コラート周辺のクメール遺跡
ナコンラチャシマー周辺にもアンコール時代と同じ時期のクメール遺跡がある。ひとつ目はピマーイ遺跡。ここはバスで訪れた。その翌日にクルマを手配してパノム・ルン遺跡とムアン・タム遺跡に行った。回りきれなかったものの、パノム・ワン遺跡というものもある。
<ピマーイ遺跡>K7/DA21
ピマーイまではコラートの新バスターミナル(ボーコーソー・マイ)から1時間半。50バーツで到着できる。遺跡入場料は100バーツ。このところのタイではこうした入場料が高騰気味。まあ、安いものだが、これ以上高くなるとちょっと考え物である。
それにしても、どの遺跡もアンコールワットに造りが似ている。獅子の門を抜けて堀に囲まれた中央祠堂へ。そこには、シヴァ、ビシュヌ、ブラフマーのヒンドゥ三大神を象徴するという3つのプラーン(クメール式の尖塔)が待ちかまえる。
<レリーフ>K7/FA50
ピマーイでは一通り見終わった頃、激しいスコールに見舞われた。大木の木陰で雨宿り。その後、遺跡の外のコーヒーショップで時間をつぶす。
<パノム・ルン遺跡>K7/DA21
ナコンラチャシマーからクルマで約2時間。かなり離れているが、基点となる都市はコラートかスリンであり、どちらからも同じくらいかかる。移動が面倒なので一気にコラートまで来てしまい、3泊したというわけである。
ここも料金は100バーツ。だが、ムアン・タム遺跡との共通入場券も売られていて、そちらは150バーツだったか。もっとも、それに気づいたのはかなり後になってからで、50バーツをタイ政府に献上したことになる。
<中央祠堂>K7/DA21
パノム・ルン遺跡はここで紹介する中ではもっとも規模の大きい遺跡である。山の中にある遺跡で、結構起伏はきつい。規模は大きいものの、あまり印象的なところではなかった。
ここでは雨にやりこめられることはなかったが、クルマでの移動の最中、かなりのスコールに数回遭遇したので、たまたま運がよかったのかもしれない。
<ムアン・タム遺跡>K7/DA15
もっとも気に入ったのは、最後に訪れたムアン・タム遺跡なのだ。何しろ、完璧な環濠が残っているのがよい。池にはハスが咲き、中央祠堂を水面に映している。
<僧侶と遺跡>K7/DA21
外観的には完璧で保存状態もよいのだが、中に入ってみると、ほとんどのものは失われている。やはり、アンコールワットと比べたら、格は数段落ちるか。
とはいえ、これらの遺跡群をまとめて世界遺産にしてもよいのではないかとも思う。これがヨーロッパにあれば、登録も楽勝なのだろうが。やはり、ユネスコは欧米重視なんだろうな。
| 固定リンク | 0
「201208 Isan & Laos」カテゴリの記事
- タリンチャン水上マーケット(2013.06.16)
- バスに乗ってタリンチャンへ(2013.06.15)
- 本当にわかっていることは「わからない」ということ(2013.06.12)
- メークロン市場(折りたたみ傘市場)(2013.06.08)
- メークロン線Part2 バーンレーム-メークロン(2013.06.05)
コメント
いゃあ、懐かしい。自分は昨年の5月に行きました。バンコクに朝ついてピマーイに直行。翌日はパノムルンとムアンタムに行き、次の日の夜行便で帰国しました。ここだけが目的だったのでまだよく覚えています。http://tombi00.sakura.ne.jp/tahi2/thai232.htm
投稿: とんび | 2013年4月14日 (日) 03時31分
中央祠堂とお坊さんの写真とってもステキです
世界遺産になってしまうとひなびた感じが
壊されちゃうけどやはり国としての補助などが大きく変わるのかな?
しっとりとしたままで残るといいですね
欧米重視なんですか?
逆に欧米の方々はこういったオリエンタルな風情を
好まれるのかと思っていました
勉強になりました
投稿: trintrin | 2013年4月14日 (日) 10時57分
とんびさん、こんにちは。
まあ、自分もクルマを手配できたのは、とんびさんの旅行記があったからで、感謝しています。
本当はパノム・ワンも行くつもりだったのですが、ソンテオが来なかったので、やめました。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年4月14日 (日) 20時18分
trintrinさん、こんにちは。
お名前がないのですが、IPアドレスからそうだなと思っています。あとで、名前入れておきますね。
世界遺産の数をヨーロッパと比べてみると、アジアはやはり軽視されていますね。もうちょっとあってもいいかと思うのですが。
ヨーロッパの世界遺産はある程度納得できるものもありますけど、中には「これで?」というものもありますよ。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年4月14日 (日) 20時23分