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2011年8月24日 (水)

市場に行ってみたんだけど

海外旅行に慣れきってしまっているためか、荷物の準備はぎりぎりまでやらず、前夜にどかっとやってしまう方です。んなもので、時々忘れ物があったりしますが、今回ばかりは困りました。

目覚まし時計を忘れたんですね。デジタルのやつ。G-SHOCKのアラームは4つくらいまで設定できるものの、音が小さすぎて役に立ちません。今まで寝過ごしてひどいことになったことはないのですが、やはりこれがないと落ち着かないので、市場まで行ってきました。

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<コルカタ、ニューマーケット>K7/DA21

サダルからメインの通りへ。あれが市場だなとわかるくらいのところで早速話しかけてきた男がいました。しかも日本語で。だいたいこういう連中の考えは、うまいこと仲良くなって自分の知り合いの店でシルクやアクセサリーなどの土産物を買わせようということです。

一人目を何とか振り切っても、新たにまた日本語つかいが現れます。それにしても日本語が上手い。聞いて覚えたらしい。みんな例外なくこちらの年齢を聞いてきます。まあインド人は必ずといっていいほど名前と年齢と職業を聞きたがりますけど。このあたりはカーストと関係するのかも知れません(名前で職業がわかる)。なのでこちらも調査してみると老けて見えても20代前半あたり。「ワタシノカノジョ、ニホンジンネ」といい、一緒に写っているプリクラ(なんか化石のような言葉)とか写真を見せたがります。

ま、それで信頼を得ようというのでしょうけど。で、そいつのボスみたいなやはり日本語つかいで日本人と結婚しているという男に、目覚まし時計を売っているところを教えてもらいました。

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<インド製目覚まし時計>K7/FA35

こいつなんですけどね。値切って240ルピー。ちょっと見た目にはいい感じもするかも知れませんが、かなりでかいですよ。裏はこんな感じ。

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<まるでおもちゃ>K7/FA35

いやもう、こんなものしかないんだもんなあ。それでもアラーム音はけっこうでかくて、ピピッ、ピピッとデジタル風のものです。左の拡声器みたいなところから音が出るんですね。それにしても、こんなちゃちな時計、今まで見たこともないぞ。やはり日本は工業大国なんだなあと思いますよ。たぶん240ルピー分の円でデジタル仕様のカレンダー、ライト付きの小型目覚まし時計が買えるはずですから。

一応よく見てみると、出っ張った部分が基盤ですね。で、この時計、きちっと立てていないと遅れるんです。それも1分や2分じゃなくて、何時間も。パワー不足かなと思い、日本から持参した日本製乾電池に入れ替えてみましたが、変わりません。これがわかったので、これ以降は2枚目の写真みたいに置くようにしましたが。

よほど旅の途中で捨ててきてやろうかと思いましたが、結局日本まで持ち帰りました。誰か欲しい人いますか?ま、捨てなかったのは、コルカタでこうなので旅の途中でよりよいものは見つかる可能性が低いということです。

また、持参のG-SHOCKなんですが、ワールドタイム対応ながらに、どういうわけかネパールの時間帯が入っていないんですね。前持っていたやつはあったと思うんですが。インドとネパールの間には15分の時差があります。ネパールの方が15分早い。時計がネパールに対応しないので、国境を越えても時差の修正はできず、ここから15分早いと換算し行動しました。ああ、めんどくさい。

これまた、ネパール用にアナログの自動巻時計というレトロなものを持って行く…はずだったんですが、忘れました。それにしても、カシオよ、西ヨーロッパ時間帯(標準時より1時間早い)に、いくつもの都市を入れるのはいいが、それをひとつ減らしてネパールもフォローしていただきたい。だいたい、アフガニスタンの時間帯なんかも入っているんだから、それくらいあってもいいじゃない。(カシオの名誉にかけてフォローしますが、パキスタンもミャンマーも入っています。ないのはネパールだけじゃないだろうか。)

そうそう、物売りの話ですが、聞くとほとんどがブッダガヤの出身でした。コミュニティもあるんだろうけど、ブッダガヤはインドで異様に日本人の旅行者の比率が多いところなので、日本語を覚えてしまう人が多いんでしょう。ちなみに、別の日本語学習中のインド人が語っていたことによると、日本語はヒンディ語と文法が近いんだそうです。ホンマカイナ。それでなくても、州が変わってしまうと言葉が通じなくなるインド。共通語としての英語も必須ですから、バイリンガル以上の人がいてもおかしくない。それも多数。

ついでにいうと、インド人の英語は発音はともかく、すごくわかりやすいです。まるで自分が英語のヒアリングが上達したかのようによくわかりますよ。コルカタのホテルでは宿泊客のインド人がフロントのインド人に英語でまくし立てるようにして文句をつけていました。「共通語なんだから、わかりやすく話す」ことが徹底しています。タイに出てきたら、宿のレセプションの男性の英語がひどくわかりにくかった。

このあたり、英語を母国語とする国の人たちは見習って欲しいです。それにしてもインドとインド人は恐るべしだな。

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コメント

なかなかステキな時計ですね(^^ゞ
私も以前KLに目覚ましを持たずに行ったんですが
腕時計の目覚ましでは起きられず11時まで寝てしまい
朝飯を食いはぐれたことがあります
これじゃあかんと目ざまし時計を買いました
でも、これよりずっと小さくて普通の時計でしたよ

投稿: kimcafe | 2011年8月25日 (木) 20時12分

忘れものをするのは自分も同じでたいてい何か忘れますね。自分の場合は現地での行動時間が惜しいので現地調達は少ないですが、思い切って買物に時間をかけてそれを自分用のお土産にするってのも一つの方法だと思います、今回の時計なんかはまさにそうじゃないでしょうか。見た目だけで判断すればかなりいい時計のように思えますし、日本でも実用になつんじゃないでしょうか。

インド人の英語がわかりやすいのは、標準的なイギリス英語の影響が大きいからじゃないでしょうか。いろいろな英語の中で発音記号に忠実な感じがします。インドは本来、英語圏じゃないけど英語がひろまったから標準的なイギリス英語が生きているんじゃないでしょうか。その結果、イギリスで一般の人が使う英語よりわかりやすい。当然、アメリカ英語、カナダ英語、オーストラリア英語などよりわかりやすんじゃないでしょうか。いろいろ旅して思いましたが、一番わかりにくいのはオーストラリア英語のように思います。それでも、デイをダイというとか頭に入れておけば、旅行の程度なら問題ありませんでした。

投稿: とんび | 2011年8月25日 (木) 20時47分

kimcafeさん、こんにちは。
kimcafeさんの場合、朝メシなんですね。
気になるものは。さすがです。
タイやマレーシアだったら、簡単に時計が見つかるし、購入しても躊躇しそうなものはなさそうです。
後日ネパール行きのバスで出会った、日本の大学生にこの話をしたら、「ケータイの目覚ましを使えばいいじゃないですか」と諭されました。
さすがは物心ついた時から、こういうものがある世代は使い倒していますね。やってみたら、結構な音量でいつも快適な目覚めでした。
あの大学生、心の中では「…ったく、オッサンなんだからよう」なんて思ってるんだろうなあ。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年8月26日 (金) 00時21分

とんびさん、こんにちは。
とんびさんも、ケータイ忘れたという話聞きましたね。
自分はこの手のものはしっかり持って行くんですね。
でも、なくても困らないですね。
でも、あの時計、さすがに次の旅行に持って行くなんて考えられませんよ。
ホント、実物はすごくショボイんですから。

インドの場合、無数に言語がありすぎて、ヒンディ語だけではまかないきれないところがあるんじゃないでしょうか。
とあるガイドは、デリーではみんな英語で話しているといっていました。
あと、妙なスラングや凝った言い回しを使わない、優しい英語なんじゃないかと思います。
お断りしておきますが、わたしゃ英語が母国語の人と話すのがすごく苦手です。
イギリスではちゃんと発音しないと、いちいち聞き返されたり、その上でかなり不遜な態度を取られることもありましたし。
かえって、メキシコやスペインあたりで、片言の英語と簡単なスペイン語の単語を並べた方が、意思の疎通が取りやすかったりしますね。
ま、そんなこともありますけど、まったく言葉のわからない中国やタイなどにも平気で出かけているので、別に何とも思っていないんですけどね。
でも、インド人の話す英語はわかりやすいですよ。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年8月26日 (金) 00時34分

インド人の英語ですが,かなり人によりけりだと思います。一般的に外国の観光客の相手をするような人の英語は聞きやすいのですが,ビジネスマンの英語はかなりクセのある人もいます。おまけに一つのセンテンスが比較的長いので苦労します。欧米人の若者の会話を聞いていると,口語のせいか私たちが習った英語とはかなり異なっているように感じます。

私はケータイ嫌いでその点に関しては化石人間です。腕時計はprotrek ですがやはりネパール時間は設定できません。そもそもインドに対して15分の時差を設定する意味はないように思いますが,やはりここはインドではないという国家意識があるのではと推測します。

投稿: 亜細亜育ち | 2011年10月11日 (火) 21時32分

亜細亜育ちさん、連投ありがとうございます。
ま、自分の話したインド人の英語はかなりわかりやすかったですね。それに、他のどの国よりも理解できたことなどから、共通語としての英語ができあがっているようにも感じます。
確かに、英語を常用しているインド人は、早口で独特の発音で、センテンスも長いかもしれませんが、ネイティブの話す英語よりもわかりやすいと勝手に解釈しております。

カシオ、以前のG-SHOCKだと、ネパールの時間もあったように記憶しているんですが、実際にはその時計を使っていた時、ネパールに行っていないので今となっては確認できませんね。
1998年にネパールを訪れた時にはG-SHOCKではない単純なデジタルの腕時計だったので、自分で直して使っていましたけど。
便利なようで不便なんですねえ。
ケータイは今やスマートフォンの時代で、ネットも通話料と関係ないところで世界各地で使えるんですが、わたしゃ今のもので十分です。

亜細亜育ちさんのホームページ、素敵なのと自分の興味の範疇のところが多いので、ちょこちょこ読んでいます。
こちらの過去記事などにも、たくさん食いついてもらえますとありがたいです。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年10月12日 (水) 00時02分

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