カルタゴ遺跡-アントニヌスの共同浴場編
わずかながらスキャンできました。とりあえずは、リバーサルから。ベトナムで使い残した、Kodak Elitechrome Extremecolor(EBX)です。
<ナツメヤシ>MZ-3/35mm/EBX
チュニス到着翌日、実質初日。身体慣らしも兼ねて、この旅でひとつ目の世界遺産でもある、カルタゴ遺跡へ。これがとんでもない間違いであった。それはまた書きますが。
我々は何気なく「カルタゴ」と呼んでいるものの、フランス語圏でもあるチュニジアでは「カルタージュ」となります。最寄り駅などはカルタゴではなく、カルタージュとなるのでお間違いなく。
カルタゴの遺跡はのちにローマがフェニキアを支配下に置くことで、フェニキア人たちの遺跡だけでなく、ローマ人の遺跡もあるという複合型の遺跡なのだ。まずは、カルタージュ・ハンニバル駅から近い、アントニヌスの共同浴場へ。
<共同浴場跡>MZ-3/35mm/EBX
ここにあった共同浴場は、壮大な建物だったらしいが、現在は屋根と壁は失われており、わずかに列柱とその他の遺構が残るのみ。それにしても、強烈な日射し。ここは地中海に面していて、太陽光線もかなりのものだ。昨年旅したメコン流域とは比較にならないまぶしさで、リバーサルもかなりの色合いが出た。
<列柱>MZ-3/50mm/EBX
ここまでは、TGMという、電車に乗ってやってきたのだが、個人旅行者の姿はまるでなく、そんなものかと思っていたら、ここにはバスで乗り付けたイタリア人たちがかなりいた。その気になれば、船でも来ることができるほどの距離だから、チュニジアはイタリア人にとっては隣国みたいなものなのだ。
<遺構>MZ-3/20mm/EBX
カルタゴ遺跡はこの周辺に点在していて、購入する入場券は8箇所の共通入場券となっている。料金は8.0ディルハムプラス、1.0ディルハムのカメラチケット。各地で入場した証となるスタンプを押したり、そのまま通されたりした。
アントニヌスの共同浴場は特に順路というものがなく、時間的にロスしたような歩き方をしてしまったかもしれない。
<地下にあるバジリカ>GR DIGITAL
誰もいない林のようなところに、バジリカがあった。それも地下に。降りていくと、見事なモザイクが残されていた。カルタゴが繁栄したのは2500年ほど前だから、それほどの時を経てもこんな綺麗なモザイクが残っている。素晴らしい。
| 固定リンク | 0
「200908 Tunisia/France」カテゴリの記事
- ケロアン観光(2010.06.19)
- ケロアンのグラン・モスク(2010.05.30)
- ケロアンのスークにて(2010.05.25)
- チュニジア版タジン(2010.04.25)
- ケロアンの昼下がり(2010.04.21)
コメント
カルタゴ、歴史の教科書で名前を覚えているくらいで。ハンニバルの象使いとか。
古代の地に身を置くというのも、いいですねー。
投稿: マサエ。 | 2009年9月 6日 (日) 09時55分
マサエ。さん、こんにちは。
遺跡を見るのは勉強になっていいですよね。
学校で習うよりも身に付きます。
このあと続々遺跡は出てきます。
またよろしくお願いします。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年9月 6日 (日) 14時55分
日本の文明史ってたかだか2000年弱ですよね。
エジプトなんか最たるものですが、古代に文明が
栄えた国にいると、数千年前の史跡が今もなお
残っていることに感激してしまいます。
投稿: Gina | 2009年9月12日 (土) 14時17分
Ginaさん、こんにちは。
あの時代には日本はまだまともな政権というものがなかったとか、土器の時代だとか、思いを馳せ巡らせることができますね。
スケールも異なりますし。
もう少ししたら、リバーサルの続編をお見せできると思います。またよろしくです。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年9月12日 (土) 15時57分