いずれにしても、ヨーロッパで食事をするとかなりの額がかかる。もちろんローマでも例外ではない。
10年以上前にローマを訪れたときに、Il Santiという、安いが味のしっかりしたカジュアルレストランに通ったことがあり、その後も何回か利用したことがある。店主兼カメリエーレの老人がかなりの高齢だったこともあり、まだやっているか気になっていたのだが、ローマに戻ったときにまだやっているか確認しに行った。
<ローマの市電>K7/DA21
そこは、テルミニ駅に到着する市電が通る一方通行の道に面したところで、安宿街にも近い。そこでいったん安心して、再び夜に出かけた。

<水とワイン>GR DIGITAL
今回はシーフードを食べるということもあったので、白ワインにしてみた。ここは、ハウスワインではなく、ハーフボトルを持ってくる。とはいえ、375mlではなく、500mlのカステッリ・ロマーニであった。ローマは、白のカステッリ・ロマーニが有名なのである。
<ムール貝>GR DIGITAL
卵スープとムール貝。デザートにはなかなか美味いジェラートを頼む。これで、23.5ユーロ。安い。
もちろん、翌日も通う。最後の晩餐なので、フルコースである。
<今夜は赤>GR DIGITAL
赤のカステッリ・ロマーニ。これまた、500mlのサイズ。残念ながら、コルクで栓をしたものではなく、スクリューキャップだったが、新鮮なうちに出回るのだろうから、あまり関係ない。
<ローマ風前菜>GR DIGITAL
アンティパスト・ミスタ。ミスタとはミックスの意味だが、この店ではこれが出てきた。野菜を軽くソテーして、オリーブ油で和えたもの。なす、ズッキーニ、トマト、タマネギ、ジャガイモと嬉しいことにポルチーニがひとつ。シンプルな料理だが、これがまた美味い。ローマでは前菜は野菜だったり、揚げ物が前菜の定番なのだが、特に夏は野菜が多くなる。
<スパゲッテイ・ポモドーロ>GR DIGITAL
定番中の定番、スパゲッティ・ポモドーロ。どこで食べても大きなはずれはないというのは、沢木耕太郎の時代からも変わっていない。
<アバッキオ・アロースト>GR DIGITAL
第2皿。アバッキオとは仔羊のローマ風の呼び名。臭みもないといわれているが、自分がこれを頼んだときにはやはりどこか羊という香りがした。イスラムの国を思い出す。
<エスプレッソ入りジェラート>GR DIGITAL
ジェラート・アフォガートという、エスプレッソ入りのジェラートをこの日も頼む。これだけ頼んで、28ユーロ。釣りの2.0ユーロは店主にチップとして渡す。
この店は、店主とその夫人のような女性、その子供らしき女性の3人が店内で働き、調理人は別にいるようだ。テーブルは狭い店内にぎっしりと並べられ、19:00頃にはもう満員。いつの間にか行列もできているので、なるべく早めに行くことがよいかも。
ここに、イタリアに初めて来たような新婚旅行らしいカップルが来ていて、まだものを知らないものだから、メニューを広げてみても、迷いに迷って、二人でひとり分をシェアみたいな頼み方をしていたのですが、彼らが払ったのはたったの10ユーロ。店主もかなり歳をとっているので、頼んだものを忘れていたり、勘定もかなりアバウトなところがあります。
メニューはおそらく日本人旅行者が協力していったような日本語併記なのですが、彼らはまったくわからないと思われます。また、入口には小さな黒板でその日のツーリストメニューが記してあり、これが15ユーロだったかと思います。一応フルコースでです。飲み物を付けても20ユーロくらいでしょう。
Santi
Addres:Vie Daniele Manin 55/57
Tel:06-4820651
Time:12:00~15:00/18:00~23:00 Monday to Saturday
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