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2011年11月30日 (水)

タメルハウスでベジタリアンセット

カトマンズに到着したその夜は、ガイドブックのレストラン記事を読み比べ結局選んだのが、タメルハウスというレストラン。決め手となったのは、100以上前に建てられた建物とネワール族の伝統的料理なのであった。

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<まずはエベレスト>GR DIGITAL

場所はタメルの中心からやや北に5分ほどのところ。近くには「桃太郎」などの看板があり、日本食がおいでと誘っているものの、この日はローカルと決めたので迷わず到着しました。

店に入ってみると、中庭に面したテーブルに案内されました。照明はなくてろうそくの明かりの下というシチュエーション。こりゃ、高級ですよねえ。メニューを見て、オーダーしたのがベジタリアンセット、800ネパールルピー。どうやらコース料理になっているらしいです。ネパールでの定番となってしまった感のあるエベレストを飲みながらこれを待つ。

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<スターター>GR DIGITAL

なんだこりゃと思ったのが、炒り豆とジャガイモのフライ。

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<炒り豆>GR DIGITAL

いやもう、ただ炒っただけの豆。ワケギのような野菜も混じっていますが。おそらくは大豆の一種なんでしょう。節分の豆と同じ味がします。なんでも、ネパールで入った豆がおやつのようなものらしく、手軽なスナックとして老若男女を問わずどこでも食べられているとか。

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<ジャガイモフライ>GR DIGITAL

こちらは、何かまぶしてあるようで、ただのフライではありません。少しスパイシーで美味しかったです。

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<中庭でのダンス>GR DIGITAL

ネワール料理に取り組んでいると突如始まったのが、ローカルダンス。ガイドブックには伝統音楽のライヴがあると書かれていましたが、こういうものがあると知っていれば、一眼レフを持ってきていたのに。こういう時に、GR DIGITALではちょっと役不足ですね。デジタルズームしか使えないし。それでも、かなりかぶりつきの席だったので、助かりました。

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<モモ>GR DIGITAL

次はモモの登場。モモとはネパール版の餃子のようなもの。元々モモはチベットから伝わり、ネパールでも定着した料理のようです。チベットのモモは、我々がよく見慣れた餃子の形をしています。ネワールのモモは焼売のような形。チベットのものもネワールのものも皮が日本の餃子よりもやや厚めですね。そして、中国の餃子が蒸したものが定番であるように、こちらのモモも蒸したものです。

具は普通は水牛の肉のミンチなどでしょうが、今回ベジタリアンなので中身は野菜です。でも、美味しかった。上の画像で肉のかたまりみたいに見えるものは、トマトソース。これをつけて食べます。

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<ダル>GR DIGITAL

定番のダル。豆はなんだかよくわかりませんでしたが、トウモロコシも入っていました。見た目はぱっとしないものの、けっこう美味しい。普通はダルをご飯にかけていただくのですが、この時点ではまだご飯が登場しなかったので、単品で味わいました。単にダルではなくて豆のスープなのでしょうか。

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<メイン登場>GR DIGITAL

そして、メインディッシュの登場です。予想通りダルバートタルカリです。見た目はかなりの豪華版。それでは各パーツの解説です。

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<ダル>GR DIGITAL

この豆はけっこう固くて、やはり大豆の味がしました。豆が黒いのではなくて、ソースが黒いようです。歯ごたえもしっかりしていますが、味わいもしっかりしています。

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<マッシュルーム>GR DIGITAL

果たしてネパールでマッシュルームを作っているのかは不明ですが、タメルを訪れる外国人旅行者に合わせた味なのかもしれません。やや塩分が効いています。地元産のキノコだったらもっと美味そう。ブータンでは松茸が採れるそうで、ネパールではどうなんでしょうね。

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<パニール>GR DIGITAL

見た目は厚揚げなんですが、チーズです。意外にも上品な味。しかし考えてみれば乳製品でご飯を頂くのですから、こちらでいえばご飯の上にバターをのせて食べるようなものですか。たまにそういう好みの人もいるようですが、その気持ちがわからないでもない。

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<ホウレンソウ炒め>GR DIGITAL

我々の考えるホウレンソウだと、緑鮮やかなおひたしあたりですけど、けっこうクタクタになるまで煮込まれています。でも、味が滲みていてかなり美味いです。ダルバートではサーグと呼ばれる青菜炒めのようですね。それにしても上手に野菜のうまみを生かしています。

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<タケノコ炒め>GR DIGITAL

さすが山国だけあって、タケノコも出ます。これもよく煮込まれていて美味いです。欧米から来た旅行者はこういうものは食べないだろうなあ。日本人には嬉しい味ですね。

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<ジャガイモとカリフラワー炒め>GR DIGITAL

こちらも野菜炒め風。隠れていますがニンジンもありました。これらすべてがマサラ味というわけでもなく、野菜それぞれの特性を生かしてうまく料理されていると思いました。いやあ、今回も肉なしでしたが、これだけあればもう十分です。

ご飯はもちろんインディカ米ですが、インドほどはぼそぼそしてなくて、体調もよかったのですべて食べきることができました。また、このダルバートはかなり汁気が多いので、スプーンを使って食べました。右手だけで食べていたらもう大変なことになっていたと思います。

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<ロキシー>GR DIGITAL

注がれたばかりで泡立っていますが、もちろん発泡性のものではありません。ネパールの蒸留酒、ロキシーです。元々は雑穀から作ったどぶろく風のチャーンを蒸留したものです。13年前のポカラで飲んだことがあります。その時は大晦日だったので、オーダーしたのですが、店には置いていないようで、どこからか持ってきたのですが、すでに水で薄められていて、不味かったです。

ここのはそんな不純物はいっさいなく、かなりアルコール度数は強かったものの、美味しく頂けました。癖はちょっとあるかもしれないですが、麦焼酎に似ているかな。個人的には米と芋の焼酎、泡盛が苦手。これはサービスでちょこっと注いでもらったのですが、よかったですね。西洋料理でいうと食後酒みたいな感じですか。

このあと、ヨーグルトのデザートとコーヒーが出て、1130ネパールルピー。ネパールの物価からすればかなり高いですが、それなりの味を提供してくれる店です。ここ、お勧め。

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コメント

800ルピーのヴェジセットとは高級ですね(^^ゞ
でも、さすがに旨そうです
そういえばロキシー飲まなかったような・・・

投稿: kimcafe | 2011年12月 2日 (金) 21時12分

kimcafeさん、こんにちは。
確かに高級です。
でも、これと同じものを日本で食べたら、いったいいくらするのやら。
でも、カトマンズですから、この程度の値段でこんなに美味しいものが食べられます。
ロキシー、飲み過ぎは行けませんが、ちょこっと飲むと上物はさすがという味でした。

投稿: ヒョウちゃん | 2011年12月 3日 (土) 00時01分

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