ミッドレベルエスカレーターからキャットストリートへ
<ミッドレベルスカレーター>K-7/DA21mm
中環というところは実は山が迫るところです。スターフェリーピアから南に行くとすぐに坂道が登場します。陸羽茶室のあるスタンレーストリート(士丹利街)あたりは海抜20mくらいはあるんじゃないでしょうか。
<階段の坂道>K-7/DA21mm
つまり、こんな道が続いていくわけです。いかにも不便なところなんですが、腐っても香港の中心地でどんどん奥に進んでいっても、高層のマンションが密集しています。
それを解消してくれるのがミッドレベルエスカレーター(中環至半山自動扶手電梯)です。18基のエスカレーターと3基の動く歩道、階段からなるものです。あの、王家衛(ウォン・カーウァイ)監督作品「重慶森林(恋する惑星)」にも登場するところで、すっかり観光名所になりました。
<一方通行>K7/DA21mm
まあ、こんな感じなんですが、一方通行なんですね。住民の便宜を図ってか、600~10:20までは下り、1020~24:00までは上りの運行です。これは香港政府によれば交通機関という位置づけにあるようです。全長800mの無料の交通機関です。
<SOHO地区>K7/DA21mm
で、すっかり観光化されたところで、登り詰めていくとまるで香港らしくないエリアも登場します。ここはSOHOと呼ばれ、ほぼ欧米人御用達のレストランやバーが密集しています。
ソーホーってアメリカかぶれみたいに思われますが、「South of Hollywood Road」の略称です。近くにはNOHO(North of Hollywood Road)もできました。
また、モスクもありますぜ。
<キャットストリート>K7/DA15mm
エスカレーターを登り詰めたあと、いったん下って、ハリウッドロード(荷李活道、骨董街です)を横切りキャットストリート(摩羅上街、「摩」と「羅」には口へん)へ。
実はこの記事も「深夜特急の足跡を追う」に入れておきたかったのですが、よく読むと沢木さんはこの界隈は歩いているものの、どんどん現れる屋台や露店の深みに入り、「もうキャットストリートなどどうでもよくなってしまった。香港はどこでもキャットストリートのようなものなのだろう。」と強引にうっちゃっています。なので、除外します。
<毛沢東>K-7/DA15mm
50mもないような短い通りですが、通りの両側にちゃんと店を構えた骨董店があります。
<「ドラゴンへの道」ポスター>K-7/DA21mm
そして、通りの中央には常設の屋台があり、ここも骨董というよりはがらくたのように見えるものを扱っています。
今ではレトロな毛沢東グッズとブルース・リーの映画ポスターが中心のようです。とはいえ、コピーでしょうね。今の時代ならば、40年以上前の毛沢東語録やブルース・リーのポスターなどいくらでも作ることができるでしょう。
日本が香港を占領していた時代がありますが、その頃に日本から流れてきた商品の昭和チックなポスターもありますね。これもコピーでしょうね。それこそ、本物だったら、「お宝探偵団」に出しても恥をかかない値段が付きますよ。
ここを下っていくと、以前は印鑑の通りや蛇の店があったのですが、ありませんでした。ガイドブックに記載がなかったので、なくなったのかもしれません。印鑑はともかく、蛇の店は今でも各地にありますが。
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