タレのありなし
<カンチャナブリ>K-7/DA21mm
写真のストックがやはり多いのはタイです。自ずとタイの話題が多くなるのは仕方ありません。
そして、「写真ブログ」とうたっているものの、ダントツに多いのが「食」の話題です。ハイ、今回はタイ料理の話。
タイフェスの帰りに「週末ちょっとディープなタイ旅」(下川裕治著)をいう書き下ろしの文庫本を購入しました。その中で気になる箇所がありました。タイ料理が中華料理化しているというのです。
また、そんな料理の中から、最近ニューウェーブともいえる料理も誕生しつつあると。もっとも、ニューウェーブに関してはこれから探っていこうと考えているので、ここでは触れません。
<ヤム・タレー>GR DIGITAL
純粋タイ料理というのは、唐辛子の辛さ、レモングラスやコブミカン、マナーオなどの酸っぱさを前面に押し出してくる料理だそうです。
この、ピッサヌロークで食べた海鮮のヤムもプリッキヌーを細かく刻み、見た目は赤くないのですが、かなり辛めに作っています。
<ガバオ>GR DIGITAL
いわゆるぶっかけメシです。これまた、ピッサヌロークで頼んだものです。バジルと豚挽き肉を炒めたものをご飯の上にのせたもの。
こちらが中華料理の影響を受けたタイ料理だそうです。
違いは何か。タレまたは香辛料をあとで追加するか否かだそうです。つまり、もともとタレの付かないヤムのようなものは純粋タイ料理だし、トムヤムのように辛味も酸味もぶち込まれているものは純粋タイ料理だそうで。
ガバオやカオマンガイにはタレが付きますね。
もともと、バンコクには数多くの中国人が居住していまして、タイ人の多くは中国人との混血が進んだ人だそうです。当然昔からもともとスパイシーじゃない料理があったわけで、そういう料理には好みで味を追加するというわけです。
<カオパット>GR DIGITAL
これまたタレが付きます。
<イサーン風野菜炒め>GR DIGITAL
カンチャナブリで頼んだ料理です。イサーン料理ですが、ベジレストランなのでこういう感じです。使っている素材は豆腐だったりするのですが、思いっきり辛く作ってあります。
<タレ>GR DIGITAL
ナムプラーに唐辛子を刻みあとは何か足すのでしょうか。タイにも調味料はありますが、スーパーでは売られていない手作りのタレです。
これ、使いますよね。
麺類も当然中華料理の影響を受けていて、タレはありませんが4種類の調味料を駆使して味を調えていきます。
ここまでは何となくわかってもらえたかもしれません。
ニューウェーブのタイ料理ですが、中華料理の影響を受けた料理の進化系というわけでもなく、純粋タイ料理をちょっと工夫するとそうなってしまうようです。
純粋タイ料理のラープ(ラオス料理でもありますが)に春雨を同時に炒めると、これまた独特の食感となるそうで。その名も「ラープ・ウンセン」だそうです。
また、ラープを肉団子にして炒めた「ラープ・トート」というのもあるそうな。肉団子を囓るとラープの味が広がるとのことで、新しい食感だそうです。
ま、うまけりゃなんでもいいんですけどね。
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コメント
私の考察ですが、
中華料理化して行くのは味の素の普及のせいではないでしょうか。
辛さ甘さ酸っぱさを微妙に混ぜてうまさを引き出すタイ料理が、一振りで旨さを加えることができる味の素料理に駆逐されていく。
何しろ簡単ですから。
スクムビット
投稿: スクムビット | 2017年5月30日 (火) 07時41分
スクムビットさん、こんにちは。
味の素というのももちろんあるでしょうね。
辛味や酸味と関係ないチュートな味ですか。
たぶん中華料理化したタイ料理はわれわれ日本人にはかなりおいしく感じられる料理のようです。
定番プーパッポンカリーもそういうものだそうで。
投稿: ヒョウちゃん | 2017年5月30日 (火) 20時47分