インドで病気
今回の旅行先がネパールはともかくインドということで、正露丸の特大瓶を用意していったのですが、これまでの経験からまあ大丈夫かなと思っていました。もちろん軽い下痢とか風邪引きなどはありますが、さほど深刻になったことがありませんでした。
<宿のバスルーム>GR DIGITAL
コルカタからブッダガヤに向かう朝、腹が下り気味になる。だが、ブッダガヤに到着するまで何ともなかった。軽い下痢なので、毎食後正露丸を飲む。翌日ラカンによる観光が入ったが、バイクに乗り、どうということはなかった。
ブッダガヤ3日目。前日からエアコンのある宿に移っていた。ブッダガヤは暑くて、体調を崩す前にそうしたのである。ただし、中心部からはちょっと離れた場所だ。もちろん朝食を食べることのできるレストランからも遠い。
朝食を食べに行くついでに近くの寺院を見て歩くことにする。レストラン…というか、ただの食堂。インドなのにカレー料理はなく、トーストとか簡単なものばかり。ここで、紅茶(チャイではなくプレーンなもの)とインド風オートミール、卵焼き(オムレツと表記されていた)を頼む。んー、不味い。特に卵の油がヘビーだ。半分以上残す。それにしても、すごい発汗である。朝だというのにシャワー浴び直しだな。
で、その後マハボディ寺院に行き、ナイランジャラー川を眺め、飲み物を買い宿に戻る。しばらく横になっていたら、突然の吐き気。食べたものをすっかり戻してしまったので、嘔吐をそれ以上繰り返すことはなかったものの、下痢が激しくなり、その後の食事も取ることなく朝までこの部屋で過ごしていたというわけです。
この翌日、ヴァラナシーまで行くことになりますが、半日以上静養していたためか、困ったことにはならず、駅に近いクレジットカードの効く宿に。観光は半日どこかに出かけたら、もう半分は宿で休んでいるような状態でした。フルに動き回れたのは、ヴァラナシー最終日のみ。その間はほぼ昼食抜きでした。
これが功を奏したのか、インドを出る頃にはすっかり回復しました。でも、一時はマジでインドの薬局に飛び込んで薬を買おうかとも思ったほど。そうした方がよかったのかもしれないけど。
実際に体調不良ということもあったでしょう。特に、ブッダガヤの食べ物はレストランとはいえ、専門の調理人が作っているのかどうか非常に疑わしい感じがします。たぶんに最後に食べた卵の油とミルクが疑わしい。だいたいものを食べて吐くなどということは、これまでの生涯に片手で足りるほどのはず。
また、ガイドの客引き合戦に巻き込まれたということも、精神的な負担が大きかったかも。ラカンは観光のあと、知り合いの土産物屋に連れて行き、いらないというものをけっこうしつこく売ろうとするし、別の日本語を話せる客引きはラカンの話になると「ああ、あいつか」みたいな評価だし、うつった宿は日本人が経営に加わっているところながら、評判が悪いし。
体調が悪いことで仕方なかったともいえますが、超スローペースで、思うままに任せず観光を続け、相当のフラストレーションがたまったことが残念でした。ただし、海外という超アウェーの地で体調を崩した時の身の置き方は学習したかもしれません。
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コメント
この日は半日、ホテルで休養していたのですね。旅先で体調崩すと、つらいものです。
自分も体調を崩しことが何度かあり、嘔吐までしたのは3回、ウズベキスタン、メキシコ、ミャンマーでありました。共通しているのは、長旅+アヤシイ食べ物ってことです。長旅の場合は食べ物に気をつけるとともに、無理はしないようするってのがいいんでしょうね。
ここ5年はないんですが、長旅自体しなくなってきたし、多少長めのときも滞在型が多く、行先も食べ物の衛生面での心配の少ない地域が多くなったことが影響しているのかもしれません。
投稿: とんび | 2011年9月 8日 (木) 03時37分
一人旅の旅先での病気は心細くなりますねえ。
そんなことはありえないのに、最悪のことを考えたりしちゃって。
私のように短い旅しかできないものにとっては、たとえ下痢であっても大事な時間をそれに食われてしまうので惜しいのです。
一度タイで病気して巷で有名なカード保険の利く豪華病院に泊まりたいとも思うのですが、それもわざとできるわけではなし。
今回のヒョウちゃんの体調不良はヒョウちゃんにとっては許容範囲の中でしたでしょうね。
投稿: スクムビット | 2011年9月 8日 (木) 21時43分
以前の短期インド行きでは(バングラも)いつも下痢してましたが、今回はまったくOK
自信をもっちゃいましたが(^^ゞ
投稿: kimcafe | 2011年9月 8日 (木) 21時56分
とんびさん、こんにちは。
こんな暗い話にコメントつけていただきありがとうございます。
体調を崩した日は、このあといっさい外に出ず、まるで引きこもりでした。寝たり起きたりし、そのまま朝を待ちました。
自分の場合は決定的な怪しい食べ物というものがなく、突き詰めて考えてみると、その日の朝食ということになるかなあと。
長旅ではありましたけども、まだ旅の前半だし、抵抗力が落ちているということも考えにくいです。
とんびさんの場合は体調が崩れたのは、旅の後半でしょう?
なので、自分でも今回の場合はよくわからないんです。
まあ、ブッダガヤがあまり快適ではなかったことは事実です。
このところ、東南アジアを巡ってきて、まったくなんでもないことが続き、気の緩みみたいなものもあったかもしれません。
今回の体調不良はそうした慢心への警鐘だったのかもしれないと思うことにしました。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月 8日 (木) 23時18分
スクムビットさん、こんにちは。
ま、今回は状態は深刻であったけれども、最悪なところまでは行かないだろうなと感じていました。
それにしても、下痢がなかなか止まらない、終わらないことにいらだっていたかも。
そして、自分も同じように時間がもったいないなと思っていました。
入院に関しては、考えてもいなかったです。
タイで入院まで行くと、デング熱とかかなり深刻な病気の時でしょうかねえ。
今回の出来事は、ちょっとやっかいでしたが、ほぼ日程も予定通りだったし、許容範囲ではあったかもしれませんね。
でも、これがなければ、もうちょっと長くネパールの休日を満喫できたかもしれませんけど、カルマだと考えましょう。
P.S. タイで入院というと、ジェンダーをチェンジするっていうのも、ありますわよ。ホホホ。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月 8日 (木) 23時29分
kimcafeさん、こんにちは。
連投ありがとうございます。
kimcafeさんの場合、コルカタで緑の丸薬で対処したので、お腹の中にその手の抗体ができているのでは。
自分も話の種に試してくればよかったかもしれません。
そうしたら、またひとつインドの呪縛から解き放たれていたかもしれません。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月 8日 (木) 23時45分
体調不良記事キターッ!
レポートを拝見するとコルカタで仕入れた
なにかがブッダガヤの油で引火・爆発でしょうかしら
正露丸はお守り以上にいい仕事をしたようですね
でも次にインドで具合が悪くなっても落ち着いて対処できる力がついたということで・・・
おしりヒリヒリになった?
それもつらいですよね(いやどちらかというとこっちがつらいかも)
投稿: trintrin | 2011年9月 9日 (金) 14時10分
trintrinさん、こんにちは。
コルカタでは、チキンカレーと中華丼みたいなやつ程度なので、除外できそうです。
発症がブッダガヤ3日目。ものが消化するのに24時間程度かかるので、やはりブッダガヤが怪しいかと。
ええ、ちなみに、ブッダガヤのゲストハウスくらいですと、トイレットペーパーはつきません。
それだけが理由ではないのですが、わたしゃ今回の旅ではすべてインド式でやっていますので、トイレットペーパーが必要ないのです。
ま、トイレットペーパーがあったとしても、流すと詰まってしまうので、事後処理した紙を貯めていくのが耐えられないので、やはりインド式ですよ。
なので、ヒリヒリとは無縁でした。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年9月 9日 (金) 22時59分
私も、ここ数年は色々
出先で不運にあいました。
なので改めて現地の保険や医療事情を
調べる必要を感じました。
ところで、VISAカードの海外旅行保証が
出発後90日間から延長になります。おぉ、。
なのでK
巨匠とかにとっては、大改革なんでしょう。
それで料金は上がります、消費税とか色々。
投稿: ペンタのP | 2019年3月21日 (木) 23時43分
ペンタのPさん、こんにちは。
わたしゃ、腹はハードに壊したことはありましたが、まだ医療費の請求はないです。
でも、保険は必要ですね。
バンコクあたりでも、病院に入るとかなりな請求額となりますね。
保険に入ってないと心臓に悪いですね。
それにしても、8年前の記事。ありがとうございました。
投稿: ヒョウちゃん | 2019年3月22日 (金) 22時18分