わしらの「深夜特急」(3)
<ジョージタウン、インド人街>K7/DA16-50mm
旅のルートと沢木耕太郎のルートが一致した話をしました。
文庫版「深夜特急2 マレー半島・シンガポール」での実際のルートは次の通りです。
バンコク-(鉄道)-チュムポーン-(鉄道)-スラタニー-(鉄道)-ハジャイ-(乗り合いタクシー)-ソンクラー
ソンクラー-(バス)-ハジャイ-(鉄道)-バタン・ブザール-(鉄道)-バタワース-(フェリー)-ジョージタウン
ジョージタウン-(フェリー)-バタワース-(鉄道)-クアラルンプール-(乗り合いタクシー)-マラッカ-(乗り合いタクシー)-シンガポール
シンガポール-(鉄道)-バンコク
まあ、バンコク-シンガポール間のルートが一致したといっても、鉄道を利用したのはジョホールバルとシンガポール、クアラルンプールとイポーの間だけですし、バタン・ブザールとスラタニーには立ち寄ってさえいないのですが、陸路でつなぐという行為だけはほぼ一致していますし、沢木氏の旅した空気は何となく一致したということで。
厳密にいってしまうと、ペシャワールからアフガニスタン経由でイランに到達するルートは今のところ危険が伴い、不可能と思われますので、「雰囲気を感じ取れることができれば」よしとしましょう。
こうしたルート作りも、一発で済ませたわけではなく、2回に分け、足かけ3年近く費やしています。今までの旅で訪れた地点を結びつけてみたら、ルートが重なっていた箇所がいくつもあって、今はその穴埋めをしているような状況です。
例でいうと、「深夜特急3 インド・ネパール」でのカルカッタ(現コルカタ)からアムリトサルというルートがありますが、コルカタ-デリーはつながってます。パキスタンはペシャワールだけですし、その先はトルコのドゥバヤジットまで行かないとつながりません。
ヨーロッパはかなりつながっていて、沢木氏がギリシアから上陸したブリンディシからパリまではすでに到達してます。その先を今度の旅でつなげてしまうのですが、効率悪いですね。
そうした旅の中で、「深夜特急」に登場した現存する建物や、場所を訪れて自分が何かを感じ取れば「深夜特急の足跡を追う」シリーズで取り上げることになります。
3回にわたって取り上げてきましたが、ちょっと固いのでこれでやめにします。
ああ、それにしてもネタがないです。やはり、旅に出ないと、だめですねえ。
| 固定リンク | 0
「Book」カテゴリの記事
- わしらの「深夜特急」(3)(2014.06.19)
- わしらの「深夜特急」(2)(2014.06.12)
- わしらの「深夜特急」(1)(2014.06.07)
- 下川裕治の著作が送られてきた(2013.03.20)
- 照葉樹林文化と市場(2008.10.25)
コメント
長い旅行をする時どのような旅の軌跡を描くか、これってけっこう重要ですよね(^^ゞ
特に効率を考えると、一筆書きで回りたいし、VISAを無駄にしないように、飛行機は乗らずに・・・
考えていると楽しいです
沢木耕太郎のように何も知らず、直感で動く、そんな風にもしてみたいですが、できないかな
投稿: kimcafe | 2014年6月20日 (金) 21時37分
kimcafeさん、こんにちは。
2008年のタイ・ラオス・雲南の旅の時はルートを考え抜き、その時点から楽しかったです。
まずはノーンカイまで行く予定でしたが、夜行列車が取れず、逆ルートで実行しました。
一筆書きも重要です。
>沢木耕太郎のように何も知らず、直感で動く、そんな風にもしてみたいですが、できないかな
鈍行でチュムポーンまで行っても、車内でタイの若者と意気投合しないだろうし、「ソンクラーはいいぞ」なんて話しかけられないでしょうね。
それにしても偶然が凄く多いです。
投稿: ヒョウちゃん | 2014年6月21日 (土) 00時35分