名物粥を食す
クアラルンプール最終回。まあ半日程度なので、3件も書くことがあったことをよしとしましょう。
泊まったChinatown Innは朝食を提供しないので外に食べに行きます。つーか、今回マラッカを除き予約した宿は全部朝食が出ないので、外食なのです。まあそれだけ、美味いもの、珍しいものを食べる確率が増えるということで、そうしてみました。
短い滞在のため、カメラなどを入れたデイパックを背負って外出します。こういうときに限ってフロントに詰めているスタッフは「チェックアウトですか?」ときくんですよね。こんなに荷物の少ない旅行者いないってのに、これは決まり事なんでしょうか。しかも、Chinatown Innは朝の担当がアルバイトらしく、今言葉を交わしたのはなんとアフリカ系です。
気を取り直して、外に出ます。チャイナタウンはまるで宴の後のようです。特に宿の前の通りは午後から露店がぎっしり並ぶので、宿の看板を通りから見つけるのは凄く難しいです。アーケードもあることだし。
昨日の冠記の方向へ。さて、どこにしようか通りでちょっと見回します。お粥屋のお姉さんの呼び込みについふらふらと。をを、名物店の漢記です。日本人の読み方だと冠記も漢記も同じですが、お粥の漢記はHong Kiなんだろうねえ。
<お粥セット>GR DIGITAL
さすがにお粥の店だけあって、すぐに提供されました。呼び込みのお姉さんに「どれにしますか?」と尋ねられて、説明を受けますが、写真入りのメニューから選んだのがこの魚のお粥です。
香港やマカオのお粥だと、すでにお粥の中に具が入っているのですが、クアラルンプールでは別々に出てきます。また、香港・マカオでは別注文になる油條(揚げパン)もここでは一緒に出てきます。
<なんと鯉>GR DIGITAL
具となる食材です。刺身みたいで美味そうだなと思い、一切れ生でいただいてしまいました。海の魚とは違います。そういや、昔九州の高千穂で鯉の洗いを食べたことを思い出しました。そして、ガイドブックにあった漢記の具は鯉が名物だということも思い出しました。
<山盛りの油條>GR DIGITAL
自分自身の経験でいうと中国は雲南の一部のみ個人旅行をしています。その他の地域はすべて団体旅行で全部食事付きだったため、朝食のお粥はホテルの白粥です。香港でお粥を食べたときの衝撃といったらそれは革命的でした。それまでの白粥は自分で持ち込んだふりかけや佃煮などを投入しないと、それこそ米の味しかしなかったものですから。
でも、武漢でかいま見たお粥屋は、なんか具が入っていたような…。味にうるさい中国人ですから、広州を除く中国全土で白粥だけってこともあるまいと思っているのですが。中国のホテルがケチなんですかね。
ともかく、香港で勧められるまま、揚げパンもお粥に入れてみると、炭水化物+炭水化物なのに、味が引き締まることがわかりました。揚げパンも作りたてがいいです。それにしても、漢記の揚げパン、かなりの量です。香港でもこんなに持ってこないと思いますが。
<すべて投入>GR DIGITAL
そういえば、お粥の器もかなりでかいです。鯉を入れて熱を通します。ちょっと生食しましたが、寄生虫もなかったようで、悪影響はありませんでした。ま、ある程度湯通ししているんでしょうね。
鯉には生姜とパクチー…タイじゃないからコリアンダーがのせられていて、白髪ネギも見え隠れしています。お粥の容器自体にもコリアンダーとネギが入っていました。そして、揚げパン。それでも、容器からあふれることはありません。
お粥はどろどろになるまで似崩していないです。といって、さらさらでもなく、ややもっちりしている食感でしょうか。鯉の切り身は徐々に熱が加わるので後半の楽しみにしておきます。揚げパンがしんなりしてきたら食べ頃なんでしょうが、何せ量が多いので、あまり時間をおくと冷めてきますから、適当に沈めて、固いうちから食べていきます。
沢木耕太郎がシンガポールでニュージーランドの若者と魚のお粥を食べているんですが、こんなタイプのものだったのかもしれませんね。それにしても、川魚にお粥とは結構な意外性です。それでも醤油なんぞはまったくいらずに、美味しくいただけました。
朝食としては、麺を食べるよりもずっと腹持ちがいいです。これで、7.0リンギットと結構な値段なんですが、量といい味といい、納得ですね。他の具材ももちろんあるので、またここで別のものも食べてみたいです。ここ、お勧め。
漢記:チャイナタウンのプタリン通りとハン・ルキル通りの交差点にあります。向かいは銀行。隣がワンタンミーの冠記です。
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コメント
KLでは、お粥は屋台でしか食べませんでした(笑)。
アフリカ系の方々ですが、8月にペタリンジャヤのマンションでアフリカ系の方には貸さないということを表明したため問題になっていました。
投稿: 伊 謄 | 2013年9月18日 (水) 07時18分
アジアのおかゆはどれも腹持ちがいいし
なぜか大盛りですね
大盛りだから腹持ちがいいのかな?
ショウガやコリアンダーなどのハーブは
薬草でもあるのでアンチエイジングや
腹下しにもいいそうです
でもネギの苦手なk●●ca●●さまはだめかしらん?
ヘヘヘ
投稿: trintrin | 2013年9月18日 (水) 10時40分
鯉を入れるお粥って初めて拝見しました( Д) ゚ ゚。日本だと川魚って鮎くらいであまり食しませんが、中華系の影響が強いマレーシアではやはり川魚はポピュラーなのかも(・・?。
投稿: おりんぴあ | 2013年9月19日 (木) 15時05分
葱は抜いて食べませう(^^ゞ
でも、鯉の刺身入りお粥が・・・ちと、苦手かもですね
投稿: kimcafe | 2013年9月19日 (木) 21時19分
中国は個人旅行で10回以上行っていますが、お粥はほぼでてきますね。中国の朝食で一番貧相だった部類がこれ。
http://tombi00.sakura.ne.jp/china/suzhou/suzhou02.htm
それでも油条と漬物がついていて、自分で何か持参する必要はなかったです。
バイキング形式のホテルの場合などは漬物や「でんぷ」などが数種類おいてあって自由にいれられるところばかりでした。まれに味つきの粥のあるところもありました。
投稿: とんび | 2013年9月20日 (金) 05時05分
伊 謄さん、こんにちは。
チャイナタウンのお粥はやはりここでしょう。
マレーシアでのアフリカ系はあまり見ませんけど、いることはいるんですね。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年9月20日 (金) 22時38分
trintrinさん、こんにちは。
そうそう、ホテルでのお粥の容器はご飯茶碗くらいですが、外で食べると丼くらいのものを持ってきますね。
これだけ火が通っていれば、下腹部深夜特急でも大丈夫ですね。
昨年の時やインドでもこういうのがあればよかったですが…。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年9月20日 (金) 22時41分
おりんぴあさん、こんにちは。
中国人と鯉といえば、「甘酢あん掛け」ですね。
東南アジアの川魚というと、ナマズになってしまうんですが、やはり中国人はひとつ奥が深いです。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年9月20日 (金) 22時43分
kimcafeさん、こんにちは。
ネギ出てきちゃいましたね。
でも、除去はしやすそうです。
鯉の切り身はかなり熱が加わりますから、また違った味になりますよ。
別のメニューもあるようですし、是非ともチャレンジを。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年9月20日 (金) 22時46分
とんびさん、こんにちは。
もちろんホテルのお粥も簡単なものは用意されているんですが、物足りないですね。
それだったら外に食べに行きます。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年9月20日 (金) 22時48分
ハッピーブラザー妹とレグルスの弟は魂のそのヒントと妹の心血管を保護するために使用されるべき乗則から輸送の妹の手をつかんで。
ポールスミス 店舗
投稿: ポールスミス 店舗 | 2013年10月14日 (月) 12時56分
↑ いやもう、ここのところ妙な外国人からのコメントが続出していて、そのたびにIPアドレスの出入り禁止措置した上で、コント削除しているんですが、こんな愉快な人はいないですわ。
妙な翻訳ソフト使ったというのがバレバレです。
面白いので、残しておきます。
ただし、リンクは消しますね。
投稿: ヒョウちゃん | 2013年10月14日 (月) 23時22分