まずはワンタンミー・ドライから
香港でキャセイの乗り継ぎの時、ボックスミールを食べ、一眠りし、マラッカ・セントラルでホッケンミー(福建麺)を食べた。マラッカ町歩きの時に再び空腹が襲う。
相変わらず、ジョンカー・ストリート入口のチキンライス(海南鶏飯)屋は凄い行列で、ジョンカー・ストリートの中程にあるジオグラファー・カフェは旅行者であふれかえっている。
確かこのあたりにフードコート風の店があり、6年前にラクサを食べたのだが、とうとう見つけられなかった。テーブルがミシンの台を再利用したもので、料金も安くなかなか洒落いているなと思っていたのだが、どうやら廃業か移転したようだ。マラッカが世界遺産に登録されて以来、ジョンカー・ストリートの家賃や土地代が急騰しているらしい。無理もないことである。
ジョンカー・ストリートのはずれにさしかかり、角を曲がると雲呑麺の文字が見えた。テーブルもほどよく空いている。食べるなら今でしょ。「おばちゃん、ワンタンミー・ドライ1丁ね」
<ワンタンミー・ドライ>GR DIGITAL
香港に限らず、シンガポールやマレーシアでも華人が多いため、中国料理はどこでも気軽に食べることができる。だが、この地の中華料理は少なからずマレーのエッセンスを吸収していて、独自の世界を築いているのである。
雲呑麺も盛んに食べられている。こちらの主流は「ドライ」というやつで、タイのバーミーでいえばバーミー・ヘーンのような感じである。もちろん頼めば、我々の感覚でいうと普通の雲呑麺、バーミー・ナームのようなものも作ってくれるが、あくまでもこちらの方が人気がある。
<秘伝のタレが麺の下に>GR DIGITAL
麺が盛りつけられた皿には、青菜とチャーシューがのっています。チャーシューは華人が縁起のいい色という赤に着色されていますが、肝心のワンタンがありません。
<スープのワンタン>GR DIGITAL
もうご存じの人も多いかと思いますが、ワンタンはスープの中にあるんです。
うっかり撮すのを忘れてしまいましたが、小皿に唐辛子とタレのようなものが入り、これも麺にかけて食べます。いやあ、空きっ腹にはものすごく美味しく感じます。香港の雲呑麺はとても麺が固くて、ゴムのような感触なんですが、ここのはなんかとろっとしていて、癖になりそうです。
麺の下にはサンバルベースのタレがあり、これまた美味い。チャーシューもきちんと脂を落としていて、いうことありません。もちろん、ワンタンもエビがぷりぷりです。この三位一体がたまらん。ワンタンも5個くらい入っていたかな。
いやー、美味かった。料金は3.2リンギットとタイの田舎で食べる麺類と変わらないのが嬉しいです。でも、量が少ないんですよね。中か大でもよかったかな。
ここ、肝心の店の名前をメモしてこなかったんですよね。中華街風の門があるジョンカー・ストリートのはずれから突き当たる通りを左折したところにあります。近くにはジョンカー・ストリートの由来などが書かれた石碑みたいなのがあったかな。
このあと、もちろん夕食を食べる気でいたのですが、24時間にも渡る移動の疲れが出たのか、ちょっと一休みしたら、夜の10時を回っていました。でも、これを食べられたからいいか。
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