ブラ・レジアの素晴らしいモザイク
<ロバ>MZ-3/35mm/RVP100
水場の近くでロバに出会った。その水場には農業を営んでいると思われる親子連れがいたが、その持ち物だろう。カタツムリと観光客を除きブラ・レジアで出会う唯一の生き物。あとは廃墟と不毛な荒れ地が広がるばかりである。
ロバの背後に広がる丘の上が次に目指す地点。アンフィトリテの家と呼ばれるところだ。アンフィトリテの家は、屋根も壁も崩れ落ち、ほとんど基礎部分しか残っていないのだが、地下室がある。そこには見事なモザイクが残っているのである。それでは行ってみよう。
<トリトンとアフロディーテ>MZ-3/35mm/RVP100
灼熱の外から地下へ降りると汗がすっと引くような感じがした。ブラ・レジアの最盛期では厳しい暑さをしのぐため、夏は地下で生活し、冬は地上の階に移って生活していたという。そのため、地下にもこのようなモザイクが残っているとのこと。
ほとんどのモザイクはチュニスのバルドー博物館に移されたとのことだが、アンフィトリテの家には、ブラ・レジア一の素晴らしいモザイクが残っているのだ。
<地下のモザイク>GR DIGITAL
こちらはやはり地下にあるモザイクで、まるで絨毯の模様のようにも見える。2枚目の写真は暗いことを承知の上でリバーサルをストロボなしで撮影した。それでも何とか撮れている。こちらは、デジタルでフラッシュを使用したもの。
<地上のモザイク>MZ-3/35mm/RVP100
一方、わずかに残った構築物にもモザイクが残されているところがある。そのモザイクの描かれたものから、クジャクの家、狩猟の家、漁業の家などと呼ばれている。しかし、一年中野ざらしでその上を多くの観光客が踏み荒らすことからも、保存状態は地下のものに及ばないことは一目瞭然である。
ブラ・レジアの観光には1時間半ほどを要した。さすがにクルマに戻るとほっとする。暑かったし。
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