ジョグジャカルタへはビジネスで
バンドゥンから次の目的地ジョグジャカルタまではやはり鉄道を利用する。8:00発のロダヤ・パギという名前の列車である。今回は、エクセクティフではなくビジネスの利用となる。エクセクティフが満席だったのである。
<ロダヤ・パギ号>K-7/FA35
約8時間の予定で、ジャカルタから乗ったパラヒャガン号の3倍以上時間がかかるためか、2等に当たるビジネスでも130,000ルピアの料金設定である。では、エクセクティフとビジネスの違いを見せてもらおうじゃないか。
バンドゥンのホームは短めなのか、自分の乗るビジネスクラスの車両はホームの途切れたところに停車していた。スーツケースを担ぎ上げるようにしてよっこらしょと列車に乗り込む。
<車内>GR DIGITAL
一応名前はビジネスクラスだが、画像を見てもらってもわかるとおり、ノンエアコン。扇風機が回るのだ。それでも走っている間は風が入るのでさほど不快でもなかった。
<座席>GR DIGITAL
二人掛けの座席が通路を挟み並ぶ。エクセクティフのモケット張りシートではなく、ビニール製。そして、これは背もたれを倒し、向かい合わせにもできる。クッションも適度に効いていて、自分としてはこれでも十分。それでも物足りない人には、座布団をオーダーできる。
タイの鉄道と比較してだが、こちらの方に軍配を上げたい。もっとも自分の乗ったタイの鉄道は、アユタヤ-バンコク、バンコク-ナコーン・パトム、トンブリー-カンチャナブリーくらいしかないけど。あちらの、中級以下の座席はせいぜいビニール張りくらいで、中には木製シートというのもある。そして、かなり人が乗り込み、扇風機と窓からの風も遮られることが多い。
<検札>K-7/FA35
列車は数分遅れで走り出した。やがて検札。空席がまだあり、指定券を持たない客が一時的に利用していたりする。こうした列車に、座席指定なしで乗ることができるのかよくわからないが、可能なんだろう。
列車のサービスはパラヒャガン号と同じく、座席で飲み物と食べ物を注文できる。
<物売り>GR DIGITAL
それ以外に、途中の停車駅では物売りが乗り込んでくる。こちらの方がバリエーションが多いので重宝すると思う。おそらく、エクセクティフでは進入禁止だと思われる。従って、安い料金ではあるものの、現地の食を楽しめるというオプションが付いたようなものだ。
<タフ・ゴレン>GR DIGITAL
そんな物売りから、昼食代わりにタフ・ゴレンを購入する。10個入りで唐辛子も付いている。これで、2,000ルピア。きちんとパックされ、衛生的だなと思った。これで、なんとか凌いだ。
この路線の大半の部分は単線で、途中のチルボン方面からの接続駅では比較的多めの乗り換え客があったものの、大半はジョグジャカルタまで行く。駅にはホテル紹介所がある。これが、改札の中にあり、一度外に出てしまったのだが、たずねるとまた入ることができ、ジョグジャカルタとボロブドゥールの宿を予約することができた。
いよいよ、旅もクライマックスを迎えつつある。
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コメント
やはりエグゼクティブとビジネスでは、かなりの違いがあるのですねー。日本では、特急の指定席と普通席、確かに座席も違うけど、それほど大きな違いはないような。
ビジネスでは、物売りが来るというのも面白いですねー。こういうローカル食はちょっと不安だけど、衛生的だったのですねー。
ところで、エグゼクティブとビジネスでは、いくらぐらい料金が違うのでしょうか?。エアコンが有るか無いかは大きいような気がするのですが。
投稿: マサエ。 | 2010年9月27日 (月) 11時10分
設備面ではかなりの差がありますね。
ですが、乗ってみてそんなに不当とは思いませんでしたし、まあまあ快適でした。
記事では書きませんでしたが、エアコンが入っていないので、禁煙にはなっていないのですね。大概の人はデッキに出て喫煙するのですが、中には座席でという方もおりました。
この点、マサエ。さんはだめでしょうが。
料金は調べてみたのですが、インドネシアの鉄道のサイトが開かず、詳細は不明です。
一応、「地球の歩き方」によれば、ビジネスはエクセクティフの半分くらいのようです。
そう考えると、日本の特急の指定席と自由席以上の格差があるわけですね。
比較しやすいのは、グリーン席と指定席くらいの差でしょうか。もっとも、日本でグリーン席などに乗ったことがないので、これまたわかりませんけど。
また、自分では確かめられなかったのですが、とんびさんの旅行記によれば、インドネシアの鉄道料金は、途中までの料金が存在せず、全部終着までの料金だそうです。また、列車ごとに料金も異なります。
自分の場合、ロダヤ・パギ号はソロまで行く列車みたいなので、そこまで余計に払ったことになります。
ま、ソロはジョグジャカルタからわずかですので、たいしたことはありませんけどね。
13万ルピアといっても、邦貨にして1,300円だし、エクセクティフの倍の料金でもたいしたことはありませんよね。リーズナブルでした。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年9月28日 (火) 00時26分
いまどきの”鉄”ではないんですが、昔から鉄道は好きです。ですから海外の鉄道の写真を見せてもらうと嬉しくなりますね。
アジアは線路が少ないので、バスが庶民の交通の主流ですがやはり鉄道の方は歴史の重みを感じることができますね。
投稿: スクムビット | 2010年9月28日 (火) 21時21分
ワタクシも純粋な「金矢」ではございません。
が、学生の時周囲にかなりな鉄道マニアがいたので、影響は受けているんだろうと思います。
鉄道に乗ることは楽しみのひとつです。バスと鉄道が同じ経路で走っているのならば、できるだけ鉄道に乗りたいです。
バスターミナルにあまり雰囲気が感じられないことに対して、鉄道駅はドラマがありますからね。
ジャカルタのコタ駅などは今や単なる近郊路線の終着駅なんですけど、長距離列車の発着するガンビル駅などよりも遙かに情緒がありました。
記事ではすっ飛ばしてしまったボゴールですが、ここにも鉄道で訪れています。ま、その電車はちょっとびっくりなんですが、気が向いたら後日アップしてみましょう。
とりあえずは、ジョグジャカルタです。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年9月28日 (火) 23時20分