夕刻のミケランジェロ広場
シエナからフィレンツェに到着したのは、正午前だったが、宿で荷物整理をしたり、昼飯を食べたりで、あまり観光的なところには行っていない。一応、花のドゥオモには行ってみたのだが、このシーズンは正面の祭壇付近を囲って一般観光客が入れなくしてあったため、挨拶程度にとどまった。バチカンのサン・ピエトロ大聖堂もそんな感じだったので、これはどうしようもないことなのかもしれない。
<ミケランジェロ広場のダビデ像>K7/DA21
この時期のヨーロッパは日照時間が短く陽が沈むのが早い。なので、ミケランジェロ広場を目指した。
ミケランジェロ広場とはあの、システィーナ礼拝堂の「最後の審判」、サン・ピエトロ大聖堂の「ピエタ」、アカデミア美術館にある「ダビデ像」の作者、ミケランジェロ・ブオナロッティの名前を冠したアルノ川左岸、つまりフィレンツェの中心部から川を渡った丘の上にある広場である。
ここはミケランジェロとはほとんど関係ないが、ダビデ像のコピーが置いてあり、フィレンツェで挙式したものは必ずここにやってくるというところである。まあ、ここで夕陽でも眺めようと思ったわけです。
ちなみに、ダビデ像はコピーを含めて3体あり、ミケランジェロ広場のものはかなり青味がかっている。もう一つのコピーはシニョーリア広場のベッキオ宮入口にある。
<夕刻のフィレンツェ>K7/FA50
小高い丘の上にあるわけで、フィレンツェ中心部の眺めは最高である。上の画像でいうと、右のクーポラを持つのがドゥオモで、左の塔のある建物がベッキオ宮。ここでは写っていないものの、さらに右にはサンタ・クローチェ教会の優雅な姿も確認できる。
到着したのは16時過ぎくらいだったが、すでに陽は傾きいい具合である。だが、勘違いをしていた。遠くの山やフィレンツェ市街はやや赤く染まってはいるものの、ここからは夕陽が見えないのである。夕陽はこの時期フィレンツェ市街を望む場所に沈まず、夕陽を入れようとするとフィレンツェ市街が入らない。
しょうがないので、フィレンツェ市街が赤く染まるのを待つ。
<ピノキオ>K7/FA50
夕陽はこちら側に沈むのですね。ここには、ピノキオの人形も置いてあった。ピノキオの作者はペンネームをコッローディというのだが、フィレンツェの宿も同じ名前であった。
<作為的な一枚>K7/FA50
本格的に陽が沈むまでまだ時間があったので、カメラ内で画像を処理してみた。コントラストを強くしてみたのである。これは…リバーサルフィルムで撮ってもここまで強いコントラストにはならず、不自然で気持ち悪い。
カメラがデジタルになっても、このあたりの調整はほとんどナチュラルというか、初期設定のままにして、絞りとシャッタースピードを調整し、露出をどこにするかが勝負になる。
<赤く染まったフィレンツェ市街>K7/DA21
45分くらい待ち、陽が暮れてきた。シャッタースピードを速くし、絞りもできるだけ絞る。露出は空にあわせる。ようやく満足した写真が撮れた。
<夕刻のアルノ川>K7/DA15
満足した写真が撮れたら、急速に暗くなってきた。丘を降り、川を渡る。上の写真は感度を上げているものの、特にシャッターや絞りはいじっていません。いい感じなんだけど、水平に撮れていない。これは長年の癖で、肝心なときにこれが出た。
PENTAX K7には、自動水準器があり、水平に撮してくれる機能も付いているのですが、ほとんどこれをオフにしているんですね。なぜなら、見上げるような構図ではこれが余計なことをしてくれるからですが。
こんな時くらい使ってみてもいいですよね。ちょっと勉強になりました。
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コメント
ここミケランジェロ広場からのフィレンツェを一望する景色はすばらしいですね。自分も夕方の日没時に写真を撮ったのですが、PCで写真を入れ替えているうちにいつの間にかなくなってしまいました( ̄▽ ̄)。
ではでは。
投稿: おりんぴあ | 2012年2月 9日 (木) 00時49分
我々はローマから電車でフィレンツエに入りました
夜だったんです
最後の写真のようなアルノ河が迎えてくれました
本当にきれいで
映画のシーンにやってきた!とキャーキャー言ったっけ
フィレンツエはどこをどう切り取っても
ステキな街です
あーーーいきたぁーい♪
投稿: trintrin | 2012年2月 9日 (木) 16時07分
おりんぴあさん、こんにちは。
昨日は沈没しておりました。コメント遅くなってすいません。
ほんとになんでもない広場なんですけど、フィレンツェ滞在中は立ち寄ってしまいますよね。
写真なんぞはまた撮ればいいので、おりんぴあさんも、また行きましょう。
ま、ワタクシの写真で楽しんでいただければ、幸いです。
投稿: ヒョウちゃん | 2012年2月10日 (金) 22時10分
trintrinさん、こんにちは。
アルノ川も清流とはいえませんが、夜は七難隠すですねえ。
映画といえば、レクター博士を思い出しますです。
とはいえ、「羊たちの沈黙」は見ましたが、「ハンニバル」は小説だけですが。
滞在中はあまり日中のフィレンツェを歩いていないのですが、その分夜歩きましたよ。
投稿: ヒョウちゃん | 2012年2月10日 (金) 22時13分