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2012年1月24日 (火)

こんな時はエノテカだ

毎度、イタリアとインドを行ったり来たりしてます。インド・ネパールはもう少しで終わりますので、おつきあいください。

旅先レポートでクリスマスの様子はお伝えしました。高額料金を払い、シエナまでやってきたのはいいのですが、街中は死んだような感じで、観光スポットはおろか、ほとんどの店がやっていません。しかし、イタリアにはセルフサービスのレストランがあり、これがシエナにもあるのであまり心配していなかったのですが、そのセルフサービスレストラン、「チャオ」までもが休業していました。

まあ、昼はかろうじて開いていたスパゲッテリアで済ませ、夜はどうしようかというところです。

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<カンポ広場、プッブリコ宮>K7/DA21

シエナの中心ともいえるのが、カンポ広場。ここでは、夏に2回、裸馬によるシエナ各地区の対抗レース、パリオが行われることで有名です。上の画像は市庁舎でもあり、市立美術館でもある、プッブリコ宮。時計の付いた高い塔はマンジャの塔で、登ることができます。

夕方、出歩いてみると、昼間はいなかった人々が三々五々散歩しています。でも、店はほとんどやっていなくて、かろうじてカンポ広場のカフェやレストランが頑張っていました。ただ、どこも人でいっぱいなので、開いていたエノテカを覗いてみました。

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<イノシシの頭部>K7/DA21

エノテカとは基本的にはワインを売る店です。そのほか、オリーブ油なども扱っている模様。大きなエノテカでは食事のサービスをするところもあり、昔トリエステで食事したことがあります。でも、基本は酒です。

覗いたエノテカはテーブルはないものの、生ハムやサラミなども扱い、それをパニーノ(イタリア風のサンドイッチ)にしてくれます。店のマダムがサラミの試食をさせてくれて、これを持ち帰ることにしました。そのサラミはイノシシなんだそうで、ごらんの通り、イノシシがディスプレイされていました。トスカーナ州ではこのイノシシをやたらと目にします。

ま、それだけじゃ寂しいので、店で売っていた格安のキアンティクラシコも購入。ワイン8.0ユーロ、パニーノ二つ10ユーロでした。

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<キアンティクラシコ>GR DIGITAL

黒の雄鳥が付いた赤いマークがキアンティクラシコの証。キアンティクラシコはイタリアでも最上位に分類されるD.O.C.G.ワインである。それがたったの8.0ユーロ。

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<イノシシサラミのパニーノ>GR DIGITAL

パニーノ二つですが、具は全く同じ。パンをすぱっと二つに切って、そこにイノシシサラミとペコリーノチーズ、トマトのスライスを入れたもの。ま、「美味い!」と絶叫するようなものではありませんが、とりあえず満腹にはなりました。

パンがずっしりしているんですよね。密度が濃いというか。でも、イタリアのパンはいまいち美味しくない。だからパスタが発達したんだろうか。

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<ワインオープナー持参>GR DIGITAL

このためではないのですが、ワインオープナーを持参しました。日本で売られている安いワインのほとんどはスクリューキャップになってしまい、実に久しぶりに使いました。

これ、癖がなくて、口当たりがよくて、パニーノだけじゃもったいなかったな。

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コメント


イタリアでイノシシを食すとは知りませんでした。
でも豚の仲間だし、その土地にいれば食べるんでしょうね。
イノシシサラミ食べてみたいです。
昔、叔父が趣味で猟をしていて、野生のイノシシを食べたことがあります。
豚よりずっと硬いのですが、噛めばかむほど味が出るという、忘れられない味でした。

投稿: スクムビット | 2012年1月24日 (火) 19時08分

スクムビットさん、こんにちは。
やはりヨーロッパの国ですから、秋から冬にかけては家畜以外の肉を食べるんですよ。
生ハムを売っている店ではやはりイノシシのディスプレイがあります。
今回、イノシシを最初から狙っていたのですが、後日本格的なイノシシ料理も食べました。こちらも記事にしますので、よろしくお願いします。

投稿: ヒョウちゃん | 2012年1月24日 (火) 22時28分

 いのししサラミを見てなぜかスペインのハモンセラーノが天井からぶら下がっている図を思い出してしまいました(笑)。

 おいしそうですね。ちょっと気になります(^^)v。

投稿: おりんぴあ | 2012年1月25日 (水) 00時31分

おりんぴあさん、こんにちは。
ハモン・セラーノ食いたいですよねえ。
あれは絶品で、イタリア中のプロシュットが束になってかかっても太刀打ちできないという味です。
イノシシのサラミ、食べた感じは豚のサラミとそう変わらない感じがしました。あ、少し柔らかい感じだったかもしれません。
このあとのイノシシ料理もよろしくです。

投稿: ヒョウちゃん | 2012年1月25日 (水) 23時17分

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