ポルトガルの優しい水
世界のミネラルウォーターVol.6
ポルトガルに最後に行ったのは、2007年のことだからもう5年も前になる。
実は、初めて訪れたヨーロッパの国がポルトガルだった。ま、正確に言うとパリに前泊したので、2番目の国なのだが、パリでは夕食のためにちょっと外出したくらいだけなので、旅をした実感のある国としては、ポルトガルが初めてなのである。
もっとも、それはツアーだったので、その後個人旅行をするようになって初めて訪れたヨーロッパがやはりポルトガルだった。街の景観はやはり歴史に囲まれていて圧倒されるが、他のヨーロッパのようにツンツンしたところがない。
<イワシの塩焼き>GR DIGITAL
ポルトガルというと、庶民的な魚イワシを食べることで知られている。しかも、外に持ち出して、網焼きをするのである。これがレストランのメインディッシュとして、堂々と書かれている。これに合うのが、地元の赤ワインなのだ。決して白ではない。ここまで来ると、白いメシと大根おろしと醤油が欲しくなってくるが、パンとともに食べ、ワインを飲むと、これもまたありかと思ってしまう。
<LUSO>IXY DIGITAL 500
ま、そんなポルトガルの夕食なのだが、ワインとともに、注文した方がいいのが、ミネラルウォーター。その中でも、ルゾが一番である。ポルトガルを代表する水なのだ。ヨーロッパのミネラルウォーターは硬水が多いが、このルゾは日本の水にも近い軟水で、取っつきやすい味だと思う。
ポルトガルはちょっと不思議な国で、闘牛場もあって闘牛もやっているのだが、その場で牛を殺さない。闘牛士に当たる役割は、数名の男性で牛と向き合い、角を捕まえて、数名がかりで牛を押さえてしまうそうだ。もっとも、闘牛の本場スペインでもここ数年は、動物愛護の精神から衰退しているらしいが。
また、ポルトガルには緑のワインの意味である、「ヴィーニョ・ヴェルデ」というものがある。これは発泡性のワインで、白ばかりでなくなんと赤もある。
壇一雄が居住し、回り道までして沢木耕太郎が立ち寄った国。今や、ユーロのお荷物的立場なのだが、国内に原子力発電所がひとつもないというのが素晴らしい。こんな国であるから、ポルトガルの食べ物も、もちろんルゾも安全。
<オビドス>MZ-3/RVP F
原産国:ポルトガル
生産会社:不明
飲んだ場所:ポルト、リスボンなど
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コメント
私はイベリア半島にはあまり縁がなくて(^-^;、UK在住時に初めてスペインに2度行ったのみでポルトガルは行ったことがないのですが、これはそそられそうですな(笑)。サンマに赤ワインというのはちょっと興味があります(^^)v。
ではでは(^^)/~~~。
投稿: おりんぴあ | 2012年7月17日 (火) 00時14分
イワシですって( ̄ー ̄)ニヤリ
同じイベリア半島にありながら、同じラテンの血を引きながらマイルドになるのがポルトガルです。
物価は確実にお隣よりも安くなります。
エスプレッソの価格だけでも半分なんですが、実際のところどうなんでしょうかねえ。
EUなので国境も何もないも同然なんですが、南部の川を挟んだヴィラ・レアル・デ・サントアントニオというポルトガルの町には、スペインのアヤモンテからたくさんのスペイン人がお買い物に来ていました。
是非とも行かれることをお勧めします。
投稿: ヒョウちゃん | 2012年7月18日 (水) 00時00分