写真の撮れる火葬場、パシュパティナート
カトマンズに到着。残された時間はたったの1日。これだけでカトマンズの名所巡りをしなくてはならない。なので、カトマンズから距離のあるパタンとバクタプルは外し、世界遺産でもあるパシュパティナート、ボダナート、スワヤンブナートを回ることにした。今更けちけちしてもしょうがないので、すべてタクシー移動である。
宿を出たところで拾ったタクシーはメーターで行ってくれたものの、メーター料金の180ネパールルピーに対して200ネパールルピーを払うと「じゃあね」という感じで釣り銭はなしであった。
<パシュパティナート>K7/DA21
ここはずっと以前からカトマンズ市内にある世界遺産のひとつなのだが、13年前は入場料なんてものはなかった。それが今や、500ネパールルピーというネパールにしてはかなり高額な入場料を取るようになっていた。
ここにはバグマティ川が流れ、ネパール最大のヒンドゥ寺院のあるところである。しかも、シヴァを祀る寺院なのである。寺院のエリアは非ヒンドゥの外国人は立ち入ることができず、対岸から眺めることになる。
ちょうど上の画像がわかりやすいが、寺院に向かって左側が火葬場となっている。寺院にはひっきりなしに死者が運ばれ、ガートで清められたあと火葬場で焼かれ、その後川に流されることになる。ヴァラナシーでは火葬風景はいっさい撮影禁止だったのだが、ここではまったくお咎めがない。
<火葬風景>K7/FA77
やっていることはヴァラナシーと同じ。太い薪を井桁に組み、その上に死体をのせて藁を被せ、火をつける。あとは焼き場の職人が適当に処理してくれる仕組み。ヴァラナシーでは結局船の上からしか火葬風景を見ることができなかったが、ここではかなり近くでよく見ることができる。
もちろんここには13年前にも訪れているのだが、その時は冬だったこともあり、バグマティ川はかなり水量が減っていて、どんどん灰を流すために、川にはヘドロが溜まってしまいかなり汚い印象があった。しかも、そのそばでは食器を川の水で洗っていたりして。
<焼き場の職人>K7/FA77
ヒンドゥ寺院には入ることができないが、火葬エリアには近づくことができる。そのすぐ上から眺めることにする。ほどよく焼き上がった(失礼)死体を竹で解体する作業。かなりの量の薪と藁を使っているので、大量の煙が上がる。写真はクリアに見えるものの、それは画像処理しているからで、実際にはかなり煙い。
<何かを投入>K7/FA77
さらには別の職人が何かを投入する。ヴァラナシーではガンガーの水を振りかけるようだが。手には白い粉末が。確認したわけじゃないが、塩じゃなかろうか。
パシュパティナートは奥に行くとまた別の寺院が現れる。13年前には一度来たあと、カトマンズを発つ前日にまた来てみた。ここには食事をする場所がなく、かといって食べ物を持参すると猿が群がるというやっかいな場所。火葬風景だけでなく、いろいろなものが見られる。続編ありです。
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コメント
>ほどよく焼き上がった(失礼)
この表現に大笑いしてしまいました(^_^)。
火葬でも日本みたいに高温のガスで燃やすわけではないので、煙いでしょうし、人間の体もかなり形が残るんでしょうねぇ・・・・・
投稿: おりんぴあ | 2011年12月 5日 (月) 14時01分
いや、もうそんな感じで。
ヴァラナシーの人を寄せ付けないような火葬とうってかわり、何ともオープンな火葬なんですね。
ここでは地元の人の話は聞けなかったんですが、ヴァラナシーでは「オレは絶対薪がいい」といっていました。
ガスや電気の火葬はお金がない人用なんだそうです。
仰るとおり形は残りますね。
それをそのまま川へ…ということです。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年12月 5日 (月) 22時28分
こんにちは。こちらにははじめてだったかもしれません。ヴァラナシーが有名ですよね。日本も火葬しますがお骨を二人がかりで箸で拾いますね。そのあとも
いろいろ諸行事があって葬式と法事をする家はお金や
女手が必要だったり大変です。とは去年から、跡取りでなくて本当ラクできているんだと実感しました。
少しは簡素化していかないと次の世代が同じようにするのは無理でしょう。
投稿: テレーザ | 2011年12月 6日 (火) 16時36分
こんばんは
パシュパティナートは裏側を回ってくれば500ルピー払わないですむことを発見いたしました(^^ゞ
次回は裏から回らせてもらおうと思っています
パシュパティナートから帰りのタクシーですが、途中でメーターが消えたのを発見しました
インドだったら高いことを言われてもめるとこですが、「着た時は150ルピーだったぞ」とか安めにいったらそれですんでしまいました
運転手クン、すまんm(__)m
投稿: kimcafe | 2011年12月 6日 (火) 22時07分
来ていただいて嬉しいです。
すでに厳しい冬を迎えていると思いますが、いかがお過ごしでしょう。
こちら、火葬はするんですが、そのあとは近くで家族は待機しているようなんですが、焼いたあとはすべて職人が処理してしまうようで、骨を拾うこともないようです。
やはり文化の違いですね。
パシュパティナートは火葬場がありますが、けっこうのどかなところですよ。
でも、タイ人あたりはいやがるでしょうねえ。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年12月 6日 (火) 23時41分
そうなんです。裏から回るということは考えなくもなかったです。でも、めんどくさいのでお金を払いました。
拝観料というよりは世界遺産の維持料みたいな感じですね。
13年前は、バクタプルで入域料金がかなり高かったんですが、これがすべての世界遺産登録物件のあるところに適用されているようです。
このあともタクシーに乗ったのですが、あとの3台はメーター使ってくれませんでした。
まあ、そんなにぼったくる値段でもなかったので、払いましたけど。
投稿: ヒョウちゃん | 2011年12月 6日 (火) 23時46分