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2009年11月 6日 (金)

二つの凱旋門

ドゥッガ遺跡には案内板としてのサインボードがところどころにあるが、あまり整備されない小径もあり、我々の判断を微妙に誤らせる箇所もあった。起伏が多いということもその一因だろうか。

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<セプティミウス・セヴェルスの凱旋門>MZ-3/35mm/RVP100

道に迷いつつも、ローマ劇場の次にたどり着いたのはここだった。すっかり崩れ落ちてしまった凱旋門。ローマ帝国は各地にいくつもの凱旋門を作っている。

セプティミウス・セヴェルスとはアフリカ出身者としては初のローマ皇帝でその息子がカラカラなのである。また、彼を始祖として4代5名の皇帝を輩出するセヴェルス朝がしばらく続くことになる。

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<アレクサンデル・セヴェルスの凱旋門>MZ-3/50mm/RVP100

こちらは遺跡の終盤、帰り道に現れた凱旋門。やはり、セヴェルス朝の最後の皇帝、アレクサンデル・セヴェルスの名前を冠したものである。

セヴェルス朝とはいうもののその治世は42年間。その間に次々と皇帝が変わっていくのだが、大半は暗殺されている。ちょっとでも逸脱した皇帝だと謀反を起こされ謀殺されるというのがこの時代のローマ帝国なのだろうか。

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<貯水場跡>MZ-3/50mm/RVP100

こちらの凱旋門脇には貯水場の跡があった。さすがにローマは3世紀という時代にもかかわらず上下水道が完備されていたのである。

血なまぐさいこの時代のローマだが、もっとも先進的な国だったんだろうな。

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コメント

数枚の写真だけじゃ判断できませんが、「ほったらかし」感がいいですね。日本だと遺跡に手厚くガイドしたり奉ったり?しがちですが・・。
うっすらとした樹木、石と戦いの歴史がここにある・・、
夏草や、兵どもが夢のあと ・・そんな雰囲気なのかな。

投稿: lastsmile | 2009年11月 6日 (金) 07時13分

lastsmileさん、こんにちは。
図らずも保存状態のよくない部分をお見せすることになりましたが、3世紀のものなんですよね。
こういうものが、ドゥッガの衰えとともに野ざらしで放置されていたわけです。それを考えればまだよい方かと。
ちなみに、アレクサンデル・セヴェルスの凱旋門はオリーブの林の中にあります。
ここは、結局はローマの属州となったわけなので、たくさんの兵士がいたかもしれませんね。芭蕉の俳句とともに昔を偲ぶにはぴったりなのかもしれません。

投稿: ヒョウちゃん | 2009年11月 6日 (金) 23時07分

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