丘の上の聖地
<サン・フランチェスコ聖堂>K7/DA21
フィレンツエからfsの普通列車に乗り、途中乗り換え1回。アッシジ駅からは市バスで丘の上にあるアッシジへとやってきました。乗り換えがやや面倒なのですが、途中のテロントラーナでは、同じ列車だったし、アッシジの駅では修道女がバスに導いてくれたし、まあ楽な道程でした。
アッシジは丘の上にあり、かなりきつい坂道もあるのですが、バス停から宿まではまあ近く、助かりました。その宿はこのサン・フランチェスコ聖堂に最も近いところ。WiFiはなかったものの、それくらい我慢しましょう。
サン・フランチェスコ聖堂前のジオラマですが、おそらく聖フランチェスコが説教をするため放浪生活をしていた頃の姿をあらわしたものだと思います。一応、これはクリスマス飾りらしく、以前訪れた夏にはこれはなかった。イタリア中のドゥオモや教会には、この時期、このような飾りがしつらえてありました。
<聖フランチェスコのイラスト>K7/DA21
アッシジに生まれたフランチェスコは、ローマから承認を受けてカトリックの改革に取り組み、最終的にはカトリックの聖人にまでになった人。ここ、アッシジにフランチェスコ会を創立し、ドゥオモをしのぐ聖堂を作ってもらった。建物は世界遺産です。
聖フランチェスコ聖堂は上下二段の構造で、上の建物にはジョットによる28枚の「聖フランチェスコの生涯」のフレスコ画があり、これは素晴らしいものです。残念なことに、聖堂内は撮影禁止なので、写真はありません。
ともかく、フランチェスコは清貧を絵に描いたような生活をしていたようです。
<土産物屋のイラスト>K7/DA21
これもまたフランチェスコ。World Peaceって、イタリア人の作じゃないのかも。
<ヨハネ・パウロ2世>K7/DA21
アッシジのドゥオモである、サン・ルフィーノ大聖堂にはなぜか、前のローマ教皇、ヨハネ・パウロ2世の肖像画がある一室があった。今の教皇ベネディクト16世のものはない。やはり、在位期間が長かったから、人気あるんでしょうね。
<サンタ・キアーラとフランチェスコ>K7/DA21
アッシジのフランチェスコ会には女子修道会があり、ここの創設者がサンタ・キアーラ(クララ)。この人も聖人に列せられていて、サンタ・キアーラ教会というものもあります。キアーラはやはりアッシジの生まれで、フランチェスコの説法に影響されて、フランチェスコ会に入った人物。
<修道女たち>K7/DA15
アッシジに到着した列車には途中から制服に身を包んだ修道女がかなり乗り込んできます。彼女たちに尋ね、宿のあるところではどこで降りたらいいのか聞きました。バスが到着した広場で肩をたたかれ、「ここ」という風に教えてもらいました。
ともかく、アッシジには宗教関係者がかなりいます。イタリア人ばかりではなく中には、肌の黒い人もいたりしますね。
<聖職者たち>K7/DA21
彼らも、フランチェスコ会の関係者だろうか。こんな人たちに出会えるのは、イタリアではバチカンくらいだろうか。あとは、パドヴァの聖アントニオ聖堂付近も、熱心な信者と聖職者が目立ちますね。
<夕刻の聖フランチェスコ聖堂>K7/DA15
1泊だけでしたが、行ってよかったと思いました。
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コメント
こんにちは、アッシジは一度は行ってみたいところです。だいぶ前(10年以上前かな)地震の被害を受けましたね。世界中にフランシスコ会系列の修道会員は
たくさんいます。アッシジが本部でしょうから世界各地出身の司祭や修道者がたくさんいる町でしょう。
ヨハネパウロ2世は福者(聖人のいち段階)になっているので、生前の人気とともに死後の人気もあると思います。パドヴァの聖アントニオはポルトガル人ですが人気ですよね。
投稿: テレーザ | 2012年4月 9日 (月) 16時05分
テレーザさん、こんにちは。
アッシジの地震は1997年だったそうです。
イタリアを初めて訪れたのは、1998年でしたが、この時ツアーで、アッシジではなくペルージャに泊まったんですよね。そのときたぶんまだ地震の被害がひどかったからだと思います。
今は完全に立ち直っています。
ヨーロッパの宗教的な都市では、サンティアゴ・デ・コンポステーラもありますね。
こういうところの、教会や聖堂では一種独特の雰囲気があって、そういうものを感じるのも、異教徒ではありますが、いいなあと思いました。
投稿: ヒョウちゃん | 2012年4月10日 (火) 00時32分