チベッタン・ノンベジ・ダルバート
ポカラの初日は到着祝いで日本食を食べたので、2日目はローカルなものにしたいなと思っていた。しかし、宿を出ようとした時に雨が降ってきたので、近くで済ますこととなる。
傘を取り出して歩くが、宿から5分ほどのところにラサ・レストランがあった。要するにチベット料理の店である。ここは、13年前に来た時にもあり、何回か通った。ひとりではなく二人以上いれば、チベットの鍋料理、ギャコック(要予約)が食べられるのだが。ここは、今より遙かに簡略的な内容の当時の「地球の歩き方」にも紹介されていた。もちろん今でも。だが、雨でもあり、この時期でもあり、客は少なかった。
<エベレスト・ビール>GR DIGITAL
ネパールはヒンドゥ教徒もいるところではあるが、インドより遙かに酒に寛容である。旅行者が訪れるような店にはたいていビールをおいてある。しかも、インドのようにキングフィッシャー一本槍ということもなく、いくつかのブランドがある。その中から、エベレストを選んだ。
13年前に来た時にはサンミゲルとかビアシンがよく入ってきていて、これを飲んだ記憶がない。飲んでみるとスーパードライやツボルグのストロングほど炭酸がきつくなく、いかにも麦とホップで作ったというやつだ。また、東南アジアによくあるライト系のものではなく、ずっしりとした自分好みの味であった。
<メイン>GR DIGITAL
さて、メインに頼んだのは、ダルバート。いわば、インドのターリーに当たるもの。ダルというのが、豆のスープでバートがご飯。いわばネパールの国民食なのである。最近では、ダルバート・タルカリというように紹介されていることもあるが、タルカリとはおかずのこと。まあ、タルカリは省略されていてもおかずは絶対についてきます。
で、ダルバートなのであるが、これはチベット風のやつである。そして、肉付きを選んだ。
<ダル>GR DIGITAL
豆のスープ。インドではダールですが、やはり地域や家庭によって使う豆が異なるのではないかと推測する。スープではあるが、ダルバートの場合これをご飯にぶっかけてしまう。そして、各種おかずとダルをぶっかけたご飯とを混ぜ合わせて食べるのである。味の方は、んー豆のスープですねえというしかないか。一応スープではあるが、熱々ではありません。
<タルカリ>GR DIGITAL
ジャガイモ、タマネギ、ブロッコリーの茎部分などなど。インド料理ではないので、野菜はミックスされています。ややあっさりとした感じですが、マサラ風の調味料で下味を付けている感じ。
<肉料理>GR DIGITAL
ネパールで肉というと、こちらはインドにならう感じで、牛はまずない。たいていは鶏かヤギか羊。牛肉はないものの、なぜか水牛はよく出ます。チベット料理ならばこれにヤクが加わりますが、このあたりではヤクは飼育していないと思われます。
この肉は鶏。こちらは煮込んだ肉を取り出してから、マサラで下味をつけたもののようです。比較的あっさりとしているんじゃないでしょうか。野菜も混じっているようですね。
<生野菜>GR DIGITAL
ネパールのダルバートだとここに漬けものにあたるアチャールが付きますが、キュウリとタマネギの生でした。この脇には、豆のチップスが付きます。
<ヨーグルト>GR DIGITAL
インドだったら、これもご飯に掛けて食べることになりますが、果たしてネパールでは…よくわかりません。わたしゃデザート的に頂きました。
なんかずいぶんあっさりしていると思われるでしょうが、最後に登場するのがこちら。
<謎のペースト>GR DIGITAL
ネパール人の食べるダルバートならば、高度に生成したバターから取れる、ギーという油が欠かせませんが、それはなくて、唐辛子(だと思う)ペーストが付いていました。これを少々おかずに掛けて食べると、味が引き締まってよかったです。
と、こんな具合ですが、記事を起こすのにかなり苦労しました。なんと、メモには「ノンベジ」としか書いてなくて、ある程度満足したことは覚えているのですが、ひとつひとつを思い出すのにかなり時間がかかってしまいました。
朝のバター茶のように強烈なものならば、メモも必要ありませんが、まったく困ったものです。さて、チベットのダルバートを食べたので、今度はネパール(ネワール族)のダルバートと行きましょうか。ちなみに、ダルバート、320ネパールルピー、ビール、240ネパールルピーですが、10%の飲食税が付いて616ネパールルピーでした。ですが、細かい釣りをもらえず、620ネパールルピー払ったことになります。日本円の感覚からすると安いものですが、インドから比べるとツーリスティックな分、高い感じもします。でも、気軽に入れる店が多くてその点は安心です。
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コメント
ネパール各地のダルバートを食べ歩くってのもいいですね
VEGを1週間続けて食べて、ノンベジ食べたら旨いでしょうね(^^ゞ
投稿: kimcafe | 2011年11月16日 (水) 22時48分
kimcafeさん、こんにちは。
ネパールの国民食だけあって、意外と奥が深そうです。
インドのカレーほどはバリエーションがないでしょうが、おかずに違いがあっていいかもしれませんね。
ベジでもノンベジでもいいのですが、意外に飽きが来ないかもしれません。モロッコのタジンのように。
毎日カレーよりはいいかもしれませんねえ。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年11月17日 (木) 23時45分