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2013年6月29日 (土)

Western & Orientalの変なサテ

B級グルメの天国といったら、台南と双璧をなすのがペナンということになるでしょうか。2年半ほど前に訪れたペナンでは、それほどたくさん食べられたわけでもなく、次の旅のリベンジということにしています。

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<Western & Orientalの夕食>GR DIGITAL

ジョージタウンのチュリア通りといえば、バックパッカーの集うところとして知られています。コルカタのサダルストリート、カトマンズのタメル地区、バンコクのカオサン、ホーチミンのファングーラオ通りとデタム通りみたいなものですか。

とはいえ、その中でもそれほどにぎやかでなく、いくつかの安いゲストハウスと食堂が点在するような感じでしょうか。その中の、Western & Oriental Cafeというところに夕食に出かけました。タイガービール、魚カレー、サテ、ご飯を頼みます。

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<タイガービール>GR DIGITAL

マレーシアはムスリムが多い国ですが、ビールは比較的簡単に手に入ります。でも、なかなか国産品に出会うことはなく、これもシンガポールからの輸入のためなのか、14リンギットとけっこうします。

この店の店名ですが、ペナンの老舗高級ホテルEastern & Oriental Hotelからのインスパイアでしょうか。店の半分がネットカフェになっているようなところで、食事の客はほとんどいませんでした。チュリア通りも夜になってしまうと、人通りがなくなり、街灯も少なくあまり風情はありません。

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<魚カレー>GR DIGITAL

魚カレーといっても、名物のフィッシュヘッドカレーではなく、切り身をカレー風に煮込んだだけ。また、カレーと称してはいても、もちろん日本風のカレーではなく、さりとてインド風のカレーでもなく、ましてやタイ風のカレーでもありません。

素材をちょっとスパイシーに煮込んだマレー料理とでも解釈しましょうか。ちなみに、メニューに英語表記があり、わかりやすくカレーとしたのでしょう。これには頼まなくてもご飯が付いてきました。

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<問題のサテ>GR DIGITAL

これがサテです。なぜか肉がつぶしてあります。サテというと鶏や牛の切り身を串で焼いて、ピーナッツベースのソースで食べるものですが、こちらにもカレーが付きます。どうもよくわからん。

あとあと考えてみると、これを単品で頼むとやはり自動的にご飯が付いてきて、そこにカレーをかけるのではと推測しました。味の方はどうということはなく、あまり印象に残らない店だったなというだけですが。

…ということで、ペナンでは食のリベンジをしてきたいなと考えています。台南みたいに食べまくってやる。

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2013年6月27日 (木)

外国人価格の麺

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<バーミー・ヘーン>GR DIGITAL

昨年のイサーンとラオス南部の旅。まずはバンコクで2泊し、ウォーミングアップ。宿には朝食が付いてなくて、スクムビットソイ4、つまりはナナの歓楽街の歩道で営業中の屋台にて、バーミーの汁なしを頼む。

具はゆで豚肉とルークチン。具は指定しなくてもどうやらすべて入れたようである。歩道の営業で、麺を茹でる屋台はちょっと車道にはみ出している。リヤカーの改造だろう。客は歩道に勝手に置かれたテーブルと椅子に座る。テーブル3脚。椅子は6脚。屋台のそばにも丸椅子が3つくらいあった。

頼んでいると椅子に座っていたタイ人がどいた。どうやらこのあたりの物売りらしく、客にはちゃんと明け渡すようである。「タオライ?」とたずねると「50バーツ」(数字は英語)とちょっと高い。バンコクでも麺類は30バーツがいいところだろう。

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<センレック・ナーム>GR DIGITAL

翌日も、近くに適当な店がなく、この屋台に行く。今度はセンレック。具は同じ。豚肉は隠れている。やはり50バーツであった。

ちなみに、早朝のナナでは、スクムビット通りから入ってすぐにこの屋台があり、他に麺類の屋台は見あたらなかった。お粥と総菜のぶっかけ飯の屋台はあったが、そういう気分ではなかった。また、数軒はファラン相手のコンチネンタルまたはアメリカンのブレックファストを100バーツくらいで提供する店はあったが。

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<帰宅風景>GR DIGITAL

ちょっと高い麺ではあったが、場所柄、こんな人たちも通りかかる。夜のお仕事からのご帰還である。

また、ハジャイではやはり朝食が付いてなくて、同じ麺の店に2回通った。どちらも麺とカフェ・ローン(ホットコーヒー)を頼み、初回は75バーツ。翌日は55バーツであった。コーヒーは25バーツくらいだと思うのだが、そうすると、初日はぼられたことになる。ハジャイでは夜屋台がたくさん出て、夜食に食べた麺は50バーツしたが、これも怪しい。

たかが、20バーツでもきちんとしてくれといいたくなる。

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2013年6月24日 (月)

シンプル、美味い、でも高い

あこがれのイタリア料理。オリーブ油を使っている比率が高いにもかかわらず、なぜか日本人の舌に相性抜群。これにイタリアのワインを組み合わせると、もうその魔力には抗しがたいものがある。

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<パンと水>GR DIGITAL

料理が出てくるまで、パンで凌ぐ。ちなみに水は水道水のように見えるが、ミネラルウォーターを注いだもので、もちろん有料である。この時は、グラスワインしか頼まなかったが、あまり美味しいとはいえないイタリアのパンとともにワインを頂くと、待ち時間もそう退屈しないから不思議。

パンのかわりにグリッシーニという、プリッツ状のものが出されることもある。

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<カプレーゼ>GR DIGITAL

その名前の通り、カプリ島を意味する料理。カプリのあるカンパーニャ州で生まれた。トマトとモッツァレラを合わし、バジルまたはオレガノの葉をのせる。これをもちろん、オリーブ油と塩で味付けしただけのもの。

ただこれだけなのに、美味いんですよね。特に夏のイタリアで採れるトマトは本当に美味しい。

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<ポルチーニのタリアテッレ>GR DIGITAL

なんかほんの少しのようだが、皿が窪んでいてここに押し込まれていました。画像はパルミジャーノ・レッジャーノ(要するにパルメザンチーズ)はまだかかっていない状態。いやもう、キノコと相性抜群で、いうことありませんな。

この時は、昼食だったので、これで終了。夕食だったら、これにもう1品頼んでいただろう。

美味しいんですけどね。高いんですよ。今から2年ほど前のことで、1ユーロが100円を切るという円高時代のものでしたが、今ではこんな食事を気軽に頼めませんな。

これまで、バーミーの汁なしが美味いとか、ナムトックのスープが絶品だの書いてきましたが、一番好きなのは、パスタ類ですね。それもできるだけシンプルな、ポモドーロのスパゲッティとか、ペンネ・アラビアータとかをアルデンテで頂くのが一番かな。

シエナでスパゲッテリアというのがありました。シンプルにパスタ類のみ注文してもOKなとこで、味もそこそこイケてます。こんなのが、イタリア中にできればいいのに。ああ、イタリアに行けなくても、本格イタリアンをたまには食べたい。

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2013年6月23日 (日)

台糖レトロ駅舎

日本のJRと大部分の私鉄は、1067mm(3フィート6インチ)の軌道である。ヨーロッパをはじめとする、世界の大部分の軌道は、1435mm(4フィート8.5インチ)で、標準軌とされ、これより広いものを広軌、狭いものを狭軌と呼んでいる。

台湾の在来線、台鐵も日本と同じで、これは植民地時代に日本が鉄道を敷設したからだ。しかし、台湾には762mm(2フィート6インチ)の阿里山森林鉄路というものがある。現在はほとんどが運休中だが、これまた日本が作ったもので、台湾東海岸の花蓮・台東も、同じゲージを使用していた。

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<かつての台東線SL>K7/DA16-50

台北車站の外側には、こんなSLも展示してある。台東線は1982年に他と同じ1067mmに改軌されたが、阿里山森林鉄路と精糖会社の762mmの鉄道はいくつか残っていた。当時、鉄道ライターの宮脇俊三氏が台湾を訪れて、ナローゲージの鉄道に乗っている。「台湾鉄路千公里」(角川文庫)という本になっているが、探すのは難しそうだ。

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<阿里山森林鉄路、嘉義駅>K7/DA16-50

嘉義駅の片隅に阿里山森林鉄路のホームが1面だけある。倒木による脱線転覆事故、土砂崩れなどがあり、嘉義から阿里山まで全面運休中である。従って列車の姿はない。阿里山・祝山は運行しているらしいが。

なお、阿里山森林鉄路についてのレポートは、ここを参照のこと。

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<鹿港車站>K7/DA16-50

鹿港に出かけたとき、ここにもかつて、鉄道と駅が存在したことを知った。台糖とあるのは、台湾糖業のことで、サトウキビから砂糖を製造する会社である。その運搬に762mmの鉄道が敷かれ、一部旅客も扱っていた。

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<ディーゼル機関車>K7/DA16-50

この路線は彰化との間を結んでいたようだ。これを調べていくうちに、一部の路線ではトロッコを走らせ観光客を呼び込んでいるらしいことがわかった。

駅舎はかなり立派なものだが、何も使われていなかった。砂糖に関する商品などを土産物を作り、ここで販売するとか、駅舎の一部を宿にしてしまうとかすると、町おこしの一環になりそうだが。

阿里山森林鉄路には往復で乗ってみたが、かなりの揺れ、保線の状態も悪く、自然災害のリスクなどもあり、結構恐ろしい乗り物だった。台糖の路線は、ほとんどが平野部にあり、これを観光用にするのは、いいことかもしれない。しかし、安全にお願いしたい。

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2013年6月21日 (金)

シンプルな食事

インドネシア、バンドゥン。アジア・アフリカ会議という第三世界の指導者たちが集まって平和十原則が定められたところである。ジャカルタから手頃な距離なので、行ってみたが、アジア・アフリカ会議場以外はほとんど何もなく、ちょっと失望した。

泊まった宿はバックパッカー宿で、その近くには中華レストランと地元民で混み合うレストランがあり、ローカルの方に流れた。

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<素食>GR DIGITAL

ここは、入ったところのレジであらかじめ注文するシステムで、イカン・マス・バカール、ジャガイモ2個、辛くしたジャガイモ主体の野菜、ご飯、エス・テ・マニスというラインナップを頼んだ。

イカンが魚で、バカールが焼き物。焼き魚ということはわかった。野菜とかジャガイモとかまではインドネシアの単語がわからず、おそらく適当に頼んだのだと思う。エス・テ・マニスとは、甘いアイスティーのことだ。ご飯はナシなので、これはわかっていた。

お茶が二つあるのは、おそらく、エス・テ・マニスの他普通のなま暖かいお茶(砂糖なし)が、サービスで付くのだろう。

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<ご飯>GR DIGITAL

ご飯は、バナナの葉に包まれていた。おかずはごくごく普通で、トータル3品頼んだわけだが、そんなに贅沢をした感じがない。本当にごく普通の家庭料理のようであった。

これで、24,000ルピア。300円もしない。量的にはまあまあ満足。値段も安かったが、ちょっと絵になる料理ではなかった。

あまりにもシンプルすぎて、翌日は中華レストランにした。つまらない町ながら、列車の予約をしてしまい、結局バンドゥンには2泊したのであった。

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2013年6月19日 (水)

ビアチャンウォーター亜種

世界のミネラルウォーターVol.12

昨年の夏旅レポートが終わり、どうしようかなと思っていたものの、やはりネタはそのときのタイから。

このミネラルウォーターシリーズを始めた最初の頃、ビアシンやビアチャンがミネラルウォーターを出していることを書いた。いずれもビールメーカーだが、日本だって、ビールに使う水をミネラルウォーターとして出荷している。サントリーのモルツなら、南アルプス天然水とか阿蘇天然水。

きちんと調べたわけではないが、他のビールメーカー、酒造メーカーも同じようにミネラルウォーターを出していると思う。良質の水をこちらに持ってきて、シェアを拡大するというのは当然のことだ。

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<ビアチャンウォーターとTシャツ>GR DIGITAL

ビアチャンはタイビバレッジの製品。コラートからバンコクに戻ってくるときに、アユタヤの郊外を通過した。そのとき、ここにビアチャンの工場があることを知った。

上のボトルは、ごく普通のビアチャンウォーターで、おそらくロンドンオリンピック仕様のパッケージ。Tシャツはスクムビット通りの露店で購入したものである。

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<ビアチャン・ブルーマジック>GR DIGITAL

バンコクに戻ってきたとき、宿に付属するコンビニの値段が高かったような気がして、わざわざソイ8に出て、コンビニでいろいろなものを購入した。水はもちろん、センターポイントの専用ボトルが2本付くのだが、こんなものを見つけたので購入してみた。色はほのかに青い。料金はちょっと高くて、10バーツする。

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<センターポイントオリジナルの水>GR DIGITAL

宿で付く水だが、普通はガラス瓶のボトル。だが、ちょっと宿のステイタスが上がると、宿の名前の入った水を提供するようになる。こういう水を持って外出すると、わかる人にはわかってしまうので、あまりお勧めはできないのだが。

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<注いでみると>GR DIGITAL

ビアチャン・ブルーマジックをグラスに注いでみる。やはり青い。容量は300mlもないくらいなので、タイウィスキー、メコンの水割り用に使うのかどうか。栓はスクリューキャップではなく、栓抜きを使用する。一度あけたら、もうそれまで。

飲んでみると、ほんのり味が付いていた。トニックウォーターは炭酸が含まれるが、これは非炭酸。香料や柑橘類のエキスがわずかに含まれているのかも。

暑いところでは、冷たいものを飲みたくなる。喉が渇いてコンビニなどでコーラを一気飲みすると、その瞬間はいいが、あとで腹に来る場合がある。それならば、ビアチャン・ブルーマジックあたりが最適かもしれないが、これは栓抜きを必要とする。このあたりを改良してくれれば、いいかも。

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2013年6月16日 (日)

タリンチャン水上マーケット

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<船上の調理>K7/DA21

タリンチャン水上マーケットと名付けられているものの、そのほとんどは固定された巨大な艀(はしけ)で食べ物を楽しむといった簡易レストランの集合体である。艀のスペースはほとんどが客の食べる場所に占められていて、調理はそのまわりの船の上で行う。

ダムヌン・サドゥアクなどの他の水上マーケットを見慣れている人にとっては、別段珍しいものではない。

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<タイ国鉄南本線>K7/DA21

マーケットの上には鉄橋があり、ここをタイ国鉄の南本線が通っている。そういえば、トンブリーからカンチャナブリーに行ったとき、「タリンチャン」という駅があったことを思い出した。このあたりは、スクムビットさんも書いていたように思う。

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<カメラを無視する姉ちゃん>K7/FA50

鉄橋から戻り、レンズを50mmに付け替える。手持ちのレンズで最も望遠側にあるものである。これで調理人やここで働く人を撮っていこうというもの。まずは、野菜を切り刻んでいた姉ちゃんを狙ってみるが、絶対にカメラを見ようとしなかった。

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<塩焼きナマズの調理人>K7/FA50

ここの名物は豪快に塩をまぶしたナマズである。これをシンプルに焼くだけ。素材はこれでもかというくらいこの運河に生息している。これが結構な割合で売れていく。食べてみたいものだが、ひとりでは量が多すぎる。

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<船上調理>K7/FA50

それにしても、狭いスペース。

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<婆さんの調理>K7/FA50

この婆さんは、しっかりとカメラを見つめてくれた。感謝である。

タリンチャンでは結局食事をすることなく、またバンコクに戻った。なお、戻りも同じバスであったが、途中から別のルートを通る模様である。車掌には「プラトゥーナム」と告げたのだが、眠り込んでしまい、気づくとBTSの高架下であった。見覚えのあるビルがあったので、降りる。そこはサヤームであった。

さて、長々とやってきた昨年夏のイサーンとラオスの旅ですが、これにてレポートは終了いたします。非常にたくさんのコメントを頂きありがとうございました。写真は2800カット近く撮りまして、もちろん今までで一番多かったですね。その分、6月までこのレポートにかかりっきりということで、これは今までで一番長くかかったことになります。

次回よりは、通常の記事に戻りますが、またもや過去の写真からネタ探しをすることになります。更新は滞るでしょう。

また、数日前からYouTubeの貼り付けができなくなっています。過去たくさんありますので、削除は無理ですが、対処法はこれから考えます。

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2013年6月15日 (土)

バスに乗ってタリンチャンへ

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<タイのメダリストたち>K7/DA21

早朝のセントラルワールド前。もはや、バンコクを暴れまくったタクシン派の影響もどこかに消え去り、セントラルワールドも何事もなかったかのように営業中。向かいのBIG Cもやっていた。

ここにあるのは、ロンドンオリンピックでのタイのダリストたちの紹介。これですべてだというから、やはり少ない。国民的英雄なんだろうねえ。

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<市バス>K7/DA21

セントラルワールド前からは、タリンチャン水上マーケット近くを通るバスが出ている。この旅の最初に行こうとしたところである。バス停の表示はわかりやすいが、いくつか並んでいるし、もしかしたら、反対側にあるところから出るのかもしれない。なので、観光案内所できいて、確かめた。

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<79番ノンエアコンバス>K7/DA21

79番のバスは上の画像のところに到着し、プラトゥーナムからペップリー通りを経由し、タリンチャンへと向かう。料金は13バーツと格安。

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<民主記念塔>K7/DA21

途中こんなところも通るのですね。近くにはカオサン。バスには車掌が乗っていて、「タリンチャン」くらいだったら楽勝で通じます。ついでに降りるところも教えてくれますよ。

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<タンブン用?のナマズ>K7/DA21

ということで、30分くらいで到着しました。水上マーケットとしては、ダヌムン・サドゥアクなどと比べると規模は1/3以下だろうし、ボートクルーズできる範囲もぐっと狭くなるので、1/10くらいになってしまうのではなかろうか。

また、ここは週末だけオープンするため、その点気を付けなくては。観光客はほとんどなく、週末を楽しむタイ人で賑わっています。

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2013年6月12日 (水)

本当にわかっていることは「わからない」ということ

のっけから長いタイトルですいません。これは「深夜特急」のソンクラーの場面で、タイの駐在員から沢木氏に投げかけられた一言なんですが、本日のテーマはこれです。

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<カオマンガイ>GR DIGITAL

メークロン市場を満喫したあと、わたしゃ、近くの市場でこんな昼食を取りました。んー、相変わらず美味いです。そこは、近郊へのバスターミナルも兼ねている場所で、食べ終わりバンコクに戻るバスを探していたら、ロットゥの兄ちゃんが頷いて、そのロットゥに乗り込みました。

料金50バーツ。こんなものかと思いましたが、今考えてみるとちょっと安いんですよね。ロットゥはバンコク方面に向かいましたが、運ちゃんに「どこで降りる?」ときかれ、何とかのひとつ覚えで、「アヌーサワリー」、戦勝記念塔と答えたのですが、そうしたら、「ほれ、ここだ」と降ろされたのが、こんなところでした。

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<降ろされた場所>K7/DA21

まだ、チャオプラヤー川を渡っていません。冷静に考えると、ラマ2世通りにある、セントラル・プラザということがわかります。今調べてみたら、バンコクの南東部で、メークロンから来たら、こっちのルートを通るのですね。向かいにはBIG Cもありました。

この時点でまったく勘違いをしていて、もう少し北方面だと思い、とりあえずこの先に向かうバスに乗れば、バンコクの中心部に着くものだと思っていました。とりあえず、すぐやって来たバスに乗り、料金を払います。

やはり、「アヌーサワリー?」ときくと、車掌は首を振り、「これは行かないので、次で降りなさい」とお金を受け取りません。ではと、「フアランポーン?」ときくと、まあいいかみたいな感じで、料金を受け取りました。34バーツ。

ところで、バンコクのバスは最高でも30バーツしないとその時点でガイドブックで調べこんでいました。変だなと、思っていたのですが、たぶん車掌は「この外国人はしょうがないわね。違うバスだといっているのに」とでも思っていたのでしょう。

バスはチャオプラヤー川を越え、すぐにでも見覚えのあるところに着くだろうなと思っていましたが、川を渡ると方向を変え、大通りをどんどん東に向かいます。途中大きめのターミナルで10分くらいの休憩。やがて飛行機が見えだし、なんと、スワンナプーム空港のバスターミナルに到着したのでありました。

ラマ2世通りから1時間くらいかかりました。

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<スワンナプーム空港のバスターミナル>K7/DA21

結局はここから無料のシャトルバスで空港ターミナルビルに行き、エアポートリンクで戻ってきたというオチです。

「わかっていることは、わからないということだけ。それでいいじゃないですか」「ほんの少しの経験でわかったように思っていると、痛い目に遭う。データも古くなりますしね」というのが、駐在員の言葉でした。

まあ、いい経験になりましたよ。次の旅もバンコクに立ち寄りますけど、できたら、バス路線図を購入しよう。ま、なんだかんだいって、ラマ2世通りからタクシーに乗ってしまえば簡単だったんですけどね。あるいは、ロットゥに乗るときにバンコクのどこに行くか確かめればよかったかも。バンコク行きのロットゥといえば、アヌーサワリーと決めつけていたところもありますし。

いちお、これ悔やんでいるわけではなく、時間が少しかかったものの、金銭的な損失もあまりなくて、いい経験になったということですね。これから旅する皆さんも、お気を付けてくださいませ。

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2013年6月 8日 (土)

メークロン市場(折りたたみ傘市場)

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<メークロン川>K7/DA21

駅で列車を降り、さらに進むと川に出る。ここは、おそらくカンチャナブリーのクウェー川下流。ちょっと散歩したくなる感じもしたが、あまり時間がない。折り返し運転の列車の時間が迫っている。今度は地上からメークロン市場の様子を見ることになる。

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<メークロン市場>K7/DA21

この市場はどういうわけか、線路を挟んで広がるのだが、1日4往復という本数の少なさに目を付けてか、線路ぎりぎりまで売り物を並べ、さらに線路上を通路のようにしてしまい、直射日光を嫌うタイ人のことだから、線路上を日よけのシートで覆ってしまったものなのである。

それでも、列車は8回ここを通過するわけだから、そのたびにシートや売り物を引っ込めなくてはならない。それが、ここの珍しい風景となっているわけだ。

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<撤収開始>K7/DA21

さあ、列車が走る警笛が鳴る。店の人たちは手慣れた様子で日よけをしまい込む。

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<迫る列車>K7/DA21

シートはたたまれたが、一部の売り物は並べられたままだし、線路の間に置かれたものまである。これは計算されてのことで、ここまでならば売り物もだめになることがないという経験則である。

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<列車通過>K7/DA21

そして列車がやってきて。

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<再び市場に>K7/DA21

何事もなかったかのように、シートを戻し、市場が元の形に戻っていきました。

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<線路と垂直のレール>K7/DA21

一部の店では、売り物を動かしやすくするために、線路と垂直に独自のレールを設けているところもあります。

一応写真でメークロン市場を紹介しましたが、YouTubeから映像を借りてきました。こちらもお楽しみください。

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2013年6月 5日 (水)

メークロン線Part2 バーンレーム-メークロン

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<メークロン線気動車>K7/DA21

行き方もわからないながらも、無事バーンレーム駅に到着。最後は住宅の間から覗く線路を横切って、プラットホームの先端部から駅に入る。ここもまた、1面しかない。だが、引き込み線はある模様。

ここも下川裕治が書いていたが、ホームに向かって雑貨屋や住宅がある。いずれも入口はホーム側なのだが、別にタイ国鉄の関係するものでもなく、勝手に入口をホーム側に作ってしまったものらしい。

チケット購入の窓口はこの画像のずっと手前にあり、もっと後退するとタージン川になる。ここには船着き場らしきものがあり、直接ここに来ることも可能らしいが、船の姿はなかった。メークロンまでの料金はここも10バーツである。

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<気動車内>K7/DA21

ようやくやってきたや折り返しの列車に乗り込む。今度は2両編成で、前の車両の運転席に近いボックスを確保。客はさらに経る。

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<湿地帯>K7/FA50

こちらの路線はさらに駅間が長くなったようだ。もはや集落のようなところは通らず、湿地帯や道路ばかりが見える。この湿地帯では、水の中を泳いでいくオオトカゲを目撃した。こんなところに迷い込んだらとんでもないことになる。

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<塩田>K7/FA50

しばらく行くと、開けたところになった。といっても人家はあまり見あたらず、綺麗に区画された塩田が続く。

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<エビ養殖場>K7/FA50

さらに進むと、同じような水を張ったところが続くようになる。作物の姿はなく、ここでブラックタイガーを養殖し、日本に冷凍食品として送られるのではなかろうか。

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<眠気が>K7/FA50

あまりにも単調な景色。つい船を漕ぐ人も増えていく。

ところで、運転席に近いボックスを確保したのは、最前部から写真を撮れる可能性があるからなのだ。しかし、この列車に乗り込んでいる観光客はそのことをよく心得ていて、入れ替わり立ち替わりそこに向かう人が続く。自分がここを確保できたのは、メークロンに到着する寸前で、いいショットは撮れなかった。2両目の最後尾というのもねらい目かもしれない。

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<人家との近さ>K7/FA50

いよいよメークロン。急に人家が現れたと思ったら、そこはすでにメークロン市場なのであった。それにしても、この接近具合。

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<売り物に手が届く>K7/FA50

ボックス席の窓から少し身を乗り出して写真を撮ったものの、これまたあまりいいものがない。また、身を乗り出しすぎると自分が事故に巻き込まれる可能性もあるから要注意だ。

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<迷惑顔>K7/FA50

市場の中心あたり。すでに両側は商店ばかり。こうして列車が通過する間はテントをしまうのだ。

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<メークロン駅>K7/FA50

運転席横からの風景。すでにメークロン駅の構内である。ああ、着いちゃったよ。あとは、この列車が引き返すまで、メークロン市場を歩いてみることにする。

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2013年6月 3日 (月)

タージン川を渡る

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<マハチャイ>K7/DA21

メークロン線は途中のタージン川で分断されている。つまり、ウォンウィエン・ヤイ-マハチャイとバーンレーム-メークロン間は鉄道なのだが、マハチャイとバーンレームの間にはタージン川があり、この区間だけは鉄橋などがなく渡し船で渡ることになる。

こうなってしまったのは、ウォンウィエン・ヤイ-マハチャイ間が民営タージン鉄道、バーンレーム-メークロン間が民営メークロン鉄道として敷設され、その後タイ国鉄が買収したものの、結局タージン川には橋がかけられなかったということである。

マハチャイで駅舎を出てタージン川を目指す。といっても、まったく方向がわからず、海産物を売っている店の人に尋ねたものの、理解してもらえなかった。ただ、「バーンレーム」と単語を並べただけでは無理があった。なので、人が流れていく方向に歩く。

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<船着き場>K7/DA21

何とか川に出た。ここの料金徴収所で「バーンレーム?」と訊ねると頷いたので乗り込む。料金は3バーツである。

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<渡し船>K7/DA21

船はこんなタイプ。渡りきるのに10分程度かかる。タージン川は明らかにチャオプラヤー川よりも川幅が狭いが、河口に近いためか結構堂々としている。そして、乗客だけでなくバイクもそのまま乗船。

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<タージン川>K7/DA21

でも、この船はチャオプラヤー川を横断する、たとえば、ワット・ポー前のター・ティアン船着き場から対岸のワット・アルンへと向かう料金2バーツの簡素な渡し船よりも、きちんとしている。

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<バーンレーム船着き場>K7/DA21

船は対岸に到着。実はこの渡し船は2種類あるらしく、さらに鉄道駅に近いところまでいくものもあるらしい。ここで降りて、やはり駅の方向はわからなかったが、マハチャイまで一緒にやってきた観光客らと何となく歩調を合わせて歩いた。

遊んでいた子供に「ロット・ファイ?」(鉄道)と聞くと、声を合わせて「あっち」と歩く方向を教えてくれる。サタニー・ロット・ファイ(鉄道駅)ならもっとよく、「どこですか?」という疑問詞を付け加えられれば完璧なのだが。ともかく、それほどバンコクから離れていないのに、聞かれたことにきちんと応えられる素直な子供たちだった。

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2013年6月 2日 (日)

メークロン線Part1 ウォンウィエン・ヤイ-マハチャイ

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<BTSウォンウィエン・ヤイ駅>K7/DA21

早起きしてメークロン線を目指す。どんどん拡大していくバンコク。BTSも延長していて、ついにチャオプラヤー川を越えた。今回その恩恵を受けて、BTSシーロム線の終点であるウォンウィエン・ヤイまで行くことにする。

タイ国鉄のメークロン線はどの路線ともつながっていない独立した路線である。これは、かつての私鉄をタイ国鉄が買収したためといわれる。その起点がトンブリー地区にあるウォンウィエン・ヤイなのだが、あいにくとBTSは国鉄駅にはつながっていない。ここで降りて徒歩で国鉄の駅を目指すことになる。

比較的ガイドブックの地図が正確なため、問題なく到着することができた。

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<SRTウォンウィエン・ヤイ駅>K7/DA21

なんだかとても活気がある。さすがはターミナル駅とも思われそうだが、ホームは1面のみ。ホームの上には数々の屋台が出ている。とりあえずマハチャイまでのチケットを購入。料金はたったの10バーツである。

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<ディーゼル車>K7/DA21

もう忘れてしまったが、3両くらいの編成のディーゼル車で、内部はとても簡素。

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<先頭車両>K7/DA21

内部は2人掛けのボックス席が向き合うタイプで、ドア付近のみセミロングシートである。運転席のすぐ後ろは、僧侶と高齢者専用席。だが普段は車掌が使っている。

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<当然ノンエアコン>K7/DA21

清潔そうなシートだが、プラスチック製のクッションのないもの。下川裕治の本を読むと、発車の合図があって、走り出してから客がのんびりと乗り込むという描写があったのだが、現在はきちんとドアが閉まるようになっていて、そういうことはなかった。

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<車内風景>K7/DA21

つり革も付いていて、通勤通学者のことも配慮してあるが、日中は行商のようなおばさんの姿も目に付く。数は少なかったが、カメラを持った観光客もいる。その中の半分以上は日本人である。これは、最新版の「地球の歩き方・タイ編」にメークロン市場とメークロン線が掲載されたことが大きいと思う。

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<沿線風景>K7/FA50

マハチャイまでは約1時間。単線なので、数駅に1回くらい車両のすれ違いがある。駅間はかなり短く、5kmもないだろう。まるで村のようなところを通過していく。

Il2601

<マハチャイ駅>K7/DA21

マハチャイ駅も線路上やホームの上が屋台のようになっていた。いずれも商品作物ばかりで、だんだんとプリミティブな味わいになっていく。さあ、これから後半戦。いったん駅を出て、フェリーでタージン川を渡るのだ。

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