移動に13時間
病気の話もさらしてしまったことだし、ひとまず前に進もうと思います。
宿でクルマを出してもらい、ガヤへ。ところが列車は遅れていた。7時には列車は来ることになっていたが、きくと9時、12時、14時とだんだん遅れがひどくなってくる。
<ガヤ駅の朝>K7/FA35
チケット表記の列車名はShm Gkp Expressというものだが、週1便でコルカタ郊外のターミナル、シャリマールとヴァラナシーとネパールの間にある中継点でもあり、ブッダ入滅の地クシナガルに近い、ゴーラクプルとの間を走る列車であった。これは待合室に行ってようやくわかった。
結局列車到着は14時過ぎ。何が原因かわからないが、ヴァラナシーまでの所要時間は余り変わらず、乗客も疲弊した様子は見られない。あとで考えてみたが、チケットの出発時間のところに印が付けられていて、出発前にもう一度時間を確認せよというマークだったようだ。それにしても7時間の遅れは異様である。体調不良の身にとって、よくぞ我慢したと思う。
ガヤを出てしばらくすると、雨が降ってきた。尋常な雨ではなく豪雨である。しかも、屋根から激しい雨漏りがして、荷物が塗れそうになった。しばらくすると車掌がやってきて、席を変えてくれた。向かいになった座席ではなく、通路を挟んで反対側にあるひとり用の座席である。ここは、常に寝台がセットされている。誰にも干渉されないので、都合がいい。
<駅での生活>K7/FA35
列車はやがてムガール・サライに到着した。ヴァラナシーのひとつ手前の駅である。列車によっては、ヴァラナシーを経由しないため、ここで発着する列車を利用するというケースもある。
自分の乗った車両はちょうど駅で生活をする人たちの手前に止まる。赤いシャツの男性がひとつの鍋からカレーを作っていく。インドの人たちはどんなに貧しそうな生活をしていても、見事な金属製の鍋や食器を使っている。
<ガンガー>K7/FA35
列車はやがてガンガーを渡る。ガンガーはかなりの水量でさすがは雨季という感じがした。やがて列車は鉄橋を越え、左にカーブするとそこがヴァラナシーであった。
<ヴァラナシー駅>K7/FA35
駅を出ると宿の客引きはやってこなかったが、オートリキシャの運転手(リキシャワーラー)が近づいてきた。列車の中でここにしようとチェックしていた中級ホテルの名を告げる。「俺は病気なんだ」とアピールしておくと、詮索がましいことはせず、素直にその宿に連れて行ってくれた。
ヴァラナシーでは、このパーラヴィ・インターナショナルという、宿を起点に半分静養しながら過ごすことになった。
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コメント
7時間の遅れとは、インドとはいえすごすぎますね。7時から駅で待って14時までよくぞ待ったものだと拍手を送ります。自分だったら耐えられるかどうか。しかも病み上がりだというのに。
乗車してからは遅れないとはいえ、雨漏りがあるとかインドらしいトラブルが続きますね。それでもガンジス川を目にしてやったという感じですね。かなり長時間の乗車かと思いますが、まだ夜にならないうちに到着だったのですね。
投稿: とんび | 2011年9月10日 (土) 18時46分
いやまったく、インドの鉄道はよくなったと思いきや、こうしたこともまだあるということで、気を抜けません。
しかも前日までのたうち回っていたのですが、チケットは取ってあるし、もう行くしかないでしょう。遅れ以外、何もなくてよかったですよ。
乗車時間は4時間くらいです。乗り込んでしまえばあっという間でした。
到着はそんなに遅くなりませんでしたが、宿の近くを歩き回る気力もなく、水を購入しただけで、宿のレストランで食事しました。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月10日 (土) 23時02分