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2013年1月17日 (木)

棺材板のリベンジならず

ワタクシが台南に行くちょっと前にここでもお馴染み、kimcafeさんがやはり台南を訪ね、いろいろな食材にチャレンジしていらっしゃいました。これでも台南は二度目だし、3泊もするので観光の合間にB級グルメ巡りをするのもいいのではないかと、行く前からあれも食べようこれも食べようと計画を練っていました。

ま、そんなわけでkimcafeさんとはだいぶ被るのですが、ここでもB級グルメの数々を紹介させて頂きます。

台南に到着し手荷物整理もそこそこにまず向かったのが、赤嵌點心店というお店です。台南というところは、台湾の京都ともいわれていて、鄭成功がオランダを打ち破り中国人による初めてのまともな政権が打ち立てられたところ。現在に伝わる台湾料理の数々も、台南がオリジナルといわれています。従って、レストランや小吃の店があまたありますが、自分自身も10年ぶりとなる棺材板を食べに行こうと思いました。まあ、宿から近いというのもあったのですけどね。

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<棺材板>GR DIGITAL

棺材板とはなんぞや。まあ、画像の通りです。要するに揚げた食パンの中身をくりぬきそこにシチューを詰めたもの。棺桶からのネーミングなので、台湾人もなかなかにブラックユーモアがありますねえ。これは台湾料理には珍しくナイフとフォークでいただきます。

棺材板も台南がオリジナル。わたしゃ、台北の士林夜市で食べましたが、なんと、ここではカレーヴァージョンもあるとのことで、是非ともそれを食べたいと思いました。赤嵌點心店というネーミングながら、赤嵌樓にはまったく近くなく、やや雑然とした路地の奥にありました。客はそこそこ入っています。しかし、風情のない店で店員が二人結構忙しく動き回っています。ようやく一息ついた店員の兄ちゃんに「棺材板ね。それもカレー」と告げたところ、何か言い返されましたが、すぐに持ってきてくれました。さあ、頂こう。

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<やはりシチューでした>GR DIGITAL

そして、蓋の部分をあけてみると…あちゃーシチューだわ。あの兄ちゃん、「没要」とはいわなかったものの、もう売り切れみたいなことをいったのでしょう。まあ、しょうがない。これでもいいか。
注:没要とは、「ない」という意味。メイヨーと発音され、中華人民共和国を旅するとやたらと発される言葉なので、すぐに覚える言葉ではないかと。

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<シチューの具材>GR DIGITAL

でも、このシチューにはハムやにんじん、鶏肉の他にイカが入っていたんですね。さすがに台南、棺材板のオリジナル店です。台南は海に近いですから、海産物が入って当然なのかも。揚げ物ですが、美味かったです。

赤嵌點心店
台南市中正路康楽市場内180号
10:00~21:00 無休

お値段、60元でした。んー、ガイドブックには50元とあったが、kimcafeさんも60元払っていたようだから、まあいいか。ちなみに、わたしゃ、先に払えとはいわれませんでした。揚げたパンはあらかじめ作ってあり、そこにシチューかカレーを鍋からよそうだけなので、熱々をすぐに味わえます。お皿には67年と書いてあり、棺材板を作って67年なのか、民国67年操業なのか不明。いずれにせよ、古いですよねえ。
注:民国○年とは、年号ですね。民国紀元。中華民国の成立が民国元年で、1912年のことなので、今年は民国102年です。

揚げ物でしたが、昼食を抜いていたので満腹にはなりませんでした。このあともB級グルメ巡りは続きます。そそ、文体もkimcafeさんに似てきてしまいました。

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コメント

 うわー、こんなのあるんですね( ..)φメモメモ。

 これにフルーツジュースとヨーグルト、そして〆のレギュラーコーヒーがあれば自分は台湾で朝食を屋台で取ります(^^)v。

投稿: おりんぴあ | 2013年1月18日 (金) 02時08分

おはようございます
このシチューパンは揚げパンなんですね
台北の夜市でもあるのですか?
パン屋さんで食パンスライスしてないのを買ってきて
自分でホジホジしてシチューつめてオーブンで焼く
というのをやったことがあります

投稿: trin | 2013年1月18日 (金) 05時14分

おお、棺材板行かれましたね(^^ゞ
私のお皿にも「六十七年 赤嵌老店」とありました
創業67年の意味じゃないでしょうか?
カレー味も、昔のメニューを復活よ書いてあったような気がします

投稿: kimcafe | 2013年1月18日 (金) 21時08分

おりんぴあさん、こんにちは。
残念ながらどこにでもあるものではなくて、台南か他の年の夜市で見つけるかですね。
朝食にはぴったりかもしれませんが、ここの開店は10:00からなので、他の店を当たるかです。
フレッシュジュースとコーヒー(レギュラー)はどこでもOKですね。
棺材板どこでもあるくらいに普及すれば、ワタクシも朝食で頂きたいですね。

投稿: ヒョウちゃん | 2013年1月18日 (金) 23時01分

trintrinさん、こんにちは。
歯の具合はいかがですか。
揚げパンなんですが、ここに作り方など書いてあります。
http://www.tabitabi-taipei.com/html/data/10522.html

10年以上前のことになりますが、士林観光夜市で棺材板はありました。
今でもあるでしょうね。
trintrinさん、今から準備して代々木公園の某フェスティバルで、500円くらいで販売しましょうか。絶対儲かると思いますよ。

投稿: ヒョウちゃん | 2013年1月18日 (金) 23時05分

kimcafeさん、こんにちは。
お出ましありがとうございます。
旅々台北の記事を読むと、「70年続くこの老舗」とあるので、ご指摘の通りでしょうね。
でも、棺材板はそんなに古いメニューではなさそうですね。
シトラス味の棺材板もあるらしいですが、そっちは遠慮しておきたいです。
やはりカレーですな。
自分の時には張り紙なかったです。
記事を読むとカレー限定50食みたいなことがありましたけど。

投稿: ヒョウちゃん | 2013年1月18日 (金) 23時11分

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