« KL交通網 | トップページ | 日帰りマラッカ強行軍 »

2011年1月13日 (木)

やっぱゴハンの国だもの

ええ、インドネシア編、続きをやります。早いところ終わらせてしまいたいのが本音ですが。

インドネシアは人口2億強を抱える世界一イスラム教徒の多い国。たまたま訪れた最中に断食月ラマダンにさしかかりましたが、日中の断食を行うかどうかにかかわらず、日が沈んでからは食事をしますね。そして、インドネシアは稲作が根付いています。そこで、本日は米を使った料理の紹介です。

Jb0118

<ナシゴレン>GR DIGITAL

「ナシ」がご飯で、「ゴレン」が炒める。インドネシアでもマレーシアでも言葉は同じです。インドネシア式の炒飯です。だいたいにおいて、副菜として野菜が付け加えられます。また、エビせんべいが必ず付きます。

エビせんべいはインドネシア人の食事には欠かせないもので、レストランや食堂のテーブルなどに袋ごと置かれています。これは、自由にどうぞというわけではなく、いくつ食べたか自己申告制で会計に付け加えられます。インドネシア人はエビせんべい大好きだから、ナシゴレンでなくても、食べます。麺料理でも食べます。麺を頼むとあらかじめエビせんべいが投入されているものもあるくらい。

ナシゴレンはインドネシア式炒飯と書きました。もちろん油で炒めてありますが、サンバルという唐辛子ベースの調味料を加えてあり、スパイシーな仕上がりです。サンバルはマレーシアでも使われますが、日本人にとって辛すぎて食べられないということはないと思います。辛い物好きな人には、適度な辛さなのではないかと思います。

Jb0496

<ナシルマ>GR DIGITAL

ご飯をココナッツミルクで炊き込んだ料理。ご飯そのものとおかずがいくつか付いたものをナシチャンプルと呼びますが、そのバリエーションのひとつでしょう。マレーシアにも同様のものがありますが、ナシチャンプルとは呼びません。ナシルマはあります。

インドネシアの米はインディカ種ですが、このジョグジャカルタの安宿街にあるカフェで供された料理は、ご飯に粘りけがあり、日本のご飯とそう違和感がありませんでした。ナシチャンプル自体は、あまりジャワ島ではレストランで見かけませんが、総菜屋などでご飯をもらい、適当におかずをよそってもらって自前でナシチャンプルにすることはあります。おそらくインドネシアの家庭でもこのようにして食べているはずで、ナシチャンプル自体を細分化していくのはとても不可能だと思います。

Jb1351

<ナシバビグリン>GR DIGITAL

一方バリ島ではレストランのメニューにナシチャンプルが登場します。店によっていろいろと工夫されていますが、バリの人はご飯が好きなんだなあと思います。

これは、バビグリンという子豚の丸焼きを使ったナシチャンプル。ウブドではイブ・オカという店が大人気で、バビグリンがなくなった時点で営業終了。見た目はいけてないようですが、皮はパリパリ、肉はジューシー。これがまたご飯によく合います。付け合わせに漬け物みたいな野菜が添えられます。これ、普通盛りで30,000ルピアと経済的な料金。昼食にちょうど良い量ですが、日本人の感覚の昼食時に行くと店がすでに閉まっている可能性も。

Jb1577

<ナシクニン>GR DIGITAL

こちらは、ナシチャンプルの豪華版。そそり立つご飯がバリのアグン山を思わせるもので、おかずもボリュームたっぷり。ご飯が黄色くなっているのは、ターメリックで色づけしているためで、こういうものをナシクニンと呼んでいるそうです。

特に、このナシクニンをそそり立つように盛りつけるのが、ウブドのモンキーフォレスト通り中程にある、Bumi Baliという店のオリジナル。おかずは豚肉、シシトウ、タマネギ、キャベツ、ピーマン、インゲンなど。バリ島はヒンドゥ教徒が大多数のところで、豚肉料理が食べられます。

ま、今日はこんなところで。

| |

« KL交通網 | トップページ | 日帰りマラッカ強行軍 »

Food」カテゴリの記事

201008 Jawa & Bali」カテゴリの記事

コメント

ナシプティはどうですか?
<ナシルマ>の画像の白いご飯だけがナシプティ。
もちろんほかの料理と一緒に食べるのですが、当然レストランによって違うでしょうが、私がよく食べた所のナシプティはなじめませんでした。カオニャオならどこでも美味しかったのですが。
インドネシア料理名は基本が素材+調理法なのでわかりやすいですね。
田舎を車で走ると、田植え・青々した稲・稲刈りを同時に観察できます。ゴハンの国ですねえ。

投稿: 04mat | 2011年1月14日 (金) 01時07分

ヒョウちゃんこんばんわーw


ナシゴレン、美味しそうwww

超がつくご飯党の私、
とにもかくにもライスが大好きでw

色といい、ツヤといい、食欲をそそりますな~♪


で、でも・・・ナシクンニって(恥


投稿: 大竜先生 | 2011年1月14日 (金) 01時56分

 ナシゴレン、私もインドネシアでよく食べました。あのエビせんべいも美味しいですねー。

投稿: マサエ。 | 2011年1月14日 (金) 10時58分

04matさん、こんにちは。
おお、ナシプティというのですね。
これは柔らかく美味しかったです。
とはいえ、当たりだったんでしょうね。
一応、舌の肥えたバックパッカーたちが滞在しているエリアなので、料理のレベルは高いと思います。
また、この店は、実はコーヒー専門店で、かなりいいレベルのエスプレッソが飲めました。
インドネシア料理は素材と調理法の組み合わせなので、わかりやすいですよね。まあ、タイもそうなんですけど、インドネシア語は発音しやすいのと、単語が覚えやすいです。
バリ島はかなりの部分が田んぼですから、さらにライスカントリーという感じがしますよね。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年1月15日 (土) 01時10分

大竜先生こんにちは。
ご飯好きなんだぁ。
東南アジアって、インディカ米を使っていて、ご飯がぼっそぼそみたいなイメージがあると思うんですけど、中国南部(特に田舎の方)とミャンマーから西、インドやバングラデシュでは、そんな感じのご飯となります。
インドシナ半島とインドネシアのご飯はかなり日本のご飯に近いものがありますよ。

そそられたところで、ナシクニン是非ともどうぞ。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年1月15日 (土) 01時14分

マサエ。さん、こんにちは。
インドネシアじゃ、ご飯を食べるのが当たり前ですね。
エビせんべいって、ホント、インドネシア人は大好きです。
これ、土産に持ち帰ったのですが、ニンニク味のものでした。こちらもいろいろバリエーションがあるようです。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年1月15日 (土) 01時16分

ちょwww

ナシクンニに何か突っ込んでwww

投稿: 大竜先生 | 2011年1月15日 (土) 01時57分

大竜先生、毎度どうもです。
バリ島は、日本語がわかる人も結構いるんですが、そこまでの想像はしないだろうなあ。
暇そうな男性は結構いるので、そんな風な説明をすると大受けするかも知れません。
また、間違って「ナシクンニ下さい」と頼むやつもいたりして。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年1月15日 (土) 11時46分

こんにちは♪
ナシクニンの盛り付けすっごく参考になりました
近々に試してみたいです!
昨夜銀座のタイ料理屋でえびせんべいつまみに
ビア・チャーンで一杯やってきました
胡椒がきいてて美味♪
バリ島で食べた時は湿気ちゃってちょっとがっかりでした
こちらでも揚げる前の薄いおもちみたいなのが売っています

投稿: trintrin | 2011年1月15日 (土) 14時22分

trintrinさん、こんにちは。
参考になりましたか。嬉しいですねえ。
この店は、前に行った時に感動したので、また行ってみました。ここでは料理教室もやっています。
Bumi Baliという店で、ジャラン・モンキーフォレストとウブド王宮付近にも支店があります。
えびせんってインドネシア以外にも結構あるもので、どういう訳か、チベットの奥地でも出てきたことがあります。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年1月15日 (土) 15時24分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: やっぱゴハンの国だもの:

« KL交通網 | トップページ | 日帰りマラッカ強行軍 »