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2015年9月28日 (月)

ティルバンナマライの定番食堂

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<ホテル・カナ>GR DIGITAL

3回通った、ティルバンナマライのレストラン、Hotel Kanna。くどくどいいますが、南インドでは「ホテル」はレストランのことです。

けっこう大きい店で、そればかりかティルバンナマライ市内に4つの店舗を持つチェーン店です。うち、2つが宿泊しているホテルから徒歩10分以内にあり、両方行ってみました。ま、チェーン店なのでメニューに独自性があるわけではありません。

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<マッシュルーム・フライドヌードル>GR DIGITAL

ここも、ACルームとノンACルームがあります。ACルームに入ると客はいませんでした。まだまだインドではエアコンは普及途上ということでしょうか。そのあと、すぐに客が来ましたが、圧倒的にノンACの方が客が多いです。料金は変わらないんですがね。

4日目でちと早いですが、なんちゃって中華に走りました。どの店もということはありませんが、ホテル・カナくらいの規模のところや、宿泊施設であるホテル(回りくどくてすいません)付属のレストランならば、フライドライスとフライドヌードルはあります。

ホテル・カナはベジレストランなので肉類はありませんが、具を替えたこれらのバリエーションはあります。まあ、簡単ですから。味の方は、どこで食べても同じような感じで、薄味です。小皿のピリ辛ソースをつけてかろうじて合格ということになりますか。ということは、炒飯もどきも推して知るべし。こちら80ルピー。

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<フルーツサラダ>GR DIGITAL

キュウリのサラダを頼みましたが、「今日はダメ」でこちらに。リンゴが主体でパイナップルとザクロが入っていました。その他、人工的に作り出したような緑のグミみたいなものが混じっています。これにチョコレートがかかっています。こちら58ルピー。

サラダですが、普段から南インドの人たちはベジタリアンですから、あまり頼まないようです。あるとしても、結構な量が出てきますから、覚悟の上で。これは適量でした。

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<ミント・レモンジュース>GR DIGITAL

飲み物は少しでも変わったものがいいと思い、これにしました。見た目、バングラッシー(*1)ですけど、色合いだけです。レモンのミント味そのものです。これは35ルピーです。

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<ミニ・イドリー>GR DIGITAL

次の日の昼食もここへ。ただし、ノンACでいってみます。ACルームは割とレストランっぽいですが、こちらは食堂の雰囲気。食べ終わったお皿を片づけるオバサンの従業員がいて、もうてきぱきしています。回転も速いです。ACルームは照明も落としてあるんですよね。

ミニ・イドリーとはなんぞやと思ったら、はじめからカレーソースに浸してある、小さなイドリーが来ました。通常のイドリーの半分くらいのものです。味はイドリーそのものですが、手でちぎるのもはばかられるので、スプーンですくって、丸ごと口に運びます。

生のタマネギが入っていますね。そして、コリアンダーも散らしてます。この時は飲み物(マウンテンデュー)と合わせて、63ルピーでした。

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<2日目夕食>GR DIGITAL

最後もホテル・カナです。ただし気分を変えて、別の支店のACルームを利用しました。オーダーはゴビ・マサラとプレーンロティ。

こちらに来て初めての本格カレーです。ゴビはカリフラワー。かなりスパイシーです。チェンナイを離れ地方に来ると、カレーもかなり辛くなるのでしょうか。でも、タイ料理のように唐辛子を使っていないので舌が麻痺することはありません。そして、この量です。二人でひとつでも十分。結局残しました。

プレーンロティとの表記でしたが、チャパティのことですね。こちらをダブルで頼みますが、半分がひとつということです。

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<ジンジャー・ミントジュース>GR DIGITAL

またもや正体不明の飲み物を。色合いは茶色っぽくなります。ミント味が勝っていて、あまりショウガの味がしませんでした。何たって、ベジレストランですから、ビールはありません。

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<ストロベリー・アイスクリーム>GR DIGITAL

またもやグミがのってます。色合いも人工的な感じですが、イチゴの味はしっかり付いていました。

これで総額227ルピー。

きっちりメニューもある店です。

Hotel Kanna
111A Big St. Tiruvannamalai
TEL 04175-9047616581
6:00~22:30

インドにしては早朝から夜遅くまでやっているレストランですね。

<註釈>

  1. 「バング」とは、なんと大麻草をすりつぶしたもので、これをラッシーに混ぜて飲むこともあるとか。バリエーションとして、「バング・パコラ(揚げ物)」もあります。

今日のインド人

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<リズム隊>K-7/DA50-200mm

前日アップの「謎のまつりごと」で音楽を担当していた人たちです。

最初にリキシャワーラーを撮り、これを見ていたリズム隊のリーダーが「オレも撮ってくれ」と迫りました。しっかりポーズを決めているんですが、最初コンデジで撮ると、「それじゃダメだ」とデジイチで撮ることを要求しました。

わかってますね。

この時望遠ズームをつけていて、レンズ交換する時間もないままこれに遭遇したので、ちょっと離れて撮らせて頂きました。ちゃっかりリキシャワーラーも写っています。しかも、ワタクシの貴重なペットボトルの水を飲みながら。

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2015年9月27日 (日)

謎のまつりごと

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<賑やかな音が>K-7/DA50-200mm

ティルバンナマライのリンガ巡りを終え、宿に向かう途中で賑やかな音楽が聞こえてきました。音のありかに近づいてみると、何かのまつりごとをやっているようでした。

結婚式なのか葬式なのか、インドではおそらく礼服(*1)を着用することがないので、よくわかりません。音に合わせ、列が進みます。

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<山車のような飾り物>K-7/DA50-200mm

列は50mほど離れた会場に着いたようです。その周囲ではこのような飾り物がいくつかありました。めでたい席なのかもしれません。花に彩られていていいですね。

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<花のサイクルリキシャ>K-7/DA50-200mm

チェンナイでは決して見かけなかったサイクルリキシャです。これまた、花で彩られています。やっぱりめでたいものみたいです。

今日のインド人

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<リキシャワーラー>K-7/50-200mm

すると、リキシャの引き手が現れ、オレを撮ってくれと。来る者は拒みません。

でも、これじゃ座るところがないじゃん。

<註釈>

  1. タイなどでも結婚式などは普段着で、黒の礼服を着ていくと嫌がられるそうです。でも、インドはけっこう制服がある社会ですが。

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2015年9月25日 (金)

クルタを着る

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<クルタ>GR DIGITAL

カーンチプラムでクルタ(*1)を購入したということは以前に書きました。そのまま日本に持ち帰って日本で着ようかなとも思ったのですが、せっかくなので着てみることにしました。

シルクが有名なカーンチプラムなのでシルク製品のようです。シルクは糸を燃やすとタンパク質特有の匂いがするのですぐにわかるそうですが、そのようなテストはしていません。ですが、さらっとした着心地から、化繊でもコットンでもない、ましてや混紡でもないと信じています。

購入価格はちょっぴりディスカウントしてくれて750ルピーでした。

半袖のクルタなんですが、やはり夏向きでしょう。画像ではわかりませんが左の袖のやや下に小さなポケットがあります。その他はすっきり。襟とボタンまわりに刺繍が施されているのが決め手でした。

サイズはあちらもので「40」です。何かで計ったわけではなく、女性店員がワタクシの身体つきを見てそう宣言したのです。試着してみるとぴったり。同じサイズでグレーっぽいものもありましたが、白では汚れが目立ってしまうし、かといって濃い色でもどうかということで、こちらにしました。

ボタンは金属製です。一番上のボタンは世界の常識通り男性ものとしては右側についています。ですが、その下の2つのボタンは左側に付いていて、上から留めるようになっています。

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<クルタで外出>GR DIGITAL

「今日のインド人」ではございません。筆者の素晴らしい御近影でございます。

クルタといいますと、あの日本を震撼させた某新興宗教の人たちが着用していることでおわかりと思いますが、丈がちょっと長めでだぶついているのですが、これならばほぼ違和感ないかと。

さらっとした着心地なんですが、この日陰のないポンディ(*2)の海岸では汗がじわじわ出てきます。それもホテルに戻りしばらく乾かしていると乾いてしまいましたが。まあまあ暑くても大丈夫です。当たり前ですよね。インドの服ですから。

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<もっと近くで見ると>i phone5c

その後、洗濯をしました。翌朝には完全に乾いてしまうほど即乾性にも優れています。ただ、その後2度目の着用をしたところ、ボタンホールが緩くなってしまったようでした。

金属のボタンはただ通してあるだけで、糸で結ばれていません。ボタンに糸を通す穴もありません。そのため、ボタンの脱落が何度も起きて、1個紛失したかと思ったくらいです。しょうがないので、マドゥライ(*3)のテーラーショップで事情を話し同じようなボタンを予備にもらってきました。有料かと思ったら、タダでした。いよっ!太っ腹。

ですが、不便なので、日本に戻ってから普通のボタンを縫いつけました。

というように現地でクルタを購入し、着用した顛末を書きましたが、旅行中クルタを着たインド人男性はいっさい見かけなかったです。冬場とかだといるんだろうけど。また、別のところで長袖のクルタも購入しています。こちらはアジアのどこかで着ることになるかも。

<註釈>

  1. アルファベット表記「Kurataa」。インド人男性の民族服ではあったものの、ほぼ着る人はいないような。これとセットになったズボンは「ピジャマ」。パジャマの語源ともいわれています。ちなみにピジャマまでは購入するつもりはありません。
  2. 旧フランス領インドであった「Pondicherry」(ポンディシェリー)の略称。元々は「Puducherry」(プドゥチェリー)だったが、フランス占領時代にポンディシェリーに読み替えられた。「プドゥチェリー」の方がインド一般では通じる模様。バスの呼び込みなどでは圧倒的に「ポンディ」。ここでは「ポンディ」に統一したいと思います。
  3. アルファベット表記「Madurai」。タミル・ナドゥ州第3の都市。

今日のインド人

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<ポンディの一家>K-7/DA16-50mm

ポンディの海岸散策中に声をかけられ、撮ってあげた一家の肖像。いやあ、お母さん貫禄です。その後住所らしきものを書いてもらいましたが、見事なタミル文字でまったく読めません。

中央の親父もしくは長兄、わざとこういう表情をしています。そういう意味では末っ子の表情は最もインド人らしいです。

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2015年9月21日 (月)

聖地のサドゥ

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<アルナーチャラ山とアルナーチャレーシュワラ寺院>K-7/DA16-50mm

雰囲気あるところです。インドの聖地というとヴァラナシがまず上がるでしょうが、あのような何でもありのカオス状態ではなく、整然としています。そして巡礼者の中にはオレンジ色の衣服で決めたシヴァ派の人たちもたくさんいました。

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<やや遠方より>K-7/DA16-50mm

そしてサドゥですが、雰囲気持っているんですよね。最初はこんな風にちょっと遠くから狙ってみました。でも、これじゃね。

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<ひたすら祈る>K-7/DA16-50mm

この人はワタクシが寺院にいる間ずっとこのポーズでした。もっと間近で写真を撮ってみたいと思っていたら、サドゥたちから声がかかりました。

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<サドゥたち>GR DIGITAL

「まあ、ここに座りなさい。どこから来なすった?」というような会話です。ほとんど自分が質問されて思わず旅のルートまでしゃべってしまいました。

「また、夕方来るのでそのときまた会いましょう」としめてここを離れたのですが、夕刻には彼らの姿がありませんでした。サドゥの生活などをもっときいておけばよかったです。

4年前にはカトマンズで観光サドゥを撮るだけ撮って逃げてきたのですが、この人たちはそのような軽薄さはほとんどありませんでしたね。

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<ただの文無し>K-7/DA50-200mm

寺院の入り口近くには外国人観光客(*1)を見つけてはバクシーシをする連中がいましたが、これはサドゥではなく、乞食坊主みたいなものですね。

午後、アルナーチャラ山麓のリンガ巡りをしましたが、その沿道にはたくさんサドゥがいました。ま、中にはそうでない人もいたでしょうけど。ビデオも撮ればよかったですよ。

「今日のインド人」はなくてもいいですよね。

<註釈>

  1. 外国人価格でものを買わされたりします。南インドではほぼそういうことはなさそうですが、確実にリキシャの料金はやや高めですね。ティルバンナマライでは同じホテルに欧米人が泊まっていたようですが、観光中はまったく外国人を見かけませんでした。つまりは、自分ひとり。ついでにいうと、バス移動ではずっと唯一の外国人でした。

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2015年9月20日 (日)

シヴァの聖地

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<アルナーチャレーシュワラ寺院参道>K-7/DA16-50mm

ティルバンナマライのハイライト、アルナーチャレーシュワラ寺院です。いや、ホント長い名前です。この背後にそびえるのが、アルナーチャラ山で、標高約800m。山全体がシヴァリンガ(*1)と見なされ数多くのサドゥが修行に励んでいるとか。

11月~12月の「カルティガイ・ディーバム」という祭りでは山頂で2000リットルのギーが燃やされ、この様子が数km離れたところからも見えるとのことです。

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<入口前>K-7/DA16-50mm

この背後から入場します。その前に履き物を預ける必要があります。履き物を差し出し、預かりの札をもらいます。戻ってきたときに手数料2ルピーを払いますが、本来無料らしいですが。最初に入ろうとしたとき、サンダルをエコバッグに入れてみたのですが、荷物チェック(*2)で「預けろ」と指摘されました。

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<ムルガン寺院と千柱堂>K-7/DA16-50mm

入ってすぐの場所。さらに進みます。

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<中央のゴプラム>K-7/DA16-50mm

この寺院は9つのゴプラムがあります。総面積10ヘクタール。修復中というのが残念ですが、内部はやはり素晴らしいです。

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<ナンディ>K-7/DA16-50mm

シヴァ寺院ですから、ナンディもいて、彩られています。

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<象>K-7/DA16-50mm

こちらは本物。正面からの写真撮影禁止だったので背後からこっそり。でも生き物ですから、アレをなさるんです。通ったあたりは匂いもしないし、乾いていましたが、その後目撃してしまいました。

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<夕暮れ>K-7/DA16-50mm

遅い時間はわずかにライトアップされます。遅い時間でも参拝客は途絶えません。

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<ここより聖域>K-7/DA16-50mm

カメラ禁止という断り書きが英語で書いてあります。この先から聖域となりますが、カメラを使えなくなるだけで、外国人でも堂々と入っていけます。こういう寺院は珍しいです。

カメラが禁止というところは他の寺院にも必ずあって、断り書きがなくても周囲のインド人が教えてくれます。

でも絶対、聖域内の方が絵になる建物や人物が多いんですよね。ここは、初日の午後と、2日目の朝と夕方、計3回訪れました。

<註釈>

  1. アルファベット表記「Limgam」。男性器を象徴するもので、それと対になった「ヨニ」があることも。
  2. X線ゲートおよび、手荷物チェック。見ないところも多い。荷物預けとならないだけまだマシかも。

今日のインド人

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<すっ飛んできた男>K-7/DA50-200mm

ティルバンナマライ市内にある「聖なる池」で沐浴するサドゥを撮っていたら、すっ飛んできた管理人らしき男性です。「写真撮影禁止」とでもいわれるのかと思ったら、「オレを撮れ」とのことでした。

でも、少しくらい笑えばいいのに。

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2015年9月19日 (土)

オニオン・ウタパーム

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<牛>K-7/DA16-50mm

インドですから、牛(*1)はたくさんいるだろうと思われがちですが、とうとうチェンナイでは1頭も見かけませんでした。それだけ都市化が進んでいるんだと思います。

でも、南インドは牛が少なめですね。もっとも、北インドでもとりわけ牛が多いヴァラナシ(*2)やブッダガヤ(*3)を回ったので、あまり比較にならないかもしれませんが。

ティルバンナマライにくると、牛を割と見かけます。

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<これから昼食>GR DIGITAL

ティルバンナマライに到着したのが、午後3時近くです。何でもいいから何か食べたい。ホテル近くの食堂に直行します。ティファンがずらりと並びますが、その中からオニオン・ウタパーム(*4)を選びます。

すると、バナナの葉(*5)が置かれました。飲み物はラッシーに決めますが、結局ダメでコーラとなりました。

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<オニオン・ウタパーム>GR DIGITAL

来ました。でかいです。直径30cmくらいでしょうか。3種類のチャトニとカレーが置かれます。

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<ほどよい焦げ目>GR DIGITAL

もとの素材はイドリーと同じ米とウラッド豆だそうです。生地自体をしっかり焼くとドーサ(*6)になりますが、ドーサの生地より厚めで焼きすぎず、もっちり感は残っています。生地の中にはタマネギが混ざります。

ということは、このメニューについては決してB級グルメの巨匠のブログでは取り上げられないものです。チャトニとカレーで食べますが、何をつけても美味しいですね。

これも右手でちぎって食べますが、厚めの生地とどっさりの具で、重量感があります。これはインド版ピザかお好み焼きでしょうか。

飲み物と合わせて65ルピー。けっこう高めですかね。Hotel Sri Arul Jothiという店で、検索したら、ロンリープラネットでヒットしました。

<註釈>

  1. とにもかくにも、シヴァの乗り物(ナンディ)なので、大事にされ、ヒンドゥ教徒は殺さず、食さず。かくして街には野良牛があふれることになります。でも、牛乳は貴重なタンパク源だし、牛乳生産用に飼われている牛もけっこういます。
  2. アルファベット表記「Varanasi」。日本ではベナレスと呼ばれますが、これだけは誤った読み方なので伝わりません。「Banaras」バナーラス表記もあります。
  3. アルファベット表記「Buddha Gaya」。「ボドガヤー」の方が通じそうです。ゴータマ・シッダールタが仏陀に覚醒した地で、仏教の聖地。でも、西インドを代表するバッドシティ。
  4. アルファベット表記「Uttapam」。トマトを混ぜたものもあります。でも、遭遇しなかった。
  5. 南インドでは食器代わりにバナナの葉を使うことも一般的。食器の形にカットしたバナナの葉を食器の上に敷くこともあります。

今日のインド人

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<正直運ちゃん>K-7/DA16-50mm

ティルバンナマライに向かうとき宿の前からCMBTまで乗ったオートリキシャの運ちゃんです。荷物を持ってくれただけでなく、250ルピーで行けました。

リキシャワーラーは制服というものはないと思いますが、だいたいカーキ色のシャツに同じ色のパンツでしたね。バスの車掌もこのスタイルの人がいて、紛らわしいです。これで1回だまされましたけど。

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2015年9月18日 (金)

コカコーラとペプシの代理戦争

世界のミネラルウォーターVol.15

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<タミル・ナドゥ州営バス>K-7/DA16-50mm

チェンナイからたっぷり5時間かかって、ティルバンナマライに到着しました。泊まった宿にはミネラルウォーターの用意がなかったので、外の店で購入してきます。

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<TRUE DROPS>GR DIGITAL

これはローカルな水で、ティルチラパッリ(*1)の会社、The River Water Productsで生産されているものでした。でも、ヴィルプラム(*2)という文字もあるので、ヴィルプラムで取れた水なのかもしれません。

インドのミネラルウォーターは、1000mlと2000mlのものがあります。ツーリストとしては、500mlのペットボトルが携帯するには望ましいのですが、あいにくと500mlのボトルを見かけません。ホテルに500mlのボトルが2本置いてあるケースがあまりなくて、しばらくは最初のチェンナイのホテルに置いてあったペットボトルの空ボトルに購入してきた大容量の水を詰め替えて使っていたりしました。

これがなくなったら、リムカの空ボトルに詰め替えますが、容量600mlであるのと、わずかにリムカの味が残るので、ちょっとなあという感じでした。

インド人はこうした大容量のペットボトルでも、数人で廻し飲みをします。その際、ボトルにいっさい口を付けず、口の中に水を注ぎ込むような感じで飲むのです。あれで揺れるバスでも器用に飲んでいます。「浄」と「不浄」の考えもあるのですが、グラスではそういう飲み方はしないんですよね。

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<kinley>GR DIGITAL

そして、ローカルなミネラルウォーターというものも、あまり見かけません。この、キンリーはベンガルールのHindstan Coca-Colaで作られています。そう、コカコーラ系列です。南インドのみならず、北インドでもよく見かける水です。

これらの水ですが、すべて英語表記なんです。タイなどでは反対側にタイ文字が躍っていますが、タミル文字もヒンディ文字もありません。そして、ボトルの底などに定価が印刷されています。だいたい2000mlサイズで35ルピー。でも、これより高く売る店があるので要注意です。

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<AQUAFINA>GR DIGITAL

こちら、アクアフィーナはやはりベンガルールのペプシコで作られた水です。やはり、全国展開。飲み物を売る店ではミネラルウォーターというと、キンリーかアクアフィーナどちらかの選択肢しかないといってよいのです。

味に違いがあるわけでもなし。そのときの気分で選ぶことになりますか。ホテルにミネラルウォーターの用意がされている場合でも、キンリーかアクアフィーナの大ボトルが1本ということも多いです。

ブランドは少ないんですが、もうちょっと手頃なサイズも欲しいところです。ビニールパック詰めのミネラルウォーターだったら、ローカルな製品もあるようですが、携帯しづらいです。

<註釈>

  1. アルファベット表記「Tiruchirappalli」。通称「ティルチィ」または「トリチー」。なんと国際空港もあるタミル・ナドゥ州中部の大都市。以降の記事では「ティルチィ」で表記することにします。
  2. アルファベット表記「Villpuram」。ガイドブックによると、ここで乗り換えというバスが多い。交通の要所か。

今日のインド人

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<ティルバンナマライの参拝客>K-7/DA16-50mm

この前にサドゥたちと会話しつつ、写真を撮っていました。さあ、帰ろうとすると、肩をつつかれ、写真を撮る羽目に。

画像を見せると満足した様子でしたが、何か言いたげでもありました。たぶん、送って欲しかったのだと思いますが、英語はいっさい話せなかったようです。

これ以降、自分を撮って欲しいというインド人が急増します。

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2015年9月14日 (月)

プーリー・サブジーやっぱり食うべし

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<ファイブ・ラタ>K-7/DA16-50mm

マハーバリプラムはバススタンドの近くに海岸寺院があり、ファイブ・ラタはちょっと離れています。そして、ツーリスト向けのカフェやレストランは海岸寺院の裏側にあって、かなり回り道をしなくてはなりません。

遅く到着したので、ともかく先を急ごうと思いました。ようやく到着したファイブ・ラタ入口でレストランの看板を見つけました。そこに小さな店の集合体があったのです。

いざ、その店を見つけてみると、すごく小さな店で、これで客が来るのかという感じでした。

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<プーリー・サブジー>GR DIGITAL

できるのはプーリー(*1)のみとのこと。できたら南インドのティファンがいいなと思いましたが、プーリーなら味もわかっているので、OKします。

頼むと店の奥で調理が始まります。といっても、チャパティ(*2)を揚げてプーリーを作り、カレーを温めるだけでしょう。

運ばれたのはジャガイモ主体の野菜カレー、サブジー(*3)とプーリーです。お皿以外食器は出ないので、右手のみで食べます。

やはり出来たては熱々で美味いです。「もっと、どう?」といわれ、カレーをもらいます。汗だくでむさぼるように食べました。

飲み物は何があるかきくと、冷蔵庫を指さします。コーヒーやチャイ(*4)はできないようです。

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<7up Nimbooz>K-7/DA16-50mm

選んだのはこれでした。リムカ(*5)やコーラはいつでも飲めるし、知らないものにチャレンジしたくてです。でも、7up系のドリンクでした。

で、冷えていないんですよ。なんでも、マハーバリプラムは計画停電中でこういう状態なんだとか。このドリンクは味はほぼリムカと同じですね。暑いですから、マハーバリプラムにいるうちに飲みきってしまいましたが。

考えてみれば、プーリーも4年ぶり。あ、でも一昨年、ペナンで食べたか。やっぱり美味いです。インドのスナックとして、日本でも売り出せばけっこういけるんじゃないかな?

料金は45ルピーでした。こういうものはだいたい、5ルピー刻みですね。

<註釈>

  1. アルファベット表記「Poori」。チャパティを油で揚げたもの。野菜のカレーと食べる。
  2. アルファベット表記「Chapathi」。小麦粉を発酵させずに練り込んで焼き上げたもの。北インドの主食。
  3. アルファベット表記「Sabzi」。野菜のスパイス炒めというような意味。
  4. アルファベット表記「Chai」。ダストティを煮出したインドのミルクティ。スパイス入りはマサラ・チャイ。
  5. アルファベット表記「Limca」。インド製清涼飲料。非炭酸系。今やなんと、コカコーラから販売されてます。

今日のインド人

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<正直者>K-7/DA16-50mm

マハーバリプラムからチェンナイの新市街、アディヤール行きに乗って戻ったとき、途中で拾ったオートリキシャのドライバー。エグモアまで乗りましたが、CMBTの倍くらいある距離を250ルピーで乗せてくれました。

メーター料金ではなかったものの、ほぼ適正料金ではないかと思います。こういう人も当たり前ですが、いますね。でも、滅多に遭遇しないと思います。

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2015年9月13日 (日)

世界遺産マハーバリプラム

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<海岸寺院>K-7/DA16-50mm

チェンナイの3日目は日帰りでマハーバリプラムへ。やはりCMBTまでオートリキシャです。カーンチプラムほどはアクセスが良くないようで、さらには渋滞に巻き込まれ2時間15分もかかってしまいました。

ここはタミル・ナドゥ州にある2つの世界文化遺産(*1)のひとつで、この海岸寺院とファイブ・ラタ(*2)が有料です。共通券250ルピーとけっこう高額です。

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<ベンガル湾>K-7/DA16-50mm

その名前の通り、海岸に面しているのですが、絶えず吹いてくる風によって浸食が激しく保存状態は今ひとつです。

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<レリーフ>K-7/DA16-50mm

こんな感じです。8世紀に作られたとのことですが、砂岩作りのために風化してます。

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<ビアシンサンバイザー>GR DIGITAL

インド人に撮ってもらいました。この日曇っていたのですが、タイフェスでもらったビアシンのサンバイザーを持参しました。被るとかえって汗が噴き出します。

これで歩いていたら、土産物屋から「その帽子はナイス!」という声もかかりました。この調子ならば、やがて物々交換に応じる人物も現れるだろうと踏んでいたのですが、クンバコーナム(*3)で被ろうとしたら、破れてしまい捨ててきました。もうひとつあるので、今度は別のところで試してみようと思います。trintrinさん、スイマセンでした。

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<アルジュナの苦行>K-7/DA16-50mm

岩に直接彫り込んだ巨大レリーフもあります。海岸寺院から歩いて10分くらいのところです。

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<クリシュナのバターボール>K-7/DA16-50mm

落ちそうで落ちない巨大な岩。クリシュナはヴィシュヌの化身。アルジュナは「マハーバーラタ(*4)」に登場する人物ですが、両者は友人ということになっています。

これらは無料です。その他にもモニュメントがいろいろありますが、遅く到着したのでそちらは割愛しました。

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<ファイブ・ラタ>K-7/DA16-50mm

クリシュナのバターボールから徒歩20分くらい。こちらは保存状態が良いです。

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<レリーフ>K-7/DA16-50mm

レリーフもこんな具合です。ここは海岸ではないし、まわりからちょっと低いところにあって、風の影響を受けません。

ラタというのは、岩をくりぬいて作った寺院とのことです。5つの建物すべてがひとつの花崗岩だそうです。7世紀半ばにできたそうですが、砂に埋もれていたものを19世紀に掘り出されたとのこと。

マハーバリプラムは宿もかなりあります。宿泊者のほとんどがバックパッカーなのではないかと思われます。なので、ツーリスト向けのレストランやカフェも多いですね。

<註釈>

  1. もうひとつは「大チョーラ朝寺院群」でクンバコーナム郊外とタンジャブールにあります。自然遺産も含めると、「西ガーツ山脈」があり、タミル・ナドゥ州では3つが登録されています。もっとあっていいと思うけど。
  2. 別名「パンチャ・ラタ」。数詞が英語かヒンディ語の違い。
  3. アルファベット表記「Kumbakonam」。
  4. 古代インドの叙事詩。

今日のインド人

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<この日のリキシャワーラー>K-7/DA16-50mm

チェンナイのホテル前からCMBTまで乗ったオートリキシャのドライバー。やっぱり300ルピーなんだな。

なんと、クラクションが空気で音を出す「ラッパ」です。こんなのでチェンナイの交通を乗り切れるのかと思いましたが、その後たくさん見かけました。

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2015年9月11日 (金)

リキシャから見たチェンナイの物価高

チェンナイでは3泊するうちにカーンチプラムとマハーバリプラムに日帰りで出掛けました。長距離バスがでるのはCMBT(チェンナイ・モフジール・バスターミナス)という、郊外にある場所です。ティルバンナマライもここからです。

そこへの行き来は市バスかメトロ(*1)となります。ですが、市バスはさすがに乗りこなせず、メトロはホテルのあるエグモアまで乗り入れていないので、結局はオートリキシャに乗ることになります。

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<ほぼ使われないメーター>K-7/DA16-50mm

初めてCMBTに出向くのに、エグモア駅前で両替したあと、オートリキシャに乗り込みました。はじめの言い値は200ルピー。やや高いと思いましたが、メーターも倒していたのでOKします。

CMBTまでは距離があるというより、大きな通りをしばらく走ったあと、横道に入り30分ほどかかったでしょうか。車内には「ミニマム25ルピー」などとあります。メーターには距離と時間、料金などが出ます。けっこう複雑な料金体系だと思われます。

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<かなりの交通量>K-7/DA16-50mm

メーターの数字が一部しか光っていないのですが、実際にはすべて点灯しています。CMBTまでは料金だけで見ると、200ルピーしないくらいでしたが、実際の要求額は300ルピーでした。この、ゴウツクオヤジめが。

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<プリペイドカウンター>K-7/DA16-50mm

ですが、CMBTにはオートリキシャのプリペイドカウンター(*2)もあったんです。カーンチプラムから戻ったとき、これを利用すると、200ルピーで戻れました。使い方は、カウンターで行き先を告げて、手数料を払うと、リキシャワーラーに払う額のレシートをくれます。

戻ったときにはこのカウンターに到達する前に、運ちゃんが寄ってきて、乗ることができたので手数料はあまりよくわかりません。その後、数ヶ所でこのシステムを使いましたが、1~2ルピーではないでしょうか。

もしかしたら、エグモア駅にもこのシステムがあった可能性があります。見つけられなかったのですが。

翌日のマハーバリプラム行きも、ホテル前からCMBTまで300ルピー。

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<荷物つき>GR DIGITAL

最終日のティルバンナマライまでの移動で、やはり宿の前からオートリキシャに乗ると、250ルピーで済みました。どうやら、200ルピーくらいが適正料金かと思われます。

でも、マハーバリプラムからの帰りは、州営バスではなく、アディヤールというチェンナイの新市街で降ろされ、そこからオートリキシャで戻ると、CMBTよりも遙かに遠くのはずなのに、250ルピーで済みました。正直な運ちゃんでしたね。

でも、高いですよね。リキシャひと乗りでミールス1食、ティファンならば3食くらい食べられますから。

<註釈>

  1. 現在地下鉄があるインドの都市はコルカタとデリーのみ。チェンナイのメトロは地下も走る郊外鉄道のようなもので、一部開通済み。郊外列車は空港やCMBTまで開通しているものの、中心部と結ばれていない模様。そのためか、メインストリートは工事中の区間が多く、ひどく渋滞します。
  2. 空港のプリペイドタクシー、駅やバススタンドのプリペイドオートリキシャなどがあります。でも、自分は4年前のコルカタでだまされました。また、カウンターに到達する前に客を奪うドライバーもいるので注意が必要。

今日のインド人

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<一番最初のリキシャワーラー>K-7/DA16-50mm

200といいながら300ルピー要求したオヤジ。雨が降っていて、外に出ないのでフラッシュを使用しました。DA16-50mmの望遠側でフラッシュを使用すると、画面の下のように影がでてしまいます。普段フラッシュは使わないからなあ。

乗ったオートリキシャのドライバー写真はほぼ撮ってきたので、リキシャワーラー写真も多いです。

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2015年9月 8日 (火)

だまされたんじゃなかろうか

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<エーカンバラナータル寺院>K-7/DA16-50mm

かなり遅い昼食を挟んでのカーンチプラム観光です。これが最後の寺院、エーカンバラナータル寺院です。

実はこの近くのカマークシ・アンマン寺院に連れてこられたのですが、まだ16:00前だったので、開いてなくてこちらになりました。でも、ここも16:00にならないと肝心の部分は開かないんですが。

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<南インドの紋様>K-7/DA16-50mm

それでも、開くまでこういうものを撮りながら待ちます。

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<跪く人>K-7/DA16-50mm

さあ、ようやく開きました。インド人参拝者とともに入場しようとすると、寺院の関係者に注意されます。

「非ヒンドゥ教徒入るべからず」の看板を指さします。有料で入れるとのことで、言い値は100ルピーでした。なんか高い。ともあれ、払いますが、レシートやチケットはありません。

入場はできましたが、そのまままっすぐの聖域(*1)内はやっぱりダメで、それ以外の部分のみの限定入場でした。

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<寺院内の回廊>K-7/DA16-50mm

あとで調べてみると、特に入場料はなく、ビデオチケットが100ルピーでしたが。

ともあれ、ここは16~17世紀に建てられた、カーンチプラム最大の寺院でした。シヴァを祀る寺院です。

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<聖なるマンゴーの木>K-7/DA16-50mm

回廊に囲まれた中庭には、マンゴーの木と祠がありました。言い伝えによるとシヴァとカマークシ(南インドではパルヴァーティ)が結婚した場所だそうです。

その後、回廊に戻り見て回っていると、サドゥ(*2)だか坊さんだかに呼び止められ、額に灰をつけられました。で、バクシーなんだそうです。ではと、この人の写真を撮ってもいいかときくと、それはダメだそうです。

カーンチプラムの観光はこれで終了。もう開いているであろうカマークシ・アンマン寺院には戻りませんでした。リキシャワーラーはバススタンドで出会ったときには、500ルピーという話でしたが、結局要求したのは800ルピー。最初はしっかりと歩いていたはずなのに、すごいよろよろ歩くんです。途中でなんかヤバいクスリでもやったんじゃ…。

<註釈>

  1. 神聖なリンガを祀ったところなどは異教徒はダメというところが多い。例外的にすべて大丈夫なところもあるが、写真撮影はほぼ禁止です。
  2. 家を出て修行をしている行者のような人。観光地に行くとこれを生業にしている「観光サドゥ」もいて、積極的に写真を撮られたがり、撮影料を請求されます。南インドの場合はほぼ観光サドゥはいないと思われます。でも、路上生活者とほぼ変わらないサドゥもいて、一見の観光客には見分けがつきません。

今日のインド人

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<ドーティの老人>K-7/DA16-50mm

入場できなかったカマークシ・アンマン寺院から出てきた老人。上半身裸でドーティ(ルンギー)姿です。でも、正式な参拝方法は男性はこのスタイルなんだとか。

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2015年9月 6日 (日)

チェンナイのMarina Inn

今回の南インド旅行では予約したホテルは3箇所だけでした。インドということで、途中の行程が不明なところもあるので、現地で見つけたホテルを実際見てみて決めるという、かつてのバックパッカー旅行のような一面もありました。

結局はほぼ予定通りに回ることができ、すべて予約しても良かったかなとも思いますが、どこも満員で泊まれなかったということもなかったので、今回のように決めるところだけ予約して、あとは現地で見つけるのがいいのではないでしょうか。

それでは初めての宿泊地である、チェンナイのホテルを紹介します。

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<客室>GR DIGITAL

チェンナイの到着が22時です。これから宿を見つけるというのも相当の無理がある話ですから、素直にAgodaで予約していきました。1泊あたり約3700円でした。セミダブルのベッドひとつ。しかし、バスタオル(*1)が置いてなかったので、フロントに2回報告です。

一度目はすぐ持っていかせるとのことでしたが、来なかったので、フロントに再度出向き、「今くれ!」といいました。3泊目もそうだったな。表向きシングルルームなので、タオルが1枚のみです。ハンドタオル、フェイスタオルはありません。バスタオル1枚だけというのは、インドのスタンダードですね。

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<テレビモニター>GR DIGITAL

泊まったホテルはだいたい1000~2000ルピーくらいのところですが、なんとデジタル映像を受信できる薄型のモニターをほぼ設置していました。昔のブラウン管テレビは1箇所だけだったかな。まあ、テレビはほとんど見ないので関係ないんですが、何かの参考までに。

でも、まだインドは地上デジタルではないようで、そのままでは映像が映りませんから、映像をデジタル変換する装置が必要です。モニターの上にある物がそれで、リモコンは2個必要となります。結構面倒です。

モニターは韓国製か日本製がほとんどでした。

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<浴室>GR DIGITAL

やや狭いですが、問題ありません。ほとんどのトイレ(*2)にタイでお馴染みの尻洗い用ノズルがありました。やっぱ、これ導入しますよねえ。

ま、これがなくても、水をためる巨大なプラスチック製のバケツと小さな桶が用意されているので、慣れている人はトイレットペーパーがなくても大丈夫です。

ちなみにこのホテルはトイレットペーパーはあって、バケツと桶はありませんでした。

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<ポット類>GR DIGITAL

ミネラルウォーターはほぼ用意されていました。ポットと無料のコーヒー・紅茶が用意されているところは少ないです。

そして肝心のWiFiですが、ブラウザを開くとホテルのページに飛ぶので、ここでIDとパスワードを入力するシステムでした。でも、PCとスマホを同時にアクセスできません。これで、現地報告が遅れてしまいました。動作も不安定です。

チェンナイは大丈夫だったようですが、まだ計画停電(*3)を実施している都市もあります。ほとんどのホテルでは自家発電機を用意していて、問題ありませんが、都市部を離れると自家発電も効かなくなるところもありました。懐中電灯も必需品ですよ。

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<朝食付き>GR DIGITAL

設備等は今ひとつ。エグモア駅から徒歩5分というロケーションの良さは評価できます。そして、朝食付きなんですが、ただのビュフェではなく、南インドのティファンが揃います。これが嫌なら味気ないトーストです。

ま、揃うといってもイドリー(*4)、ワダ、ポンガル(*5)くらいですが。逆に肉類や卵類がありません。

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<3日目ともなると>GR DIGITAL

どうです?セルフの盛りつけながら、見た目綺麗になりましたね。毎日バリエーションを替えていたつもりなんですが、内容はほとんど変わりないか。

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<外観>GR DIGITAL

ここ、入管の係は知ってました。ホテルをきかれたんです。でも、ドライバーたちにはあまり知られていないようです。空港から乗ったクルマのドライバーはエグモア駅近辺で数回きいてましたし。

誰にでもお勧めとはいえませんが、ビジネスホテルみたいなものでしょうか。一応、毎日の掃除(*6)はありました。

今回泊まったホテルのレポもしつこくやってみます。

<註釈>

  1. バスタオルは用意されていることが多いが、小さなフェイスタオルが用意されていたところは1箇所のみで、ハンドタオルに至っては皆無でした。
  2. ホテルではほぼ洋式。ツーリスト向けレストランもほぼ洋式。しゃがみ式は列車くらいだったような。例のノズルはホテルくらいにしかない。でも、チェンナイの空港にはあった。また、水浴びをするインド人のために大きなバケツが用意されているとも。専用の蛇口もあります。
  3. 都市部でも地区によって行われるようです。そのときは自家発電機がうるさいです。
  4. アルファベット表記「Idly」。ここでは「イドリー」で統一します。米とウラッド豆のペーストを蒸しパン状にしたもの。チャトニとサンバルをつけて食べる。
  5. アルファベット表記「Pongal」米と緑豆のお粥。けっこう熱々。
  6. チェンナイを除きすべて2泊でしたが、ほとんどの宿は掃除しませんでした。その場合、もちろんタオルも替えません。

今日のインド人

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<シルク店の主人と従業員>K-7/DA16-50mm

見るだけOKといいつつ、デモンストレーションを始めました。日本人男性はやはりサリーは買わないと思うぞ。

このあと、別の店でクルタがあったので購入してしまいましたが。

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2015年9月 5日 (土)

レリーフが素晴らしい

画像の取り込みの関係で時空的に行き来しますが、ご容赦ください。

カーンチプラムで次に訪れたのは、ヴァイクンタ・ペルマール寺院でした。入っていくと、門を閉ざしています。それは当然、16:00になっていないからで、リキシャワーラーは寺院の管理人のような女性に声をかけると、鍵を開けてくれたのです。

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<ライオンの列柱>K-7/DA16-50mm

ここはほぼ、外観からはうかがい知れないものが次々に現れました。管理人はどんどん鍵を開けていき、建物の上部にまで出ることができたのです。

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<上部のレリーフ>K-7/DA16-50mm

しかも、普通寺院に入るには履き物を脱がなくてはなりませんが、ここでは履いたままです。

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<内部のレリーフ>K-7/DA16-50mm

この8世紀にできた寺院はやはりヴィシュヌを祀ったところだそうです。建物自体は狭いので、混雑した時間だと、ここまで見ることができたでしょうか。

結局は管理人の女性にチップ(*1)50ルピーを渡し、次へ。

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<カイラーサナータル寺院>K-7/DA16-50mm

白っぽい石造りの寺院でした。ここは裸足で入ります。石が焼けて、足裏が火傷しそうになります。ここも、レリーフがすごいです。

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<外壁のレリーフ>K-7/DA16-50mm

ここも8世紀の建造だそうです。マハーバリプラムの海岸寺院が原型といわれていますが、形はしっかりと残っていますね。

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<建物上部の像>K-7/DA50-200mm

写真には撮れていないのですが、塔門から色鮮やかなものが飛び立ちました。緑のインコです。昔、アグラ(*2)からジャイプール(*3)に向かう途中休憩で立ち寄った都市で、インコがスズメかカラスのように群れていたことを思い出します。やはりインドは自然がすごいと。

この旅に出て初めて望遠のズームを使いました。長短2本のズームを持っていると、まずは短い方のズームでだいたいのところを撮り、レンズを替えて次のものを狙うというスタイルです。

でも、あまりにも時間を費やしたためか、リキシャワーラーがやって来ました。寺の人は「あとで、中も見に来なさい」をいっていたのですが。ちなみにここはシヴァ(*4)寺院だそうです。

<註釈>

  1. インドじゃチップをもらう方から要求されることの方が多い。またの名を「バクシーシ」。
  2. アルファベット表記「Agra」。タージマハールとアグラ城塞が世界遺産。北インド名うてのBad Cityです。
  3. ラジャスタン州の州都。別名ピンク・シティ。アンベール城が世界遺産。
  4. ヴィシュヌと人気を二分するヒンドゥの神。破壊の神として君臨し、妻はパルヴァーティ。息子はガネーシャ。乗り物が牛なので、牛が神聖視される。

今日のインド人

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<バスの少女>K-7/DA16-50mm

マハーバリプラムに行くとき、となりのバスから強い視線を感じました。この少女がじっと見つめているのでした。

ちなみに南インドでは北インドほど凝視されることはありません。でも、日本人は珍しいんでしょうね。

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2015年9月 1日 (火)

ホテル・サラワナ・バワンでティファンセット

チェンナイ到着3日目の夕食の話です。

この日はマハーバリプラム日帰りで、一度ホテルに戻って休憩してから食べに行きました。それはHotel Saravana Bhavan。ガイドブックに載っている店がすべてではありませんが、「清潔で女性でも入りやすい」とあります。しかも、低料金のようなので、行くことにしました。

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<メニュー>GR DIGITAL

場所は、パッカー御用達のケネット・レーンにありました。チェンナイ国際空港から宿に向かうとき、ケネット・レーンの前を通りましたが、冠水しておりました。

店内広いです。そして、ACルーム(*1)もありました。

渡されたメニュー表がこちらです。表というより冊子になってますね。そして、ほとんどがアルファベット表記です。「スープ」とか英単語も使っています。でも、ところどころタミル文字になってますね。

これだけ品目が多いと、なかなか決められませんね。

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<コンボNo.9>GR DIGITAL

ともあれ、10種類くらいあるティファン(*2)の組み合わせからこちらを選びました。

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<ダール・ショルバ>GR DIGITAL

その他、このスープと、ソルト・ラッシー(*3)をオーダー。スープの器はとても小さいです。そして、豆はほぼつぶされていましたね。でも、ダール(*4)だけじゃないですね。かなり酸っぱく、トマトも使われているようです。

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<ラッシー>GR DIGITAL

「ソルト」といったはずなんですが、「スウィート」でした。一応この順番で画像を並べているんですが、最初に来たのはショルバで次がコンボ、ラッシーは最後でした。

向かいにお皿が見えますね。誰も座っていない4人用テーブルに席を取ったんですが、あとからインドのおじさんがやって来て、向かいに座るんです。で、ティファンを2つくらいオーダーして、さっさと勘定を済ませて出ていきました。噂には聞いていたんですが、インド人は食べるのが早いです。

では、ひとつひとつ解説します。

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<アッパム>GR DIGITAL

これ、アッパム(*5)です。米をミキサーにかけ、ココナッツミルクと塩、砂糖を入れ、一晩おいたものを焼いたものだそうです。

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<裏側>GR DIGITAL

というわけで、裏は焦げ目ありです。食感、もちもちしてます。数枚食べたら腹一杯ですね。

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<ワダ>GR DIGITAL

穴がふさがり気味ですが、ドーナツ状の揚げ物、ワダ(*6)です。揚げ物ですが、ここはベジレストランですから、肉とかじゃありません。材料はウラッド豆だそうです。ペースト状にしてから、揚げるようですが、豆も少し入っています。がんもどきそっくりの食感で、慣れると美味いですよ。

ワタクシ的には南インドの朝食で食べたいもの第1位です。

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<ラヴァ・ケサリ>GR DIGITAL

これはウプマ(*7)と呼ばれるものを、サフランやギー(*8)で黄色く色づけしたものです。素材はセモリナ粉でにんじんやグリーンピースが入ってます。見た目、「オカラ」ですね。

ウプマやラヴァ・ケサリはある店がなかなかなかったんですよ。特にラヴァ・ケサリはカルナータカ州(*9)の料理だそうで、やはり州を越えるとなかなか出会えないってことでしょうか。

で、これらをそのまま食べるのかというと、やはりカレーにつけるんです。

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<サンバル>GR DIGITAL

北インドではダールが基本でしょうが、南はサンバル(*10)です。豆と野菜のカレーでタマリンドを使っていてちょっと酸っぱいです。

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<チャトニ>GR DIGITAL

フラッシュ撮影したので、色が飛んでしまいましたが、緑です。ココナッツミルクに青唐辛子をすり下ろしたものがチャトニ(*11)の基本です。

このサンバルとチャトニがティファンの基本ですね。マレーシアのインド料理店でもこれは出ますね。

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<これもチャトニか>GR DIGITAL

チャトニは青唐辛子の他、トマトやミントも使うそうで、色も変わりますね。でも、カレーですよ、これは。かなりスパイシーでした。基本、ティファンはそれほどの味がありませんから、こういうものにつけて食べると、美味いんだな。

さて、料金は、166.5ルピー。今やパイサ(*12)はほとんど使われないし、旅していても出てこなかったので、166ルピーの切り上げとなりました。

あー、でも、まだ食べられたな。

<註釈>

  1. 大きな食堂だと、ACルームとノンACルームがあります。でも、料金は一緒。
  2. アルファベット表記「Tiffen」。軽い食事がこれにあたるとか。
  3. アルファベット表記「Lassi」。ヨーグルトドリンク。塩や砂糖の他、フルーツ味もあり。
  4. アルファベット表記「Dal」。北インドでは豆のカレー。
  5. アルファベット表記「Appam」。ケララ州の料理。シチューと合わせるらしい。
  6. アルファベット表記「Vada」。ここでは「ワダ」で統一します。
  7. アルファベット表記「Upma」。
  8. アルファベット表記「Ghee」。バターオイル。宗教儀式に欠かせない。ミールスにもついてきます。
  9. 州都はベンガルール(バンガロール)。
  10. アルファベット表記「Sambhar」。マレーシアやインドネシアのものとは別物。
  11. アルファベット表記「Chutney」。「オリエンタルカレー」の「マンゴチャツネ」を知っている方は相当人生のキャリアが長いです。
  12. ルピーの補助単位。1ルピー=100パイサ。

今日のインド人

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<カーンチプラムの少年A>K-7/DA16-50mm

長くなりましたけど、今日もやります。

寺院見学中、ついてくるんです。たぶん英語が話せないのでコミュニケーションが取れないと思い、カメラを見せて「撮って欲しいのかい?」ときくとそうみたいだったので、スナップさせて頂きました。

でも、1枚撮ってもついてくるんだな。

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