気分はエグゼクティブ…なのか?
旅に出て4日目。この日はジャカルタからバンドゥンに移動する。移動手段は鉄道。チケットは前日のうちに取っておいた。インドネシアの鉄道予約には専用の用紙に必要事項を記入することになっている。そして、窓口は当日用と翌日以降用に分かれているので、ちょっと面倒だ。仕方ないので、英語が通じそうな鉄道のオフィスに出向き、ちょっくら手伝ってもらった。何を記入するのかのアシストである。それが終わり、ここで発券してもらえるかと思ったが、やはり混雑する窓口に向かうのであった。
<ガンビル駅>K-7/FA35
列車は、9:15発のパラヒャガン号。1等に相当するエグゼクティブクラスである。いや、インドネシア語でエクセクティフクラス。列車の発着するガンビル駅は、自分の最寄り駅のように4番線までしかない。しかし、下り線の2線にはひっきりなしに列車が発着していく。それにしても、ホームには目的地や列車名の表示がいっさいなく、どの列車に乗ってよいのかわからない。しょうがないので、インドネシア版赤帽のような人物を捕まえ、チケットを見せてどちらのホームに止まるのか、どのあたりが自分の乗車口なのかを数回確かめた。
ちなみに上の画像は同タイプの列車ながら別の目的地に行くもの。パラヒャガン号は時間ぎりぎりくらいに到着し、ようやく乗り込むことができた。
<車内>K-7/FA35
腐ってもエクセクティフ。わずか65,000ルピアだとしても、陸路移動で考えられる最も贅沢な手段である。シートは通路を挟んで2席ずつ並ぶ。モケット張りの日本にもよくあるタイプの座席だ。すべて進行方向を向いていて、背もたれを倒すことで向きも変えられるようである。
<コンセント>GR DIGITAL
背もたれには網が張られ、ここにものが入れられる。そして、隣に座った男性がひっきりなしに電話をかけていて、やがて電池がなくなったかと思うと、窓側にあるコンセントにアダプターを差し込んで話し出した。それにしても、コンセントがあるという列車は初めてである。日本の個室寝台などにもあるんだろうか。
<検札>K-7/FA35
パラヒャガン号はやはりというか、遅れての発車。ジャカルタ市内は高架になっているものの、過密ダイヤのせいか、のろのろ運転である。この路線、ボゴールなどへの近郊電車も走るので、やはりそうなる。複線にはなっているが、仕方ないのか。やがて一つ目の駅に停車し、検札が始まる。
<途中の車窓>K-7/FA35
車窓はかなり楽しめた。途中の高原地帯で山腹を回り込みながらの雄大な風景が楽しめる。ところで、エクセクティフクラスは食事付きだと聞いたが、ここではオーダーして初めて食事ができるというシステムである。まあ、3時間程度の短距離であることと、65,000ルピアの料金では食事は出ないだろうなあ。
途中から、工事でもやっているのか、停車する頻度が高くなった。車内は最初快適に感じたエアコンであったが、寒気がしてくるほど効いてきた。インドネシア人は用意がいいことに分厚い上着を着込んでいる。日本の常識からすると真冬に着込むようなジャケットやジャンパーである。
<バンドゥン駅到着>K-7/FA35
パラヒャガン号は15分程度の遅れでバンドゥン到着。外に出て生き返った。
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コメント
予約の紙がありましたか。気付きませんでした。車内のコンセントも。さすが、ヒョウちゃんはいろいろ細かくみていますね。
ガンビル駅、中に入るのに苦労したでしょう。鉄柵だらけで。バンドゥンはバンドゥンで、駅の中の通行が平面の移動でこれまたぶったまげたでしょう。
投稿: とんび | 2010年9月14日 (火) 07時21分
おお、インドネシアのエグゼクティブ列車ねー。
ツァーで行くと、列車に乗る機会というのはほとんど無いので、とっても興味深いです。車内もなかなか洒落た感じですねー。
投稿: マサエ。 | 2010年9月14日 (火) 10時27分
ガイドブックととんびさんの旅行記を参考にさせていただきました。
予約用の用紙はガイドブックに書いてありました。
すべてインドネシア語なので、係の助けを必要としたのです。2回目以降は自分でやりましたが。
コンセントは窓側の座席だったのですぐに気づきました。
それと、とんびさんもバンドゥンまではパラヒャガン号を利用したようですが、時間がちょっと早いし、トイレが垂れ流し式とあるので、自分の乗車した9:15発のエクセクティフの方が車両が新しいのかも知れません。
ガンビルの出入り口のことは、とんびさんの記述でわかっていました。自分の場合は、ボゴールにゴンダンディアから行き、帰りにガンビルまで乗ってチケットを購入したのですね。
当日は、タクシーで乗り付けましたが。
バンドゥンの駅の構造はこんなもんだろうなと思いました。まさに昔の日本がこんな感じだったし、イタリアなんかでも田舎の方に行くと変わりませんし。
参ったのは、バンドゥンで駅の南北を通り抜けることができず、大きく迂回しなくてはならなかったことですね。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年9月14日 (火) 21時39分
自分の場合は、基本は鉄道での移動です。バスよりも快適ですから。
ただ、アジアだと鉄道がないところやあっても不便なところが多いので、だいたいバスになるんですが。
ジャワ島での大都市間の移動は鉄道が便利です。
乗った列車はかなりよかったと思います。
バンドゥンからはひとつクラスを落とさなくてはならなかったので、その記事もまた書きますね。
いちお、パラヒャガン号は、1等と2等に分かれています。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年9月14日 (火) 21時43分
ガイドブックに紙のこと書いてあったっけと思ってみたら、後ろのほうのページに書いてありますね。たった今、発見しました。実は、ジャカルタとバンドゥンのページだけ破って持っていったのですよ。わからなかったはずだ、、なお、紙なくても、買うのには全然問題なかったです。
自分の写真を比べるとパラヒャンガンであっても、車内の様子がちょっと違いますね。やはり新しい車両かもしれません。それでも、自分が帰りに乗ったアルゴ・ゲデのほうがよさそうですが。
投稿: とんび | 2010年9月14日 (火) 22時13分
予約用紙のことは、ジャワ島のイントロダクションつまり、最初の方のページにも記載があります。
また、とんびさんはそれほど並ばずにチケットを買えたようですが、夕刻だったためかすごく混んでいました。
ま、言葉が通じれば問題なさそうですね。
このあと、もう一度予約をしたのですが、1等が満席なのでといわれ、口頭で変更に応じてもらいました。
列車名にアルゴ~とあるやつは、インドネシア国鉄の路線を走るものの、運営会社が異なるようです。つまり、上級車両ともいえそうです。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年9月15日 (水) 21時35分
確かに書いてありますね(笑)。その次の次のページから破って持っていったのですよ。
切符を買いに行ったときは1人待っただけだったような。翌日、列車に乗る時もすいていて、別に前の日に買わなくてもよかったなって思いました。それで、バンドゥンからジャカルタへは乗る直前に買いました。
投稿: とんび | 2010年9月15日 (水) 22時54分
自分の場合は週末だったからか、窓口はかなり混んでいましたね。
バンドゥンでは、それほどでもありませんでした。
でも、直前は何が起こるかわからないので、前日に予約しました。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年9月16日 (木) 23時28分