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2014年12月 5日 (金)

パブで常連になるには

ようやく登場、イギリスのパブです。フィリピン・パブやその他怪しげなパブではありません。

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<リバプールのVernon Arms>K-7/DA16-50mm

そもそも、日本にあるパブを名乗る店はどうしてパブの名前を拝借するに至ったのか、それがよくわかりません。パブは略称で、正式にはPublic Houseというらしいですが、おそらく今では誰もがパブということでしょう。

その昔は女人禁制。また、内部を壁で仕切って、上流階級と労働者の入口も別ということだったそうです。

イタリアやスペインのBar、バルやバールはアルコール類を飲ませるところですが、雑貨屋なども兼ねていて、市内バスチケットなども購入できます。フランスのカフェもこれに近い傾向があります。

しかし、パブはその他のものは販売しません。あくまでもアルコール類をはじめとする飲み物の販売および飲食を店内で提供するところ。基本はセルフサービスとなります。従って従業員は少ないです。飲み物たとえばビールなどを抽出してグラスに注ぐ人、それらを洗う人、調理人くらいでしょうか。

バルやカフェでは座っての飲食と立っての飲食では値段が違うのです。つまり、カウンターとテーブル、テラス席では料金が異なります。パブはその違いがなく、飲み物や食べ物を受け取ると、カウンターだろうと、テーブルだろうと、外に出てだろうと、均一料金なのです。

ま、これくらいでうんちくはやめますわ。

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<ギネスハーフパイント>GR DIGITAL

今回ようやくパブに入ったのは、リバプールでした。泊まったイビスの隣にパブ、ヴァーノン・アームズがありました。

ほとんどのイギリス人には行きつけのパブがあり、自宅近くやオフィスの近くなんでしょう。そして、ほぼ毎日決まった時間に顔を出し、ほぼ決まったものを注文しているはず。これを続けていると、常連(レギュラー)になることができます。

で、混雑した時間にちょっと通りがかりのツーリストが顔を出しても、店内は非常に混み合っていて、カウンターまでなかなか辿り着けないという状況がでてきそうです。ようやく辿り着けて、日本風の発音で注文を告げても、じろっと見られて、「なんだ?コイツは?」みたいな感じになります。

ま、それはよく聞き取れなかったり、日本風の英語を話したからだと思われます。一応客商売なんですが、入ってきたからといって、「いらっしゃい」とか熱烈歓迎みたいな対応はありません。商売に徹していて、必要以上に客を詮索しないという態度が徹底しているのですね。

これを逆手に取ると、トイレに行きたいときなど、混雑した大きいパブに行くと、簡単にトイレを借りることができます。

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<エール1パイント>GR DIGITAL

さて、ヴァーノン・アームズでは客がごった返してなく、ワタクシの注文も快く受け入れられました。

あちらのビールは、注文はパイント(Pint)が基本です。定義として、1/8ガロン、20オンス(イギリスの場合)、約568mlです。中ジョッキから大ジョッキあたりでしょうか。それでは多すぎるという場合は、ハーフ・パイントで頼みましょう。スコッチなどの蒸留酒の場合はやはりヤード・ポンドを基本にしたジルという単位を使います。

さて、注文の仕方はわかったので、「One pint of beer, please」というと、「どのビール?」ということになります。ビールにしても、ビターやエール、その他諸々です。ほとんどの場合、ブランドを指して注文するようなので、通りすがりには不可能です。第一知らないし。その場合はお勧めとか、あなたの好きなやつとかいうと、適当に選んでくれます。ですが、せめてエールなのか、ビターなのかくらいはいい分けるといいです。ギネスの場合はそのまま通じますが。

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<奥のテーブル席>K-7/DA16-50mm

ヴァーノン・アームズでは2回目に通ったとき、エールを頼みました。すると、グラスに少しエールを抽出してくれて、試飲できました。そのまま頼んだことはいうまでもありません。けっこう親切なんですね。

さりげない木製のテーブルと椅子が並びます。それも年代を重ねて、ニスが何層にも塗り込められたものです。ソファーもありますね。あまり混んでいなかったので、ここまで辿り着けましたが、もっとも混雑する時間は足の踏み場もないくらいで、外の歩道でも客が向かい合いながら談笑していたり、激論を交わしているはずです。

いやー、ストレンジャーは辛いよ。

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<ロンドンのパブ>iPhone5c

ロンドンに移動してからもパブに通いました。しかし、値段がリバプールの倍近くします。1杯が700~800円相当。まったく、なんとかミクスもいい加減にして欲しいです。

パブは簡単な料理も出すことができます。また、日替わりで定食のようなものも提供します。ですが、ロンドンはいつでも人が多くて、昼食時間などはパブも大混雑なんです。なので、パブ飯は断念しました。

その代わり、ダイニングパブというものがあって、上の階や地下などに別の入口があり、そこではゆっくりと食事ができるのです。もちろんセルフサービスではなく、レストランと同じです。後日ロンドンでこの手の店を見つけ、夕食を食べてきたので、あとで報告します。

いやー、パブは一筋縄ではいきません。

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コメント

パブの薀蓄を読んでいたら、魯迅の小説、孔乙己(クンイーチー)を思い出しました
少年の働く居酒屋には、労働者のためのカウンター席と旦那衆のための奥の座敷があって、表では酒が4文、ウイキョウ豆が一皿1文・・・奥と値段が一緒かはわかりません(^^ゞ

投稿: kimcafe | 2014年12月 5日 (金) 23時08分

kimcafeさん、こんにちは。
弾丸香港お疲れ様です。
なるほど、中国にもパブのようなものがあったのですね。
独自の社会主義を突き進んでいた頃の中国ではこれは絶滅していますね。
イギリスのパブは古いところになると、今でも入口が二つあり、それぞれの雰囲気が異なるところが今でもあるようです。
ですが、内部の隔壁が取り払われているので、行き来は自由だそうで。
イギリスの場合、想像ですが、もちろん値段は違っていたでしょうね。あるいは、労働者の方は安いジンばかり出て、上流の方はスコッチばかり出ていたのかも。

投稿: ヒョウちゃん | 2014年12月 5日 (金) 23時31分

パブでも紅茶を出す店はありますよ^^;。

投稿: おりんぴあ | 2014年12月 6日 (土) 00時26分

おりんぴあさん、こんにちは。
パブで紅茶ですか。
食べ物を頼むと、水道水でも許してくれるとか。
紅茶、50ペンスくらいですかね。

投稿: ヒョウちゃん | 2014年12月 6日 (土) 13時45分

パブって禁煙ですか?

投稿: kimcafe | 2014年12月 6日 (土) 22時08分

紅茶は最低でも1.00-1.20ポンドくらいはしますね。街中にある露店でも90ペンスぐらいでしょうか?

P.S.UKの屋内の公的な空間は全て禁煙です。従ってパブも禁煙で、外でみんな煙草吸ってます^^;>kimcafe様。これがヨーロピアンスタンダードになりつつあります。

投稿: おりんぴあ | 2014年12月 6日 (土) 22時40分

kimcafeさん、こんにちは。
補足しますと、ホテルやレストランも屋内の施設は禁煙です。
シンガポールのラッフルズホテルのバーが昔のパブの雰囲気を残していて、床におがくずがまかれていますが、あんな感じで、皆さんタバコを吸っては床にポイ捨てでした。

投稿: ヒョウちゃん | 2014年12月 7日 (日) 03時50分

おりんぴあさん、こんにちは。
補足ありがとうございました。
まあ、そんなもんかな。<紅茶
日本で頼んでも、最低そのくらいしますね。
食べ物の価格が異様に高いです。<UK

投稿: ヒョウちゃん | 2014年12月 7日 (日) 03時53分

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