一世を風靡した男性デュオ
かすてら音楽夜話Vol.40
ホール&オーツを覚えておいででしょうか。
1980年代から1990年代にかけて大ブレイクしたアメリカの男性デュオです。実際のレコードデビューは1972年になりまして、初の全米チャート1位は1977年の「Rich Girl」です。
その後、1981年の「Kiss On My List」を皮切りに5曲のナンバーワンヒットを生み出しました。
デュオとはいうもののバンド形式です。メンバーはDaryl HallとJohn Oates。背の高くてヒゲのないのが、ダリル・ホール。背が低くてヒゲのある方がジョン・オーツです。彼らは現在も細々とではありますが活動していて、背の高さは変わらないものの、ヒゲのあるなしは逆転してしまいましたが。
<X-Static>ワタクシとしては1979年の『X-Static』(邦題:モダン・ポップ)から入っていったのですが、そのあとにブレイクし、ヒット曲がでることは嬉しいものの、それまで持っていた都会的なセンスの良さがスポイルされ、万人向けの曲に変わっていってしまったのが少し寂しかったです。
YouTubeの映像ですが、当時流行ったプロモーションビデオです。実際には演奏してなくて、音源はアルバムそのもの。アルバム『X-Static』のオープニングナンバーですね。シングルカットはされていません。
なんといっても、プロデュースがDavid Fosterです。あの「After The Love Has Gone」の作者ですよ。都会的でかっこいいですよね。一連のヒット曲のようなウェットさはありません。
さて、彼らをライヴで見る機会が訪れるとは考えてもいなかったのですが、1998年に来日し、日本人アーティストとの競演の形ではありましたが、武道館で見ることができました。
そのとき競演した日本人とはSing Like Talkingで、声量が日本人とは比べものになりませんでした。Sing Like Talkingのヴォーカル、佐藤竹善の使っていたマイクをジョンのコーラスに使うと、ジョンの声がやたらと響き渡ったのです。つまり、佐藤竹善とダリルの声の釣り合いを取るために、佐藤のマイクのボリュームをかなり上げたのですね。やはりアメリカ人はパワーありますよ。
一応デュオなんで、ジョン・オーツの曲でジョンがリードヴォーカルを取る曲もあるんですが、シングルカットされたのはすべてダリル・ホールの曲です。いい味出しているんですけどね。
ともあれ、男性デュオとしてはSimon & Garfunkel以降でもっとも成功した人たちですね。売り上げだけではサイモン&ガーファンクルを越えてるかもしれません。
☆毎日ネタ探しです。10回に1回は音楽話をやります。まあ、つきあってくださいませ。
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