パオン寺院で扇の交換
ボロブドゥール2日目。早朝のサンライズツアーに参加したあと、近所の寺院に行ってみた。パオン寺院とムンドゥッ寺院である。
この2つの寺院はボロブドゥールと直線で結ばれ、こちらも世界遺産であるだろう。午後から再びボロブドゥールを見て回るとしても、時間が余ってしまうので歩いていくことにした。
<トウモロコシを干す>K-7/Sigma20
幹線ではないが対抗2車線のよく整備された道を歩いていく。クルマはたまにぶっ飛ばしていくが、きちんとした歩道があるのでそれほど問題はない。所々歩道の途切れているところもあるのだが、そうたいした問題ではない。そして、周囲の農村風景を眺めながら歩く。トウモロコシのオレンジが目に鮮やかだ。
<パオン寺院>K-7/Sigma20
訪ねたパオン寺院は本堂を残すだけの小さな遺跡だった。近くには小さな土産物屋があり、他に観光客もいないことからしきりに土産物を勧めてくる。
<レリーフ>K-7/FA35
本堂の4面には仏像のレリーフが刻まれている。ただ、それだけである。観光は終わった。
<土産物屋の女性>K-7/FA35
再び取り巻く土産物屋たち。とりわけ熱心に勧めてきたのがこの女性だった。手にはインドネシアの扇。扇子なら出発前にダイソーで購入した安物を持っている。試しに見せると、交換に応じてくれた。消費税込みでたったの105円なんだけどなあ。
女性が左手に持っているのが、自分が上げた扇子。メモリーなのでOKとのことだが、結構作りが甘いので、今頃ぶっ壊れていないことを願うのみである。
<もらった扇>GR DIGITAL
ちょっと実用的ではないので、その後使われることはなかったが、彼女の言葉ではないが、こちらもよい思い出ができた。それにしても、ダイソーの扇子でこうしたものを取り替えてしまうなんて、沢木耕太郎の言葉ではないが、「旅慣れたが故にどこか計算高く、饐えたような匂いを発しているのだ」では。…いや、そんなことはないんですがねえ。
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コメント
ここは小さかったですね。
次は人気の仏像があるムンドゥッ寺院ですね。
投稿: 04mat | 2010年11月15日 (月) 02時17分
ボロブドゥールへ行くバスの中で説明があって、かなり忘れてしまったのですが、巡礼ぼ人たちはこのパオン寺院やムンドゥッ寺院へ参った後、ボロブドゥールへ参りに行ったというようなことを言っていました。私達もボロブドーゥールを見た後にこちらへ来たのですが、本当は順序が逆だと。
扇子、ずーっと以前にバリ島で買ったけど、ジャワ島では買わなかったな。
投稿: マサエ。 | 2010年11月15日 (月) 16時39分
こんばんは♪
お値段ではなくメモリーという
マダムの心意気が素敵です
ストゥーパもレリーフも美しい!
木造建築とは違う重み(重いけど)があるっていうか
石工たちのすごみなのかなぁ
投稿: trintrin | 2010年11月15日 (月) 18時23分
小さなところですね。それでも入場料があります。
ご指摘の通り、次はムンドゥッ寺院に向かいました。
そちらまでは結構な距離がありますが、やはり徒歩で。
記事はまたあとで。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年11月16日 (火) 00時09分
その巡礼の順序については初耳でしたが、そうなると自分も周り方が逆になります。
とはいえ、大半の観光客はそうした周り方でしょう。
一応、あの扇の布の部分はバティックのような感じでした。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年11月16日 (火) 00時11分
誰がなんといおうと、アジアの仏教遺跡はアンコール、バガン、そしてボロブドゥールとなります。
比較はできないのですが、緻密さからいったらアンコールがダントツですが、結構崩れている部分もあって、ボロブドゥールと付属する2つの寺院は保存状態がよいと思います。緻密さでは及ばないものの、男性的でダイナミックな彫り方をしているなと思いますね。
ボロブドゥール関連のものはもう少し続きますので、またよろしくです。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年11月16日 (火) 00時16分
巡礼といったら、マノハラにビデオルームがあって、修復や川を越える巡礼の様子を日本語でやっていました。
ムンドゥッ寺院の階段左のレリーフの説明があり面白かったです。
亀と鳥の逸話で、「欲張ったら落っことした。」のような感じでした。
投稿: 04mat | 2010年11月16日 (火) 18時36分
こうして”わらしべ長者”になっていくんですね。
次の旅には当然、このもらった扇を持っていくんでしょうね。
ヒョウちゃんが次に何と交換してもらえるかが楽しみ!
投稿: スクムビット | 2010年11月16日 (火) 20時50分
オーディオ&ビジュアルのことですね。
これはチケットを頂いたのですが、すっかり失念していて見ていないのです。
さすがは研究所とのコラボレーションホテルです。
ま、そんなに残念には思っていないのですが。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年11月17日 (水) 01時00分
をを、新たな発想。そこまでは思いつかなかったです。
まだ明らかにしていませんが、次も暑いところの予定なので、これ持って行くという手もありますね。
あるいは、またもやダイソーで扇を持って行き、何かと交換という手もあります。まるで、小賢しい商人っぽい発想ですが。
投稿: ヒョウちゃん | 2010年11月17日 (水) 01時04分
私はボロブドゥールの近くの安宿で1泊し,到着日はのんびり歩いてバオン寺院とムンドゥッ寺院まで行ってきました。西ジャワの農村風景が見られてとてもよい散歩でした。ところでボロブドゥール,バオン寺院,ムンドゥッ寺院が一直線上にあり,その延長線上にムラピ山があることはご存じでしょうか。google map で確認してみて下さい。これが何を意味しているかはボロブドゥールがどうして西ジャワの地で唯一無二のピラミッド型の仏教遺跡となったかを解き明かす一つのヒントになりそうです(私的見解ですが)。
投稿: 亜細亜育ち | 2011年8月29日 (月) 12時25分
ボロブドゥール、パオン寺院、ムンドゥッ寺院、ムラピ山が直線上にあることは、確かめたわけではありませんが、ガイドブックにも書いてあったので、存じていました。
ここはのんびりしていて、いいところですね。
ところで、昔の記事に反応していただき、とても嬉しいです。
今、インド・ネパールから戻ってきたばかりなので、しばらくはそちら関連が続きますが、他にも興味のありそうなコンテンツもあるかと思います。
お暇な時にでも、またいらしてください。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年8月30日 (火) 00時16分