« 洋の東西でのいらっしゃい | トップページ | バンコクでキムチ »

2012年6月 9日 (土)

ああ、ボブ・ウェルチ

かすてら音楽夜話Vol.29

ボブ・ウェルチって、かつてはフリートウッドマックのギターとヴォーカルだった人で、その後に脱退し、バンド、パリスを結成。その後、ソロ活動に移る。

Bobwelh

ボブ・ウェルチ在籍時のフリートウッドマックは、初期の主要メンバーが抜けたあとで、女性ヴォーカルのクリスティン・マクビーと共に、バンドに加入。バンドはアメリカ進出を果たし、ブルースバンドからポップス路線へと移り変わろうとする第二期の時代であった。

ボブ・ウェルチ脱退後のフリートウッドマックは、そのままバッキンガム&ニックスという男女デュオをやっていた、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスを迎え、最盛期へと向かうわけだ。

一方、ボブ・ウェルチはソロアルバム、『French Kiss』と『Three Hearts』がそこそこ売れたものの、世間からは忘れ去られていく。

ボブ・ウェルチ、享年66歳。死因は拳銃自殺。合掌。

YouTubeの映像は、いつ頃のものだろうか。ともかく、ゲストとして、ドラムにミック・フリートウッド、バッキングヴォーカルにクリスティン・マクビーを迎えたもの。曲は『French Kiss』からのシングルカットで、彼最大のヒット曲、「Sentimental Lady」である(フリートウッドマック時代に収録した曲のセルフカバー)。

もっとも、ボブ・ウェルチを知ったのは、1977年頃で、フリートウッド・マック在籍時のことはよくわからない。ただ、ラジオから流れてきた「Ebony Eyes」という曲が耳に残ったものの、当時はアルバム購入にも踏み切れず、そのまま年月がたっていた。

社会人となりCDを購入する金も比較的自由になった頃は、ボブ・ウェルチのアルバムはお蔵入り状態であった。10年ほど前に佐野元春の大阪フェスティバルホール公演に行く前に梅田のタワーレコードを覗くと、『French Kiss/Three Hearts』の2 in 1の輸入盤を見つけて速攻で購入した。

アルバムのボブ・ウェルチは頭髪もちょっと後退し、度の厚さのわかるサングラスをかけ、美女を侍らしているというような、ビジュアル的にちょっといやな感じに写っている。YouTubeの映像では、めがねを外し、植毛手術でも受けたのか、それともカツラか、まあまあの感じで演奏している。とはいえ、リンジー・バッキンガムにはとうてい太刀打ちできない、という気もする。

★当時の映像は削除しました。

 

こちらの映像、「Ebony Eyes」で1981年のもの。すでに植毛手術を受け、眼鏡も外してます。

そして、Fleetwood Macのメンバー、Stevie Nicks(スティーヴィー・ニックス、女性)もコーラス参加という映像です。

玄人受けというかいささかマニアック、千鳥風にいえば「クセが強い」ボブ・ウェルチですね。

| |

« 洋の東西でのいらっしゃい | トップページ | バンコクでキムチ »

Music Talk」カテゴリの記事

コメント

こんばんは^_^
ボブウェルチ大好き!
彼の曲は歌謡ロックです。
ファーストアルバムは
アイデアの宝庫で
なんともったいない。
あとLP2枚は作れたでしょう。
「フレンチキッス」の
ギターリフは
西城秀樹 野口五郎
歌メロは
郷ひろみ フィンガー5
ハードロックでハッピーソウル
渋谷陽一が絶賛贔屓した
パリス時代もやり過ぎギターと
スペイシーツェッペリンぷりが
気持ち良かった

一番好きな曲は
売れないフリードウッドマック時代の
「シルバーヒールズ」再録版
いまだにこんな曲作りたいです^ ^

投稿: トーマス | 2021年3月16日 (火) 01時47分

トーマスさん。
コメントありがとうございます。

お待ちしておりました。

ワタクシのボブ・ウェルチ体験ですが、真冬のテントで聴いた深夜放送ですね。
ステレオを持っていなかったので、音源入手はできませんでした。
でも、ずーっと引っかかってました。
そのうち、名前も出てこなくなって。
偶然、大阪のタワーで見つけて、フリートウッドマック時代もフィードバックするようになりました。

芸能一家なんですよね。
小さい時からロックスターへの憧れがあったんだろうと推測します。
これで、ルックスが大衆受けしていれば、ピーター・フランプトンに成り代わっていたかも…なんちゃって。

投稿: ヒョウちゃん | 2021年3月16日 (火) 20時23分

ヒョウさん
こんばんは
待っていただき嬉しいです

ボブウェルチ
ピーターフランプトンになれず説
なるほど!
あの電車男ルックスは
2000年以降
ベック世代を先取りしてました
報われない愛おしいロッカー

ライブアットザロキシー
81年のライブCDがでた後
DVD発売が突如中止になったし
謎…やはりウェルチ

iTunesで
ライブインジャパン聴けるのは
たまげました
内部にウェルチファンが
潜んでますよ

ボブウェルチ絡めた
世界の歌謡ロックブーム
近田春夫さんと仕掛けたいです^_^

投稿: トーマス | 2021年3月19日 (金) 04時34分

トーマスさん。
コメントまたもやありがとうございます。

そうですねえ、ボブ・ウェルチは結構すごいことをやっているのに、報われないですよね。
フリートウッドマックがロックの殿堂したとき、そのメンバーから外されたんですよね。
ま、ピーター・グリーンも外されてるそうですけど。

iTuneにボブ・ウェルチがあるんですか。
こんな事いうと気分を害されるかもしれませんが、知子のロックだってあるはずですよ。
すごくないですか?

本日タワーの町田店に行ってきたんですが、ボブ・ウェルチもパリスもなかったです。
やっぱり通販でしょうかね。

一時期渋谷陽一がパリスを押していたみたいですね。
近田さんはどう評価しているかですね。
きいてみたいです。

投稿: ヒョウちゃん | 2021年3月19日 (金) 22時12分

ボブウェルチ、私の高校時代に出た「French Kiss」と「Three Hearts」でドハマリしました。そして友人と二人だけで盛り上がっていました。あとで分かったのですが、一部のマニアに絶賛されているノーザン・ソウルの名曲「I Still Love You」by Seven Soulsのメンバーだったのですね。
才能がある人なのに残念です。もっと、たくさんの作品を作ってほしかった。

投稿: ジョージコード | 2023年9月 8日 (金) 16時55分

ジョージコードさん

はじめまして。

高校時代に『French Kiss』と『Three Hearts』といいますと、ワタクシと同世代ですね。
個人的な事情で当時はまともなオーディオを所有していなかったので、和洋どちらともラジオが情報源でした。
ということで、マック加入前のウェルチさんのことはほとんど知らないんです。
んなわけで、当時知らなかった、今引っかかるバンドやシンガーの音源を少しづつ集めているような状態です。
つうことで、情報提供ありがとうございました。

いや、ホント、自殺報道があったときは「嘘だろ」と思いましたもん。

たまに、音楽関連の記事を書きますので、またいらしてください。

投稿: ヒョウちゃん | 2023年9月 8日 (金) 19時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ああ、ボブ・ウェルチ:

« 洋の東西でのいらっしゃい | トップページ | バンコクでキムチ »