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2011年9月 3日 (土)

マハボディ寺院

やはりブッダガヤのハイライトは、マハボディ寺院である。ゴータマ・シッダールタはここにある菩提樹の木の下で瞑想し、やがて悟りを開き「ブッダ」となった。マハボディ寺院はこの跡地に建てられたのである。

大半がヒンドゥ教徒であるインド人だが、この寺院とブッダが悟りを開いた菩提樹(現在4代目だそうだ)には、かなりの敬意を持って接しているように見えた。

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<マハボディ寺院>K7/DA15

ブッダガヤといえばマハボディ寺院、これ以外ないといいきることができ、自分も4回くらい訪れてしまった。入場料は無料ながら、1日有効のカメラチケット20ルピーと、履き物の預け料が必要。この旅行直前にインド各地でテロと思われる爆弾騒ぎがあり、上の写真を撮ったあたりにも、X線のゲートが設けられていた。

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<本殿>K7/DA15

マハボディという名前の寺院は、ネパールのパタン、ミャンマーのバガンにもあるが、いずれもこのブッダガヤのマハボディ寺院から影響を受けて作られたものである。

ここには、アショカ王の石柱も残る。それにしてもアショカ王という人物は各地に石柱を残していった人物のようである。もっとも有名なのはサルナートにある石柱なのだが、それはぽっきりと折れてしまっている。こちらは健在。

この本殿の中には黄金色の仏像があり、ここだけがひんやりとした空気に包まれている。事実そこだけはエアコンが効いているのである。しかし、昼から午後にかけてここを訪ねる観光客には苦行が待っているのである。本殿を中心とした寺院の敷地内では裸足にならなくてはならず、太陽に熱せられた石が容赦なく足の裏を焼き尽くしてくれるのだ。

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<菩提樹と金剛座>K7/DA21

ラカンとここを訪れた時が昼近くで、足裏が熱くてたまらないので説明も聞いていられなかった。なので、翌朝まだ涼しい時間に来てみた。この時間ならば足の裏は安全である。ちなみに、X線のあるゲートを通らなければ、靴やサンダルを履いて眺めることができる。しかし、金剛座のあるあたりや本殿には近づけない。

さて、これがブッダが瞑想した菩提樹である。もっとも、2500年以上前のことなので、その時の菩提樹ではなく接ぎ木を重ねたもの。その下に瞑想をしたという金剛座があるのだが、今はしっかりと固められてしまい、有名な高僧などが来た時くらいに解放されるのだとか。

その金剛座も昔は解放されていたのだが、ある時日本からやってきた松本さんという人物がここで瞑想し、自分はブッダの生まれ変わりだと発言し石持て追われるようにしてブッダガヤを去っていった。わかりますね。あの人のことです。

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<仏足跡あたり>K7/DA15

誰がこんなに綺麗に並べたのか。前日はこのようなものはなかった。仏足跡は悟りを開いたブッダがここを歩きながら今後のプランを練ったところである。その足跡らしきところに石を置いているのだが、一歩の間隔が広すぎる。

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<マニ車を回すチベット女性>K7/DA21

ここは履き物を履いてよいエリア。マハボディ寺院の本殿を見渡すことができ、マニ車が設けられている。それにしても、マニ車を回すところは、実に写真に撮りにくい。ほとんどの人はマニ車の方に顔を向けてしまうので、姿はうつっていても、顔は明確でない写真になってしまう。

マニ車は内部にチベット仏教の経文が書かれたものが入っていて、これを回すことでお経を唱えたことと同じ効果があるという。そのお経は「オム・マニ・ペメ・フム」で始まるのである。

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<ライトアップされたマハボディ寺院>K7/FA35

マハボディ寺院はなんと夜でもやっている。このようにしてライトアップもされるのだ。

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コメント

こんにちは
本殿のレリーフどうでしたか?
やはりブッダのことが絵になっているんだろうな~
ライトアップの写真きれいです
履物の預け料って自分で持つからいい
とは言えないんでしょうね
インドですから
彼、意外と遠くまで行ってたんですね
でも現地でも追われてたんだ

投稿: trintrin | 2011年9月 3日 (土) 17時36分

trintrinさん、こんにちは。
記事では写真の数が多くなってしまうので、レリーフの写真は省いてしまいました。ごめんなさい。
レリーフに登場するのはブッダではありませんねえ。
観音とか仏教の神々なんですけど、またいつか掲載したいと思います。

預け代はそうたいした額ではないのですが、お布施みたいなもので、額が決まっていないです。
同じようなシステムとしてタージマハールもあの白いドームの直前に何軒かの履き物預かり所があります。
面白いのは、履き物預かり所よりも奥に、土産物屋があって、ここに行くのなら、何も請求されません。

あの人ですけど、ブッダガヤ以外にもダラムシャラーなどに行って、高官の前で修行の成果を披露し、テストにパスして、ダライラマに直接会っているんですね。
このあたりで妙な自信をつけてしまい、のちに至っているみたいです。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月 3日 (土) 20時50分

日向の石畳を歩くのはキツイですよね(^^ゞ
昔、マドゥライのミナクシ寺院であっちっちを体験したんですがインド人は平然と歩いてましたね
宿に帰って地球の歩き方を見たら南門から入ると熱いから北門から入れとちゃんと書いてありました
靴預けも緊張しますね(^^ゞ
預けるのは面倒だしお金を払うのもいや、その辺に脱いでいくとなくなりそうだし・・・
パラニの丘全体が聖地なので麓で靴を脱がねばならないのですが、今回はビニール袋を用意していきましたので、デイパックに入れて登りました(^^ゞ

投稿: kimcafe | 2011年9月 3日 (土) 21時51分

kimcafeさん、こんにちは。
ミナクシ寺院の記述は妹尾河童や蔵前仁一の本にも出てきたと思いました。
わたしゃ、ミャンマーでは履き物をできるだけザックに入れておくようにしたのですが、最近では図々しくなったのか、そのあたりに脱ぎっぱなしということが多いです。
でも、預かり所は鬱陶しいですよね。
あ、ミャンマーで思い出しましたが、kimcafeさんには、是非ともミャンマーのB級グルメをレポしてもらいたいです。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月 3日 (土) 22時55分

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