オレンジ団
話がちょっとさかのぼりますが、コルカタからガヤに到着して目についたのがオレンジ色の服を着た集団であった。
<ガヤのオレンジ集団>K7/FA35
その後もブッダガヤでもオレンジ色の服の集団がたくさんいた。もちろん同じ人たちではなく、こうした人たちが無数にいるのである。ブッダガヤの各国の寺院にも参拝に訪れているようで、何か宗教と関係するのだろうなと思っていた。
気になってラカンに訊ねると、シヴァの信奉者なのだという。ちょうどこの時期シヴァの祭りが1ヶ月に渡り行われ、人々はオレンジ色の服を着て、近くのガンガーまで行き、水を持ち帰ってこれを納めるというのだ。その間徒歩の巡礼もあり、その間は裸足なのだという。
その祭りはちょうどヴァラナシー滞在中に終わるという。事実、朝食を食べに行くとオレンジの軍団が腹を空かせて店に入ってきたりしたし、あちこちで見かけた。
<ヴァラナシーのオレンジ軍団>K7/DA21
ヴァラナシーの旧市街でオレンジ軍団が列を作って並んでいた。各自の手にはガンガーで汲んできた水がある。おそらくこの先には黄金寺院で知られるヴィシュワナート寺院があるはず。水はここに納めるのだろう。
<ポーズを取るオレンジ軍団>K7/DA21
カメラに気づいた彼らが取った行動は、「オレも撮ってくれ」であった。やはりインド人は相当なカメラ好きである。喜んで数カット撮らせてもらった。
ここには男たちしか写っていないが、女性ももちろんいる。この祭りに参加するには、家族全部というわけではないだろうが、地縁血縁などの知り合いを元にして集団が作られるのだろう。例えインド人でシヴァを信奉していても、知らない同士では100km単位の裸足の巡礼はできない。助け合ってこそなのだろう。
このあとネパールまで旅することになるが、その途中でもオレンジ軍団がいて、故郷のシヴァ神にガンガーの水を納める風景をかいま見ることができた。
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コメント
いいすねえ、オレンジ軍団(^^ゞ
一緒に着いて行きたいです
投稿: kimcafe | 2011年9月19日 (月) 22時48分
kimcafeさん、こんにちは。
100km徒歩移動なんて話も聞きましたけど。
でも、楽しそうな修行って感じもしますね。
この祭り、たぶん旧暦でやってるんだろうと思います。
わたしゃ、狙っていったわけではありませんが、狙い打ちして遭遇することも可能だと思います。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月20日 (火) 23時33分