KL交通網
早速、最新の旅レポートを始めます。ただ、夏の旅の残りもあるので、しばらくは平行して行うつもりなので、混乱なきようお願いします。
旅の最初はマレーシアの首都、クアラルンプールです。宿もここに取り、3日間過ごしました。ただ、我々が「クアラルンプール」といっても、相手は一瞬とまどうようで、発音が悪いのでしょうか。その時はKLで行きましょう。これで間違いなく通じます。
KLは、東南アジアの中ではバンコクに次ぐいや、それ以上の発展を遂げているのではないでしょうか。その手始めに、交通網をレポートしてみます。KLには2つのLRT、KLモノレール、KTMコミューターが市内を結んでいて、さらにはクアラルンプール国際空港(KLIA)との間もKLIAエクスプレス、KLIAトランジットという鉄道で結ばれています。
バンコクでは昨年になってようやくスワンナプーム国際空港とバンコク市内を結ぶ鉄道が開通したくらいだし、BTS(高架鉄道)が2路線、MRT(地下鉄)が1路線なので、この点はバンコクを凌いでいますね。
<KLIAエクスプレス車内>GR DIGITAL
KLIAとKLセントラル駅をノンストップ、28分で結ぶ鉄道。KLIAは正確にはクアラルンプールにはなく、南に40kmほど行ったスランゴール州セパンにあり、160kmで走るそうな。料金は35リンギット。まあ、東京都内と成田の関係みたいなものですが、遙かに早く、車内は空席が目立ちました。
到着したのが夕方で、入国審査を終え荷物を取り出しているとすでに日が暮れていました。そのため、車窓はつまらなかったです。また、駅にはプラットフォームにスクリーンドアがあり、この電車の姿の写真は撮れていません。
なお、KLIAエクスプレスを使い、KLIAから航空機で出国する場合、KLセントラル駅でチェックインできるとのこと。香港のエアポートエクスプレスと同様です。
また、KLIAトランジットは同じルートを走り料金も同じながら、各駅停車です。
<LRTクラナ・ジャヤ線>K7/DA21
旧名プトラLRT。これに乗ったのは短い区間で、途中から地下に潜ります。
<LRTアンパン線>K7/DA21
旧名スターLRT。こちらは途中からルートが分かれてしまうため、ちょっと注意が必要。特に、長距離バスターミナルのある、ブキッ・ジャリルへ行くには、スリ・プタリン行きに乗ること。
二つのLRTは、マスジット・ジャメ駅で接続しています。構内で行き来ができず、その際にはチケットの買い直しが必要。チケットは自動券売機もありますが、窓口も開いているので、ここで直接買った方が早い。結構英語は通じるのですが、正確な数詞を理解していない人も多く、いわれた通り払ったら、なぜかおつりがということもありました。
<チケット>GR DIGITAL
チケットはプラスチック製でリサイクルされるもの。中にはかなり使い込んだものもありました。改札ではこれを、スリットに入れると、バーが解除される仕組み。一日券とか回数券についてはわかりませんでした。ツーリストとしては何回乗ってもさほど高額な料金設定ではないので、めんどくさいことを除けば、その都度買うのが妥当なところでしょう。
<KLモノレール>K7/FA35
LRTは鉄道といえますが、こちらは正真正銘のモノレールで、高架部分をスイスイ走ります。クアラルンプールの中心街ともいえる、ブキッ・ビンタンへは、これで行きます。こちらはLRTよりも新しいようですが、2両編成のみなので、かなりの混みようです。座席の位置が中央にあったりと結構変わっています。
<リサイクル式チケット>GR DIGITAL
こちらも、同じようなチケット。買い方も同じ。ただ、LRTもモノレールも運営母体は同じなのに、乗り換えが不便で、チケットの買い直しが必要。LRTクラナ・ジャヤ線とKTMコミューターとはKLセントラル駅で接続していますが、かなり歩く必要がありそう。
KTMコミューターには乗る機会がありませんでした。バンコクの方が劣っているようなことを書いたものの、それは路線の数ですね。バンコクの方が後発な分、接続も便利で、新しくぴかぴかな車両を使っています。
そんなことをいっても、東南アジアの都市の中ではこのような交通網を持つのは、クアラルンプールとバンコクとシンガポールのみですから、いつ来るかわからないバスを待つ必要もなく、自分の行きたいところへほぼ時間を読めて行けるというのはいいことですね。
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コメント
KLの交通機関、いろいろ試乗してみたのですね。自分はKTMも乗りました。
BKKと比較ですが、スレンバン行きなどの中距離電車がある点ではKLのほうが便利といえる点もあります。
投稿: とんび | 2011年1月12日 (水) 07時16分
KTMコミューターにはどうしても乗ってみたかったわけではありませんが、ジョホールパル-シンガポール間でKTM(マレー鉄道)を利用しているので、それでよしとしました。
試乗してみたかったわけではありません。チケット探しと観光で、これらの交通網を使いました。
タイではバンコクからちょっと離れたアユタヤやナコーン・パトムに行くにも、鉄道では2時間以上かかったりしますよね。
あれは、起点のフアランポーンに一極集中しているためで、それぞれの本線に行くまで回避ルートもなく、複々線状態になっていないためで、また電化もされていないので、このあたりの進化がないと発展は難しいですよね。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年1月13日 (木) 04時54分