恋する惑星
かすてら音楽夜話Vol.41
<チョンキンマンション>K-7/DA21mm
古い話になりますが、香港を初めて訪れたのは1994年ですから、二回り以上昔のことになります。
そのときは香港から昆明に飛び、シーサンパンナと大理を回るツアーに参加したのです。香港には行き帰りとも1泊ずつしました。帰りの便は午後でした。ツアーだったので空港へのアクセスなど考える必要もなく、昼近くまで暇です。
ツアーですからほとんど金を使わなくて、余った香港ドルで何かを買おうとしていました。そこで、ホテルの裏手にあったCDショップに行くと、なかなか心地よい女性ヴォーカルが流れてきて、店員にたずねると出してきたのが、王菲(フェイ・ウォン)の『胡思亂想(夢遊)』というアルバムでした。
迷わずに購入しましたが、帰ってパッケージを開けてみても写真はいっさい使われていませんでした。CDジャケットも繁体字のタイポグラフィのみで、シンガー王菲なる人物がどんな人なのかよくわかりませんでした。アルバムじたいは優れた出来で満足しましたが、まったく情報がありません。
その後、香港に関する雑誌などを購入し、王菲なる人物がどんな人なのかを探る迷宮に入り込みます。わかったことは北京出身の香港移住者で、以前は王靖雯(シャリー・ウォン、最後の文字は雨かんむりに文)の芸名で数枚のアルバムを出していたことがわかります。
そこですかさず近所のCDショップやタワーレコードなどに通い、アルバムを収集しました。合計7~8枚持っていると思います。
まさに尖沙咀の外れのCDショップで流れていたのがこの曲です。
購入当時はこの曲がクランベリーズのカバーであることや、映画「恋する惑星」(原題:重慶森林)の挿入歌であり、王菲自身もその映画に出演していることなど知りませんでした。
でもだんだんわかってきたんですけど。
<ミッドレベルエスカレーター>K-7/DA21mm
映画の舞台はチョンキンマンションで、中環にあるミッドレベルエスカレーターも登場します。
金城武もこのあたりからブレイクしましたね。
行き帰りたった2泊の香港でしたが、J-POPの曲を広東語でカバーする人たちもいることも発見しました。今はなき啓徳空港で、竹内まりやのカバーのカセットテープを発見したり。
王菲も中島みゆきのカバーをうたっていたりしますが。
その後王菲は活動が停滞していきました。でも、広東語のアルバムの売り上げ世界一らしいですよ。
あれだけのめり込んだのだから、耳で覚えてカラオケで歌えるようになっていたら、今つきあっている人脈も変わっていたでしょうね。
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コメント
私はこの映画のサントラを持っておりました。最近はフェイウォンの娘さんが芸能活動されてますね。
あ、ちなみに「かすてら…」というのは何かの略なのでしょうか?そこに目がいってしまいました。すでにvol40番代なのにすいません。
投稿: prego | 2017年5月22日 (月) 09時07分
今回だけはワタクシ、与太話でゴメンナサイです。
私の一番好きな俳優はチョウユンファです。
私の一番好きな女優はケリーチャンです。
私が一番会ってみたい方はパンチ・ウォラカムです。
私が酔っぱらって歌うのは
「チャイナタウン」矢沢栄吉と
「時の流れに身をまかせ」テレサテンです。
魚拓を貼るならば、アニタムイになります。
なのでトニージャーとかバード・トンチャイは
今回は出てきません。
投稿: TAKOS | 2017年5月22日 (月) 23時29分
pregoさん、こんにちは。
フェイ・ウォンの娘、そうなんですか。
知らなかったです。
「かすてら」はもちろんサイト名からきてます。
ワタクシ実は音楽好きなので。
邦楽・洋楽のHPも持っていたくらいです。
投稿: ヒョウちゃん | 2017年5月23日 (火) 02時20分
TACOSさん、こんにちは。
今回スペルが違いますが、まあいいか。
PUNCHは巨匠がタイフェスで握手してますね。
そればかりか、会話もしてます。
羨ましいですね。
香港のアーティストではカレン・モクなんかも持っていたりします。
台湾ではアーメイとか。
ちなみに、佐野元春とは同じ新幹線の車両に乗っていたことがあります。
会ってみたいのはエレファントカシマシの宮本浩次です。
投稿: ヒョウちゃん | 2017年5月23日 (火) 02時26分