ダシャーシュワメードガート
今年のヴァラナシーにおけるガンガーの水量はとてつもないものであった。
<ダシャーシュワメードガート>K7/DA21
モホニーを出たあと、ヴァラナシーのメインガート、ダシャーシュワメードガートに向かう。ヴァラナシーの中心にして、巡礼者が最も訪れるガート。観光客もほとんどの場合ここからボートに乗り、ガート見物をする。
ここしばらくインドではテロ騒ぎがあったためだろうか、ガートの入口にはX線のゲートが設けられていた。だが、驚いたのはあきれるほどの水の量だった。ガートの石段を10段も降りるともう水際なのである。上の写真で建物が水没しているのがわかるだろう。
<バラモン>K7/DA21
ガートの上段まで水が来ているため、乾季のガートとはだいぶ様相が違う。かなり狭い上に、巡礼者が押し寄せてくるため、まるでラッシュアワーの駅のような混みようである。
そんな中ふらふらと写真を撮っていると、バラモンに呼び止められた。有無をいわせず「私のいうことを繰り返すように」とのことで、呪文のような言葉に続き、親の名前から今は亡きじいさんの名前までいわされ、やおら額にティカをつけられてしまった。ティカというのはよくインド人が額につけているカラフルな模様のようなもので、普通はガンガーで沐浴を果たしたあとにつけてもらうものである。
まったく、こいつは観光客を狙って強引な商売をしやがって。またここには、「劇的紀行深夜特急」にも出てきたような、握手をしてマッサージに持ち込もうとする輩もいた。これは予備知識があったので防げたが。
<聖水を手に>K7/DA21
傍らには沐浴を済ませた巡礼たちがいる。手にはガンガーから汲み上げた水を入れた壺が。この壺はガートの近くでたくさん売っている。素焼きのものからプラスチック製までとりどり。
沐浴を済ませた人たちはその後、着替えるのである。こういう時にインドの伝統的な服は便利だ。上から羽織って、中のものを落とす。見た限りでははしたない着替え方をするインド人はいなかった。
<剃髪>K7/DA21
また、沐浴を済ますと髪を剃ってもらう習慣もあるようだ。あんたもどうだといわれたが、遠慮しておいた。
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コメント
ベナレスいいですね、早く行かなくては
マニカルニカー・ガートでサドゥに誘われたことがあります
名前を聞いたけど忘れてしまいました、歳は私と同じだった
河沿いの石造りの小屋に数人のインド人が集まったと思ったら、チラムでガンジャを回しだしました
なぜかさっきゴールデンテンプルの隣りの店にいた兄ちゃんも一緒に吸っていて笑いました
お布施をと言われ20ルピー払ったっけ(^^ゞ
投稿: kimcafe | 2011年10月 2日 (日) 22時00分
マニカルニカガート、過去2度ほど行ってはいるんですが、ツアーだったものでまったくゆっくりできませんでしたね。
今回は、体調不良もあり、増水で道がわからないこともあり、たどり着けません。
もうインドはいいかなと一瞬思ったこともありましたが、やはりヴァラナシーはまた行きたいですね。
日程合えばご一緒しますか?
…あ、今年はもう無理ですけど。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年10月 2日 (日) 23時21分
ガートにセキュリティとは
もうそこいらじゅうセキュリティチェックに
なってきちゃった~
ヒョウちゃんも水につかったんですか?
いやいや体調今一つでしたもんね
うーんでも足くらい?
投稿: trintrin | 2011年10月 3日 (月) 13時29分
セキュリティのゲートですが、一応設けてあるだけで、係は不在でした。作動もしていないと思いました。
「見せかけ」ではないと思いますが、不穏な空気がある時には、チェックをするんだと思います。
ま、ブッダガヤのマハボディ寺院にもありましたからねえ。人のたくさん集まるところにはけっこうあるんじゃないでしょうか。
沐浴…もちろんしてません。
わたしゃ、体験よりも写真が撮れればいいクチなんで。
でも、一応ガンガーの水には触れているんですよ。
ボートに二度目に乗った時、ペットボトルが水没しそうになったので、つかんでいます。
捨てちゃおうかと思いましたが、もったいないので、ボトルをよく洗って、残りを頂きました。
なので、ある程度はガンガーの水も身体に入っているかと。その後、悪化していないし。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年10月 3日 (月) 23時48分
順調に旅行記が進んでいますね。バラナシはハイライトだけあって分量が多いでね。いろいろ珍しい体験ができてよかったです。体調がよくなかったあとだけに、よかったと思います。
それにしても、ホント、水量がとても多くて、洪水になるのじゃないかと心配なくらいです。ガートの下のほうで、すべりかけたことがあるのですが、これだけ水が多いと怖くて、水際までは行きにくいです。
投稿: とんび | 2011年10月 4日 (火) 07時05分
通常の水量ですとガート沿いに歩いて行くとマニカルニカ・ガートにたどりつきますが,今回はこのルートは水没していたでしょうね。ガートの低い部分から立ち上がっている建物には数mのところまで水の跡が付いていました。
バラモンによる強引なティカ付けを逃れるのはいつも大変でしたし,マッサージから逃れるのにも苦労しました。
バラナシィの水は不衛生極まりなくとても「聖水」と呼べる代物ではありません。ガンガーに身を浸すのであればハルドワールかリシュケシュまで行かないとだめですね。銅製の容器に詰められたリシュケシュの聖水を持ち帰りましたが誰もありがたがってくれませんでした。
投稿: 亜細亜育ち | 2011年10月 4日 (火) 17時52分
本家のHPが更新不可能状態なので、「旅行記」と呼んでも差し支えないかなと思います。
ヴァラナシーは5泊したし、かなりインパクトの強いところなので、ネタはたくさんあるんですね。まだもう少し続くと思います。
このしばらくあと、ogawaさんが、ヴァラナシーを訪れたのですが、その時はこんなもんじゃないくらい水量があったし、町が水没したそうで。
ボートにも乗りましたし、かなり水際に近づいているのですが、さほど怖さはなかったですね。
ただ、不透明な濁り水がかなりの早さで流れているので、水に浸っているガートに入り込むのは危険でしょうね。
乾季だったら、流れはもう少し穏やかだったと思いました。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年10月 4日 (火) 22時12分
前にも書きましたが、リキシャワーラーが言っていたように、ガートを伝って、別のガートに行くことは不可能です。
もうちょっと早く体調が回復していたら、ヴァラナシーの狭い路地を伝って、ガートを行き来できただろうと思いますが、これはまた行くしかないかもしれません。
自分の場合は、ガンガーの水を直接口にしたわけではありませんが、ボートの漕ぎ手は途中すくって飲んでいましたね。これだけは真似できないですね。
ワタクシも次にはハリドワールとリシュケシュに行きたいんです。ここは乾季で挟むそうなので、やはり夏がいいかなあ。
亜細亜育ちさんはガンガーの水を持ち帰られたそうですが、航空法が変わった今となっては、インドから陸路や船で出国しない限り、持ち帰れませんねえ。
ま、わたしゃ、写真が撮れればいいので、それにはこだわりません。
ガンガーの水に限らず、インド土産ってほとんどありがた迷惑なものなのではと思います。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年10月 4日 (火) 22時21分