ミャンマーへはタイ国際航空で向かいました。TG643という11:45発のバンコク行き。向かい風が強かったためか、15分ほどの延着です。ところが、スワンナプームでは飛行機と建物が直結されず、バスに乗り換え。この時点ですでに次のTG305、ヤンゴン行きの搭乗開始時間となっていました。
バスを降りると息つく暇もなく次の乗り場へ。おかしいな。前のミャンマーの時も同じような時間帯だったと記憶している…。今調べてみたら、成田発が1時間早いTG641でした。それにしても、こういうチケットを売ってはいけないよ。もっともそれを購入したのは自分なんだけど。
ともあれ、走って搭乗口に向かったら、名前を呼ばれたし、自分が席に着くとすぐさま出発です。いや、危なかった。そして、到着したヤンゴン・ミンガラドン国際空港では飛行機にタラップが横付けされ見覚えのある元日本の路線バスが出迎える…ということはなく、建物と直結されたのでした。
床も壁もぴかぴかしている、ほぼ我々がイメージする国際空港のまんまです。変わりましたね。前回はイミグレーション前に自分の名前を書いた札を持ったミャンマー人(アライバルビザを頼んだ旅行社の職員)が出迎えて、脇の小部屋でビザスタンプを押してくれたものです。そして、イミグレの係官の脇をそのまますり抜け、もうバゲージクレームの前に出ていた。
<ミャンマービザ>GR DIGITAL
上の画像はすでにミャンマー出国後のものですが。
ちょっと小ぶりながらもタイのイミグレーションのようなブースを1分で通過。でも、ここで別室に向かうように指示されていたインド系に見える旅行者を数名見かけました。
あまりにあわただしい乗り継ぎだったため、荷物が出るか心配だったのですが、これも無事。そして、100USドルを両替。昨年あたりから経済制裁が緩和されて、いくつかの銀行と両替所でそのまま両替できるようになっています。それまではブラックマーケット頼りだったんですよね。でも、両替できる通貨はUSドル、ユーロ、なぜかシンガポールドルのみです。日本円は使えません。空港ではどこもレートが同じで、1USドルが982チャット。空港タクシーは10USドルまたは、9000チャット。こういう両方使える場所では素早く計算して安い方で払います。
空港からヤンゴンの中心部まではかなり距離がありますが、30分程度で到着します。それでもけっこう疲れたです。さあ、メシを食べに行くか。空港から市内までちょっと観察した感じではバスを除き20年落ちみたいな日本の中古車はほとんどなくなっていました。5年から10年落ちくらいでしょうか。それに、最近の日本車事情を反映してか、ほとんどがオートマチックトランスミッションなんです。マニュアル車なんて見かけません。そんな感じですが、ミャンマー最大の都市、ヤンゴンでも街の明かりは薄暗く、あまり遠くまで出かけられません。
ここは、かつて入ったことのある日本料理屋にしよう。あそこは安かったし、などと思っていたら、見事になくなっていました。しょうがないので、ホテルの近くにあるサクラタワー最上階にある、The Thiripyitsaya's Sky Bistroへ。
簡単なものでいいやと、ミャンマービールの生と、ミャンマー風炒飯です。
<ミャンマービールの生>GR DIGITAL
ミャンマーにはミャンマービール、マンダレービールなどいくつかのブランドがあるんですが、ここはミャンマービールだけ。…というか、今回短期間だったこともあってか、入る店どこもミャンマービールのみという結果に。
このグラスで300mlくらい。元々イギリスの植民地だったところですから、グラスにもきっちり容量が書いてあり、ここまでという線が引いてあります。正確ではありませんが、ハーフパイントというところでしょうか。他に、もちろん瓶のビールもあるんですが、ミャンマーでは瓶を頼むよりも生、ドラフトビールを頼んだ方が安くつくんですね。
<炒飯>GR DIGITAL
タイ米よりもさらにぱらぱらのミャンマーのご飯。東南アジアの人が好む目玉焼きがデフォルトなんでしょうか。しかも、黄身が半熟にもなってないよ。ウドンタニーの卵事件もあるのでちょっと警戒していたんですが、この旅行中は大丈夫でした。このあともう一回とろとろの黄身に出会いましたが、その後は気をつけるようにし、卵もよく焼いてもらうようにしてます。
さて、炒飯なんですが、割とあっさりしていました。ミャンマーの料理はミャンマーの人がいつも食べているカレーだけでなくて、中華系もかなり油を使い、焼きそばも炒飯も脂っこいのが特徴です。でもこれは食べていても、口のまわりがべとべとになりませんでしたね。炒飯の具は一応鶏肉です。見えませんけど。
<付け合わせのタマネギ>GR DIGITAL
赤くかかっているソースのようなものがかなりスパイシーでございました。ご飯にもこれをかけたいほどです。
単品ごとの料金はわかりませんが、ビールと合わせて8000チャット。この時は何とも感じませんでしたが、高いですね。とはいえ、ヤンゴンでも超一流企業の入るサクラタワー最上階ですから、夜景も綺麗だしこんなものでしょうかね。
話は翌日昼へ。ヤンゴン、かなり小綺麗な店も出てきています。入ったのは、ボーヂョー・アウンサン市場対面にあるセントラルホテル近くにある店。the Cafe bbqというところ。入口にメニューが置いてあって、鶏肉というかフライドチキン主体の店のようです。
アイスモカとジャマイカン・フライドチキン+炒飯のセット。
<アイスモカ>GR DIGITAL
最上部にクリーミーな泡のようなものが。ここに文字のようなものが書かれていますが、もう崩れてしまってますね。中間部にいわゆるミルク入りのコーヒー。たぶん砂糖も入ってるな。そして、一番下の層にはどろりとしたチョコレートが。
豆にこだわる日本人にとってモカとは、イエメンのモカ港から積み出されるエチオピア産のモカ・マタリだったりするのですが。どうもシアトルに本拠のある某コーヒーチェーンが、コーヒーにココアの粉を散らしたものを「モカ」と称しているように、東南アジアでも「モカ」という飲み物は独特の進化を遂げているようです。とはいえ、これで2500チャットですね。
<ジャマイカ風フライドチキンと炒飯>GR DIGITAL
なんかメニューの写真と違うんだけど。でもチキンはけっこう美味かった。炒飯はほとんど脂っ気ないです。というか、これが炒飯?という物足りなさかも。置くに見えているのはピクルスですね。
ここ、店員が制服を着ていて、エアコンもがんがん効いています。雰囲気的にWiFiも使えそう。メニューによれば韓国風のやつもあって、キムチ入り炒飯もあった感じです。このプレートの下の紙には、英語で店のコンセプトが書いてあって、スペインで調味料を見つけ、それを我が社のチキンと組み合わせてみたいなことが書いてありました。
テーブルも4名が座って、それぞれの料理を無理なく置けるファミレスのような感じです。こちらのプレートは4500チャットですが、モカと合わせてさらに10%のTAXみたいなのがついて、7700チャットでした。まあ安いかなと思ったりしていましたが、交通費、アウンサン市場で交換レンズ用に購入したシャンバッグなどと合わせてすでに、40USドル近く使ってしまっているわけですね。
ちなみに前回は、食事代でもビール頼んで5000チャットをわずかに超えるくらいでしたから、やはり物価がかなり上がっています。絶対同じ日数を過ごすならば、タイの方が安上がりですね。へたするとマレーシアでも安上がりかもしれません。物価の上昇に伴って、ミャンマーの料理も油をあまり使わなくなってきているのかもしれません。
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