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2012年9月12日 (水)

世界遺産をソンテオで

ピッサヌロークからバスで約1時間。スコータイにやってきた。正確にはスコータイ新市街にあるバスターミナルである。ここから、世界遺産のスコータイ遺跡公園(ムアン・カオ)までは、やはり新市街にあるソンテオ乗り場に移動して、遺跡の入り口まで行き、徒歩かレンタサイクルに頼る必要がある。

バスを降りるとおばさんが近づいてきてクルマをチャーターしないかという。きちんと地図を出してきて、このあたりを回って800バーツというので、言い値で手を打った。スコータイに泊まっているならば、自力で回るのが当然だろうが、スコータイからピッサヌロークまで行く最終のバスが17:00ということもあり、ここは大人の判断でこれに乗ることにしたのだ。

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<ソンテオの荷台、いや客席>K7/DA21

クルマというのは、バスターミナルに乗り入れているソンテオだった。ソンテオに乗るのはかなり久しぶりのことで、チャーターというのは初めてである。ピックアップトラックの荷台に座席を設け、屋根を取り付ける。側面と後方は素通し。しかし側面だけには雨よけのカバーがついている。走っているときには風が吹き抜け意外に快適である。

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<ワット・マハタート>K7/DA15

ソンテオにはドライバーと声をかけてきたおばさんと、その子供らしい幼児が乗っていた。はじめは孫かと思ったくらいだが、あとで写真を見返してみると夫婦とその子供らしい。

貸し切りなのでひとつひとつの遺跡に時間制限がない。あちらも「ここで30分」とかいっさいいわないので、ゆっくりと見ることができた。レンズ交換も頻繁に行える。

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<ワット・スラ・シー>K7/DA15

スコータイ王朝はアユタヤ王朝に吸収される形で消滅した。アユタヤのようにビルマに徹底的に破壊され尽くされたところではないので、アユタヤよりも古い時代のものにもかかわらず、かなりいい状態で建物や仏像が残っている。

はじめに訪れたワット・マハタートがかなり広く、この調子で丹念に見ていくとかなりの時間がかかるだろうと思っていたが、ここ以外はそれほど大規模ではなかった。ひとつの遺跡を見てはクルマに乗り次に向かう。これは、アンコール遺跡の見学方法と一緒である。やはりというか、アンコール遺跡ほどの感動はないものの、アユタヤの無惨な状況よりは、世界遺産としての価値は高いと感じた。

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<ワット・シー・チュム>K7/DA15

訪れた箇所は、ワット・マハタート、ラムカムヘーン大王記念碑、ター・パー・デーン堂、ワット・スラ・シー、ワット・シー・サワイ、ワット・シー・チュム、ワット・プラ・パーイ・ルアン、ワット・チャーン・ロームの8箇所。

中でも、このワット・シー・チュムが気に入った。建物に閉じこめられた仏像。こういうものは、ミャンマーのバガンにもあったと思う。

遺跡の入場料はエリアごとに100バーツかかる。遺跡公園を4つのブロックに区切り、それぞれが100バーツである。この時には、城壁内と北側のブロックを回ったので、チャーター料と合わせて1,000バーツかかったことになる。

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<ソンテオの親子>K7/DA21

かかった時間は3時間ぴったり。バスターミナルで昼食を食べ、ピッサヌロークに戻り、両替をし、SDHCカードを購入。少しはピッサヌロークを歩く時間も残されていた。

残念だったのは、天気が今ひとつだったこと。そして、観光らしい観光はこのあと1週間ほどなかったことか。ま、その間もワタクシ的には面白かったんですけどね。

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201208 Isan & Laos」カテゴリの記事

コメント

 車をチャーターできると散在する観光地を回る疲労は物凄く軽減できますね。800バーツは交渉すれば600バーツになったかもしれません( ^ω^ )。でもその分疲れるか(^_^)。

投稿: おりんぴあ | 2012年9月13日 (木) 01時02分

「ワット・シー・チュム」お気にいりの場所です。
隙間から見える表情と中で見上げた時の表情がまたいいです。
もう一度行きたいところかな。

投稿: 04mat | 2012年9月13日 (木) 11時59分

自分は6年前に行きスコータイに泊まりましたが、遺跡は街からかなり離れていて自力で回るのはちょっと難しくツゥクトゥクを使いました。遺跡では11時から16時半まで全エリアを回りました。翌日はシーサッチャナーライに行きましたが、このときは両遺跡の共通入場券があり150バーツでした。かなり値上がりしていますね。

投稿: とんび | 2012年9月13日 (木) 20時45分


こういうお金の使い方は有意義だと思います。
タイに慣れた方ですと乗り物に800バーッは高いと思われるかもしれませんが、日本円でしたらこの3時間が2000円ほど。
日本からの飛行機代と比べれば誤差範囲です。
これでのんびり気ままな観光ができるのですから。

ほんとうに大仏様の顔がいいですね。

投稿: スクムビット | 2012年9月13日 (木) 20時54分

おりんぴあさん、こんにちは。
仰る通りです。
今回バックパック旅行でしたが、あの値段でまったく問題ありませんでした。気持ちに余裕があったんでしょうけど。
とはいえ、翌日ウドンタニーのバスターミナルからのトゥクトゥクでは、値段が不当だと思ったので、値切っています。

投稿: ヒョウちゃん | 2012年9月13日 (木) 23時10分

04matさん、こんにちは。
ワット・シー・チュムの仏像は、まぶたのあたりの塗装が剥げ落ちていて、遠目にはあの隙間からこちらを睨みつけているようにも見えますね。
お堂の中では穏やかな表情なんですけどね。
ここでちょうど雨が降ってきまして、もうちょっとゆっくり見たかったですね。

投稿: ヒョウちゃん | 2012年9月13日 (木) 23時14分

とんびさん、こんにちは。
とんびさんは、スコータイで泊まられたのですが、やはり時間との勝負でしたね。
チャーターが正解でしょう。
まあ、自分は主だったところでいいと思っていたので、あれで十分です。
一応、今でも共通入場券はあるみたいです。それが350バーツですね。
バンコクのワット・アルンやワット・ポーも50バーツしますけど、最初に訪れたときには20バーツくらいでした。
たぶん外国人料金だと思いますが、価値観の高そうな遺跡や寺院は100バーツが当たり前みたいですね。
それでも、ヨーロッパに比べれば、ずいぶんと安いと思います。

投稿: ヒョウちゃん | 2012年9月13日 (木) 23時20分

スクムビットさん、こんにちは。
タイの地方って、本当にお金を使う場所がないんですよね。
なので、これくらいはどーんと払ってもいいかなと。
記事ではこの程度にとどめましたが、余裕があれば後日また取り上げてもいいと思います。
このあとパクセーあたりまでは、観光らしい観光がないので、人様の日常を覗かせてもらっているような記事が続きます。
おつきあいくださいませ。

投稿: ヒョウちゃん | 2012年9月13日 (木) 23時24分

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