安平地区で牡蠣とエビ
<安平古堡>K7/DA★16-50
台南最終日は安平(アンピン)地区に出かけました。安平地区とは台南でもっとも古く開けたところで海のそばです。この安平古堡は1624年にオランダ人が築いたもので、ゼーランディア城と呼ばれていたもの。後に、鄭成功の手に落ちます。もう当時のものではないと思いますが、ここで使われていた煉瓦はオランダ領だったインドネシアから持ち込まれたとのこと。
実はここにもB級グルメの店がいくつかあるんですね。安平古堡と近くにあるガジュマルに飲み込まれてしまった洋館などを見学し終わると、ちょうど昼時です。頃合いはよし。
<蚵捲>GR DIGITAL
まずは、牡蠣です。安平古堡を出て、右に歩いていき、安平路にぶち当たった角に陳家蚵捲という店があります。台南はやはり牡蠣が名物で、なんと牡蠣の殻を再利用してセメントのようなものを作り出した窯が残っています。いにしえの知恵とでも申しましょうか。すごいことです。
さて、この陳さんの店ですが、行列ができています。しかし、オーダーは用意してある紙にチェックを入れるだけです。簡単です。わたしゃ、この牡蠣ロールと牡蠣オムレツをオーダーしたのですが、レジできちんと料金が出るし言葉はいりません。牡蠣ロールはがんがん作っているのですぐに渡されたのですが、オムレツは番号札を持たされて順番待ちです。結構な人混みだったのですが、幸い空いた席があり、ラッキーです。牡蠣オムレツも10分ほどでできあがりました。
<小振りの牡蠣>GR DIGITAL
さて、台湾では牡蠣のことを「むしへん」+「可」と書きます。なので、牡蠣ロールは蚵捲なのですね。牡蠣に衣を付けて揚げたものではなく、春巻きにしてそれに衣を付けて揚げたものらしいです。小さく切ってありますが、この中に小振りの牡蠣が3つくらいは入っています。手近にあったソースをかけて頂きましたが、んー、今ひとつかなあ。料金は50元です。牡蠣は取れたてで新鮮なんですけどね。
(注:捲は「てへん」+「巻」ですが、ATOKを使っても、うまく出なかったので、近い文字で代用しました。)
<牡蠣オムレツ>GR DIGITAL
続いて牡蠣オムレツです。正確に書くと、蚵仔煎。これまた牡蠣が山ほど入っています。実は初めて台湾にやってきたとき、現地の駐在員に連れられて士林夜市で食べたのが、棺材板と牡蠣オムレツでした。そのとき以来となります。
<ここでもとろみが>GR DIGITAL
何でも、サツマイモの粉を使っているとのことで、要するにでんぷん質がとろみの正体なんでしょうね。もちろん卵の味がします。具は牡蠣の他にもやし、白菜など。出てきたらすぐさま食すべし。やはり熱々状態をふうふういいながら食べるのがいいでしょう。これはお勧めです。料金やはり50元。
旅々台北でもこの店は紹介されていて、お勧めは焼き牡蠣なんだそうで。8個で100元とリーズナブル。実は戻ってから、このサイトを知ったのですね。行く前に読んでいれば…。台北ナビはチェックしていたのですが。残念。
陳家蚵捲
台南市安平路786號
10:00~21:00 無休
<店の外観>K7/DA★16-50
2階にも席があります。
さて、もう1軒。今度はエビです。安平路を台南方面に少し戻ったところにあるのが、周氏蝦捲というお店。
<周さんちの支店>K7/DA★16-50
実はここは支店です。同じ安平地区の入口あたりに、もっとでかい本店があります。なんと、前総統の陳水扁が国賓を連れてきたという店。それだけ美味いってことですな。
<エビロール>GR DIGITAL
ここも行列ができていました。しかも、伝票式ではなく口頭注文です。しょうがないので、ガイドブックの紹介ページを見て、にわかに発音練習を密かにしました。どうやら通じました。2個で50元です。
ここは、陳さんのところよりも狭くて、数人で来た連中が、席を先に独占しているような状態で、空席を見つけるのにとても苦労しました。ああ、エビが冷めていく。5分待ちくらいで何とか空席ができ、すかさず突進してゲットです。
これ、ぷりぷりです。エビそのものみたいな味。新鮮です。ですが、やはり記事を見てみると、使っているのはエビジャコとのこと。んー、聞いたことないな。よくわかりません。さらには、豚のミンチ、野菜などを使い、エビもミンチされているらしいですね。食べた断面図は見ていないので、確認取れていませんが。さらには、皮には豚の横隔膜を使っているそうで。
まあ、うんちくよりもとにかく食べてみると美味しいです。最初から2皿頼んでも十分いけますね。
周氏蝦捲
台南市安平路408號-1
10:00~22:00 無休
いちお、ワタクシが入ったのは、台南市安平路125號の支店で、中山路にも支店があり、さらには高雄にも5店舗支店があるようです。
陳さんのところも、周さんのところも、他のメニューがあり、まともな昼食、夕食を取ることができますね。
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コメント
なんだか、同じ日にアップロードした記事でお互いにB級グルメ特集みたいなことやっていて(自分のほうはB級よりちょっと上だけど)、しかも素材がカキが同じで、カニとエビでなんとなく似た料理で、偶然とはいえ面白いです。
カキについては、蚵仔煎など台湾の料理ももちろん美味しいのは言うまでもないのですが、どちらを選ぶかと二択をせまられたら生カキ、焼カキ、カキフライと米国のほうが好みです。昔の自分は、旅行については反米でしたが、食べ物、観光とも、いってみれば食わず嫌いだったと思うこのごろです。
投稿: とんび | 2013年2月13日 (水) 20時48分
とんびさん、こんにちは。
まあ、ワタクシの方は高級食材の料理は当分出てきそうにありませんが。
個人的には生牡蠣も大好きなんですが、ノロウイルスを警戒していて、こちらにいても食べていません。
一昨年のインドでの敗北は、ノロウイルスではないかと思っております。(吐き気あったし、劇症でしたから)
ワタクシ、反米に近いかもしれませんが、一番にイヤなのが、一般的なアメリカ人でしょうかねえ。
あるいはバンコクあたりに住み着いているか沈没しているようなタイプですかね。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年2月13日 (水) 21時58分
私のような広島生まれの広島育ちで当たり前に牡蠣がある人間にとっては、ちょっとこの料理気になります。どうも牡蠣フライとはちょっと勝手が違いますね(^・^)。
投稿: おりんぴあ | 2013年2月13日 (水) 23時50分
ビールはお召し上がりにならなかったのでしょうか?
見てたら飲みたくなっちゃった
まだ昼なのに・・・
揚げ物にはビールが良く合うのです
投稿: trintrin | 2013年2月14日 (木) 11時57分
おりんぴあさん、こんにちは。
仙台の人も気になりそうですね。
台湾料理は悪くいえば淡泊、よくいえば素材を生かした料理でしょうか。
これらの牡蠣料理も日本人の大半に受け入れられる味ですね。
でも、広島や仙台の人から見たら、これでも牡蠣かというような大きさかも。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年2月14日 (木) 22時48分
trintrinさん、こんにちは。
今回の訪台では空港で時間が余りなかったというのもありますが、免税店でアルコールを購入しなかったですし、ビールも3回ほどしか飲んでいません。
陳さんと周さんの店では飲んでいる人はいなかった模様です。もしかしたら置いていないのかもしれませんが、周さんとこの本店はれっきとしたレストランなので、ビールあるでしょうね。
わたしゃ、B級グルメではビール飲みませんでした。
屋台じゃないから、持ち込みも難しそうです。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年2月14日 (木) 22時52分
本筋のことじゃないのですが、気づいたので、、
ATOKというのが懐かしいですね。ウインドウズの前は、パソコン=一太郎=ATOKみたいな感じの時代がありました。ウインドウズになって、一太郎やめてワードにかえてもう十数年。一太郎は根強い人気があって、生き残ってますが、ヒョウちゃんも一太郎ファンだったのですね。いいという話は今も聞きますが、エクセルも使うとなると、やはりセットになっているワード以外に一太郎も買うことは考えられないんですよね。かといって、エクセルやめて三四郎もありえないし。
投稿: とんび | 2013年2月22日 (金) 02時02分
とんびさん、こんにちは。
自分の場合、もはや自宅で仕事持ち帰りのワープロ作業がなくなっているので、一昨年末購入したWindows7であるとはいえ、オフィスも入っていません。
ですが、ブログで文字を打っていくので、一太郎は入れていないものの、ATOKだけは便利なので、インストールしています。まあ、昔のやつですけど。
かといって、こちらで作った文書を印刷だけして持って行くなどということがごくたまにありますので、Kingsoftという会社の、オフィスと互換性のある安いソフトを入れてしまいました。
ちなみに、ネットブックもワープロさえ入っていませんが、ATOKは入れています。こちらは、写真加工ソフトも入れてまして、完全に旅ブログ仕様ですな。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年2月22日 (金) 23時49分