくなったなあ。もうかなりの年月がたっているからねえ。
| 固定リンク | 0
「Music Talk」カテゴリの記事
- まぼろしのナベプロ三人娘(2024.12.12)
- クリッシー姐さんの壮絶な人生 and More(2024.11.07)
- クセがすごいんじゃ!(2024.10.03)
- 追悼、J.D.サウザー(2024.09.21)
- ラズベリーズの光と影(4)(2024.09.17)
コメント
初めて買ったアルバムは、邦楽だとチューリップの「BEST」で、当時流行った「心の旅」のシングル、そのB面の「夢中さ君に」が気に入って、じゃあ他の曲も聴こうって思って買いました。
で、洋楽。これはっきりと覚えていません。・・が、たぶん、ビートルズの「オールディーズ・バット・グッディズ」かなって思います。前期のシングルがタップリ入ったベスト盤でとにかく聴きまくりました。(たぶん・・)
ヒョウちゃんの今回の竹内まりあ、リンダが、どちらかというとアメリカンPOP系またはウエストコースト系ってことの出発点が興味深いですね。
投稿: lastsmile | 2009年8月 1日 (土) 18時25分
lastsmileさん、こんにちは。
チューリップの「心の旅」も「TBS今週のベストテン」でさんざん聴かされた曲です。
でも、わたしゃチューリップがビートルズテイストのあるバンドとはまったく気づかずに、時は過ぎ去っていた…と。
本家ビートルズもさんざんエアチェックはしていたのですが、音源を購入するようになったのはだいぶ後のことですね。
ええと、自分のウェストコースト系の目覚めは実は、Loggins & Messinaだったりします。ラズベリーズの頃に「Thinking Of You」(邦題「愛する人」)をシングルで購入していました。例の電気屋でね。
ま、その後まさか、ケニー・ロギンスがソロでブレイク、しかもかなり経って、するとは思ってもいませんでしたが。
ちなみに、竹内まりやのアルバムにはAirplayの二人とか、ラス・カンケルなどが参加していましたね。
ま、あの頃購入したものでは、もっとドメスティックなものもあるんですよね。映像がなかったので、やめておきましたけどね。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年8月 1日 (土) 23時18分
最初に買ったLPはハンク・ウィリアムス親子の2枚組みのベスト盤で2000円。次はCCRのバイヨー・カントリーでした。
日本人だと南沙織かなぁ。日本語ならアグネス・チャンが先のような気もしますが(笑)。
投稿: 伊 謄 | 2009年8月 3日 (月) 02時44分
伊 謄さん、お久しぶりです。
なんか相当に渋いところを初めてご購入されたのですね。
調べてみたら、「ジャンバラヤ」の人ですか。といっても、カーペンターズのヴァージョンしか知りませんが。
それに続くCCRというのも、すごすぎます。
アグネス・チャンの来日は南沙織のデビューよりも後なんじゃないですか?
それにしても、南沙織を含めてかなりインターナショナルなメンバーですよね。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年8月 3日 (月) 20時09分
本人は渋いという意識はないんですが。Hank Williamsは、わたしにとっては有名人でしたから。
南沙織とアグネスは、買った順序がデビューとは逆になっています。こういうジャンルは好みが大切ですから(笑)。
投稿: 伊 謄 | 2009年8月 4日 (火) 22時25分
伊 謄さん、こんにちわ。
チュニジアからです。
暑くて、涼しげな音楽を聴きたいですよ。
戻りましたら、またです。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年8月16日 (日) 22時37分