絵の看板
チュニジアはアラビア語のチュニジア方言が公用語となっています。もちろん、使われている文字もアラビア文字。読めるわけもありませんが、町には意外にアルファベットが満ちあふれています。
それは、チュニジアがかつてフランスの植民地ということがあり、チュニジア人の中にはかなりの確率でフランス語がわかる人たちがいるためでしょう。アラビア語のチュニジア方言の中にも、フランス語がそのまま入り込んだ言葉もあるくらいです。また、地理的にイタリアに近く、ピザなども普通に食べられています。試してはいないものの、イタリア語もかなりの通用度があるのではないかと思います。
また、フランス語が通じるところは、滅多に英語が通じないことが多いのですが、チュニジアではかなり英語がわかる人がいました。マグレブの国でもモロッコはあまり通じなかった気がします。ともかく、アルファベットも普通に読める人がかなりいるという実態ではないかと思います。
<美容院の看板>GR1s/28mm/Neopan Acros
とはいえ、北アフリカの中ではかなり発展しているチュニジアでも、文字を読めない人がいるためか、かなり多くの絵看板を見かけます。この絵は、劇画調とでもいいましょうか、描かれている人物もチュニジア人というよりも、ヨーロッパ風。
フランスではかなりの数の美容院や床屋を見かけますが、そこでもこんな感じの人物が描かれていることもあります。チュニジアでも美容院と床屋はかなり目立ちます。モロッコでもよく見たと思いました。
<カフェの看板>GR1s/28mm/Neopan Acros
こちらもわかりやすい。ウエイターがコーヒーを運んでくる図ですね。絵の方は劇画調ではなく、さらっと描いた漫画のような感じ。あるいは名のある巨匠がさらっと描いた水彩画のような感じかな。
ともかく、この2枚の看板はチュニジア中部、チュニスに次ぐ第二の都市、スファックスでのもの。スファックスは特に観光都市ではないのですが、エル・ジェムへ行く拠点として立ち寄りました。また、世界遺産になっていないものの、メディナがあります。
それにしても、スファックスは相当暑かったのですが、このモノクロ画像ではあまりそれが伝わってこないかも。もっとも、それぞれ朝と夕方だったから、光線が弱いのかもしれませんけどね。
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コメント
なるほど、絵看板は私達ことばが分からない旅行者にもありがたい存在ですね。
日本でもトイレなんかは絵看板というか記号的なものが書かれていますが。
投稿: マサエ。 | 2009年9月11日 (金) 14時37分
携帯電話禁止とかのマークですよね。
あれは、ビクトグラムというそうです。
まあ、そういうものもありますが、それを写真に撮ってもつまらないし、こんな絵心のある看板に惹かれました。
絵とともに、アラビア語も書かれているんですが、こちらはなんだかわからないですね。やはり絵があるとありがたいです。
投稿: ヒョウちゃん | 2009年9月11日 (金) 21時19分