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2012年2月13日 (月)

円形劇場跡とJT、キャロル・キング

かすてら音楽夜話Vol.28

フィレンツェから1時間30分、ルッカにやってきました。プッチーニの生まれたところでもあり、かつてはナポレオンがヨーロッパの覇権を握っていた頃、ナポレオンの妹、エリザ・ボナパルトが治めた地でもある。

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<円形劇場跡>K7/DA21

まあ、イタリアを訪れる観光客のほとんどが見逃してしまう小都市なのだが、今回はルッカをはじめとしていくつかの小都市を回ることになった。ルッカの近くにはピサがあり、鉄道で30分くらい。

観光名所的にはほとんど何もないといってよいのだが、2001年の夏に訪れたことがあり、10年ぶりに行ってみることにした。

そのルッカの中で見落としてしまいそうになるのが、ローマ時代の円形劇場である。なぜなら、観客席も舞台も取り払われていて、残った円形の広場のまわりには、建物がびっしりとあるところだからだ。

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<観光馬車>K7/DA15

超広角のDA15mm limitedレンズを付けて、ようやくその広さと円い形がわかってもらえるか。いずれにしても雰囲気のよいところなので、時間があったら、ここで食事などしてみたかったのだが。

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<ジェームズ・テイラー>K7/DA21

円形劇場跡にも貼ってあった、JTのポスター。3月に公演があるらしいが、あの円形劇場ではないみたいである。

それにしても、ずいぶんと頭髪が後退したものである。JTといえば、「You've Got A Friend」。しかし、この曲はキャロル・キングのオリジナルで、アルバム『Tapestry』(つづれおり)に収録されていて、JTのものはそのカバーなのだが、アメリカのシングルチャートで1位を獲得している。(以下の映像は削除いたしました。)

YouTubeの映像は、そのキャロル・キングもデュエットしていて、かなり最近のもののようである。40年たっても、色あせない名作なのだ。

キャロル・キングは1970年にシンガーとしてデビューしたが、1968年にThe Cityというグループでもアルバムを出している。それ以前に1960年代前半からソングライターとして数多くのヒットを生み出している。「ロコ・モーション」とか「ナチュラル・ウーマン」などが有名だろう。

この曲の入った、アルバム『Tapestry』も、名作揃いで、わたしゃ「It's Too Late」「So Far Away」なんてところが好きですねえ。このアルバムは306週にわたってチャートインしたメガヒットアルバムなのである。そして、キャロル・キングもグラミー賞4部門受賞と相成った。アルバム部門、最優秀女性ヴォーカル、最優秀レコード(「It's Too Late」)、最優秀楽曲(「You've Got A Friend」)、すごいものである。たぶんほかにはこんな例はない。

 

★映像をつけなおしました。

デュエット映像はありましたが、James Taylorの公式チャンネルからCarole Kingがピアノで参加している「You've Got A Friend」を埋め込みなおしました。1971年の映像でまだ髪はふさふさです。

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コメント

こんばんは♪
ジェームズテイラー
毛がなくても
歯がなくても
長生きしてほしいです
ホイットニーヒューストンさん
ご冥福を祈ります 合掌

↓トリッパ日本のモツ鍋は苦手ですがこれは大好物♪
美味しいですよねぇ~
フィレンツエはトリッパもですが
牛肉・イノシシも美味
ヒョウちゃんの記事にもありましたねぇ
イノシシ ウッシッシ

投稿: trintrin | 2012年2月13日 (月) 17時35分

trintrinさん、こんにちは。
JT、すっかりおじいさんっぽく見えますが、今年64歳で沢木耕太郎と同学年です。沢木さん、若すぎ。
一方、キャロル・キングは今年70歳です。
ま、ジョン・レノンも生きてりゃそれ以上なんですから、しょうがないことではありますな。

タイムリーな話題としては、やはり、ホイットニーでしょうねえ。「ボディ・ガード」以前にデビューした頃はこりゃすげえと思ったものですが、晩年はヤク中だったみたいです。

モツ料理は沢木耕太郎(またこれだ)も深夜特急の中で何回も食べていますね。
トリッパは振り返ってみたら、前に食べてました。
もう一つのフィレンツェ名物、ビステッカ・アラ・フィオレンティーナですが、これまたチャレンジしていますので、ちょっと待っていてくださいませ。

投稿: ヒョウちゃん | 2012年2月14日 (火) 00時17分

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