« 食べるお茶をもらったよ | トップページ | カフェ・バタビア »

2010年8月31日 (火)

旧バタビア、コタ地区を歩く

人口900万人ともいわれるインドネシアの首都、ジャカルタ。すさまじいエネルギーに満ちたところでした。

泊まっていたのはジャラン・ジャクサ地区。安宿が集中している場所で比較的便利なところでしょうか。到着翌日つまり、初日の朝は近くにあるゴンダンディア駅に行き、終点のコタ駅まで行ってみました。料金1,000ルピアとなんと日本円にしてわずか10円。料金表を読み間違えていて10,000ルピア札で払いチケットを受け取って改札に向かおうとすると、しばらくたって9,000ルピアの釣り銭が差し出されました。

さて、コタ駅を出ると、クルマの大洪水で、その合間を縫ってバイクが続々と隙間を見つけては突入してくる始末で、すぐそばのファタヒラ広場にどうやって行こうかと金縛り状態にしばしなってしまいました。

Jb0033

<ファタヒラ広場>K-7/Sigma20

何とか、クルマとバイクの隙間を見つけ、渡りきったファタヒラ広場は、クルマがシャットアウトされた閑静な場所。喧噪とはうってかわったところ。上の写真は現在ジャカルタ歴史博物館ですが、歴史は古く1627年に市庁舎として建てられたもの。

そして、このあたりはこうした古い建物がずらりと並んでいます。このファタヒラ広場は、ジャカルタがバタビアと呼ばれた時代の中心地で、オランダ東インド会社が進出してきたところで拠点となったところ。

ヨーロッパ列強のアジア進出では、オランダは覇権を握ることはなかったが、アジアでは唯一現在のインドネシア共和国の領土に匹敵するオランダ領東インドは、日本軍が進出するまで続くことになった。

Jb0041

<跳ね橋>K-7/Sigma20

コタ地区の北のはずれには、跳ね橋があります。川にかかっているということですが、流れのほとんど途絶えた運河のような、ところで、匂いもさることながら、周辺は人家も少なく、ミニバスの駐車場になっていたり、使われていない倉庫の多いあたり。跳ね橋はこれひとつで、川沿いの道を進むとここに到達します。

Jb0044

<モノクロヴァージョン>GR1s/GR28/Neopan Acros

今回の旅には、RICHO GR1sもバッグにしのばせて行きました。モノクロとリバーサル2本ずつ持参したものの、1本ずつ使ったのみ。バリ島でリバーサルを使うだろうとの予測の元、最初に詰めたのはNeopan Acros。今度は対岸に移って撮ってみた。結構いい描写していると思いませんか?画素数では圧倒的にK-7なのですが、最小限の大きさのフィルムスキャンをしても、いい感じですよね。

ちなみに、ブログ上では、720pixelX480pixelくらいに縮小し、それでもデータが大きいので、鑑賞に堪えうるくらいまで、画像加工ソフトで10%程度まで圧縮をかけています。ネガやポジフィルムのスキャンでは正確にこの大きさにはならないことが多いので(周辺部のギザギザがどうしても出るので、その部分をカットするため)、なるべくその数値に近いところでスキャンし、高さを480pixelにそろえるようにしています。

Jb0045

<花と跳ね橋>K-7/Sigma20

ちなみに、この橋の向こう側には、クルマが通れる道路橋と、鉄道があり、すでに船の運航は不可能になっています。そして、跳ね橋自体も形骸化していて、跳ね上がることはなさそうです。

ダイヤモンド社から出ているガイドブックにはこの風景をゴッホの風景にたとえる文が載っていたのですが、それはどうかなあ。川からは悪臭が漂ってくるし、スラムの住民はいるし、天気は曇っているしでオランダの低湿地やフランスのプロヴァンスみたいな感じはしなかった。

Jb0048

<自転車>K-7/Sigma20

ただ、この跳ね橋のひとつ手前の橋にはこんな風にチェーンでくくられた自転車が止めてあって、この写真だけ見せれば、アムステルダムの一角ですよと偽れるかも知れないけど。

さて、ブログの記事が遅くなってしまったのは、画像のレタッチをしていたからです。あと、モノクロのスキャンも。特に、デジイチ用の現像ソフトがアップデートされ、「リバーサル写真」というモードが加わりました。すべてをレタッチしているわけではありませんが、「これ」というものは、どぎつい発色をしていることがあるかも知れません。

また、データ表記も少し変えました。今までは(左)カメラ名、(中)レンズの焦点距離、(右)使用フィルムなどを付け加えていましたが、(中)の表記をレンズ名としました。ちなみに、GR1sは、レンズ交換できませんが、GR28としてます。数字は焦点距離と思っていただいてよいでしょう。シグマのレンズは特にレンズ名がないので、Sigma20とさせてもらってます。ま、それしか持って行っていないけど。

なので、今後はDA15、FA35、FA50なども登場予定。そそ、ついでにここで報告しますが、あまりにも、K-7とSigma20のセットが重すぎるため(あわせて1.5kgくらいもある)、旅から帰って数日後、DA21Limitedというレンズを購入しました。これで行動範囲が広がるかどうか。とにかく、このレンズで撮った画像は当分ここでのアップはないと思います。

そんな感じで、カメラの使用感なども時折は差し挟んでいこうかと思います。

| |

« 食べるお茶をもらったよ | トップページ | カフェ・バタビア »

201008 Jawa & Bali」カテゴリの記事

コメント

 歴史ある街には、モノクロバージョンが似合う気がしますね。レトロな感じで趣があって。
 川が汚くて臭うというのは、また別の話ですが、そういう現実を忘れさせてくれます。

投稿: マサエ。 | 2010年9月 1日 (水) 14時06分

マサエ。さん、こんにちは。
バタビアの面影を残しているのは、このあたりだけだと思います。
あとはアジアのどこにでもあるような新しい作りで。
モノクロームは、GR DIGITALでも、K-7でも撮ることができるのですが、自分の場合はやはりフィルムカメラを使いますね。
橋の自転車も、モノクロで撮ればよかったかな。

投稿: ヒョウちゃん | 2010年9月 1日 (水) 20時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 旧バタビア、コタ地区を歩く:

« 食べるお茶をもらったよ | トップページ | カフェ・バタビア »