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2015年3月10日 (火)

モン族の村へ

市場を見学後、歩いているとソンテオのドライバーからクアンシーの滝へ行かないかとの勧誘を受けました。もともと行く気でしたが、とりあえず交渉し、値段だけは聞いてみました。それじゃちょっとなあという態度を示し、いったん決裂。再び、値段を示してきてようやく妥協しました。

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<混成部隊>K-7/DA21mm

客が集まり出発です。男女5名は韓国語を話し、女性3人組は寡黙でした。韓国人グループはうるさいこと。静かな3人組はあとでたずねるとタイ人でした。

屋根はあるんですが、側面を覆うものがなく、風が容赦なく入ってきます。要するに寒いです。道はメコン沿いに走りますが、やがて山道に。けっこう走ったところでようやく止まりますが、そこはモン族の村とのこと。

滝に行くとモンの生活もセットになっているみたいです。

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<小さな店番>K-7/DA21mm

村の入口から小径が続きます。この道に沿って歩けば別の出口に到達し、そこでソンテオが待ちかまえています。

ところで、「モン族」は日本人にとって同じ発音で二つの民族があるということをご存じでしょうか。写真の女の子のような被り物や民族衣装を付けた山岳民族であるHmong族。中国、ラオス、タイ、ミャンマー、ベトナムにまたがって生活しています。中国ではミャオ(苗)族とも呼ばれ、タイではメオと呼ばれています。

もうひとつの「モン」は、Monと表記されます。タイやミャンマーに住んでいますが、有名なのがクレット島に住んでいる末裔たちです。かなり現地人と同化しているので判別は難しそうです。

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<民芸品>K-7/DA21mm

もちろんここのモンはHmongです。チエンマイ近郊のモンの村へツアーで出掛けたことがありますが、村の生活自体が観光に依存していて、ほとんどの女性住民が金属の飾りを付けていました。

それに比べれば、ここの村はまだいい方かも。村に畑がきちんとあるし、あまり観光の匂いが漂ってこないのです。ソンテオのドライバーも特に同行することなく、「見たけりゃどうぞ」という感じでした。

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<ここにも売り子>K-7/DA21mm

それでも子供たちは民族衣装を着せられて土産物売りに必死のようです。大人たちはルアンパバーンに行って、サンドイッチや土産物をナイトマーケットで売っているんでしょう。

Lp1179

<野菜売り場にて>K-7/DA21mm

「タイ・ループ・ダイマイ・カップ?」で理解してくれました。ただしお祖母さんはこちらを見ません。

わずか30分弱の訪問でした。とはいえ、寒さからちょっとだけ解放され、まあよかったです。滝へは来たときと同じくらいの時間がさらにかかりました。また震え上がることになります。

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コメント

へええ、モン族は二つあるんですね。
全く気にしていませんでしたが、日本語の発音では区別がつかないことがあるんですね。
気が付いていませんでした。
スクムビット

投稿: スクムビット | 2015年3月11日 (水) 08時12分


スクムビットさん、こんにちは。
自分が気づいたのは、クレット島に行ったときです。
モン族の末裔というのに、山岳民族っぽいところがないので、気になって調べたら、別の民族だったと。
「Mon」の方は、ビルマでペグー王朝を建てるほど勢いがあったようです。
「Hmong」の方はラオス内戦あたりで歴史に登場しますね。アメリカに移住したモン族はこちらの山岳民族の方ですね。

投稿: ヒョウちゃん | 2015年3月11日 (水) 21時51分

このあたりの少数民族はいろいろあって、何が何やら状態です。アカ族とかパウダン族とか。違いはよくわかりません。モン族はどうしてコ・クレットにいるのか謎でしたが、理由がわかりました。2つのモン族だったとは。

ソンテウの横の壁がないのは明るく開放的ですが、寒い時や雨の時は困りますね。昨年は、コ・サムイやクラビなどで乗りました。何ごともなければ、壁がないほうがいいかなって感じです。

投稿: とんび | 2015年3月14日 (土) 01時05分


とんびさん、こんにちは。
クレット島のモン族はそういうことで、別民族でした。
初のルアンパバーンではソンテオではなくて、トゥクトゥクでバーンサンハイとパークウ洞窟に出掛けましたが、午前中は風が当たってかなり寒かったです。
その教訓忘れてました。
タイだったら、あまり問題ありませんね。

投稿: ヒョウちゃん | 2015年3月14日 (土) 14時16分

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