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2017年8月31日 (木)

タマサート大学に潜入

深夜特急の足跡を追うVol.28

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<チャオプラヤー川>KP/DA18-50mm

バンコク3日目のことです。当初はパックローン市場に行くつもりでしたが、チャオプラヤー・エクスプレスボートが通常ならば停船するはずの船着き場に止まらず、ター・チャーンというところで降りることになりました。

オレンジ船なんですが、明らかにオレンジ船の運行ルートと異なり、ター・チャーンの前は対岸のワット・アルンに止まりました。通常であれば、ワット・ポー近くのター・ティアンというところのはずです。

この理由はおそらく、プミポン前国王の弔問と関係しているようです。ター・チャーンはワット・プラケーオと王宮に近いです。ター・チャーンで降りると黒服の人たちでごった返していました。

さて、どうするか。ラッキーなことに少し歩いたところにタマサート大学があるのです。ここで、「劇的紀行・深夜特急'96」のロケをしていました。それは、大沢たかおが学食で食事をするというシーンですがほんの一瞬です。

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<タマサート大学>KP/DA18-50mm

原作では沢木耕太郎氏はタマサート大学ではなくライバルのチュラロンコーン大学で学生に混じりよく食事をしたという記述があります。

沢木氏はシープラヤー通りのタイ人向けの旅社らしきところに長逗留していました。一方、大沢たかおらはカオサンがベースでしたので、学生に混じって食事をするシーンは近くのタマサート大学が都合がよったと考えられます。

いくら20年以上前のタイでも撮影には許可がいるでしょうが、割と簡単にできたのではないかと思います。あるいは、無許可でビデオをまわした可能性もあります。それくらいあっけなく大学に入り込めるのは当時も今も同じです。

マハラートの門から入ると、整然としたキャンパスが続きます。さらに奥の方に行くと、東屋やベンチも現れます。外の空気に触れながら自習をすることもできます。もちろん学生が多いのですが、近所のオッサンなども涼を取っていたりします。

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<吹き抜けの一角>KP/DA18-50mm

吹き抜けのような一角にテーブルと椅子が並ぶところに出ました。ここで自習や談笑する学生もいます。数名は食事をしています。食事を提供するようなところはありませんが、ありませんが、食べ物の匂いが漂ってきます。

大沢たかおもこんなテーブルで食事をしていました。

さらに歩くと、食堂らしきところに出ました。

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<フードコート>KP/DA18-50mm

おお、これです。学生食堂には違いありませんが、画像の右側にはいくつかの店があり、ここで口頭注文してセルフでテーブルに運び食べることができます。では、ワタクシも。

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<バミーナーム>GR DIGITAL

無難にバミーの全部のせにしてみました。30バーツと格安です。国立大学に通う学生向けなのでこの値段ですかね。でも、タマサート大学は超エリート校で、金持ちでないとここまで辿り着けないです。

こういう値段でもあることから、ワタクシのように明らかに学生でない人間もここで食事をしています。…というか、誰も気にしません。

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<拡大>GR DIGITAL

フードコートなので、テーブルには麺用の調味料4種は置いてありません。店の近くに用意されていますので、写真を撮る段階で唐辛子なども投入されたあとです。

具は、魚肉のルークチンと、豚肉のルークチン。かまぼこ風の魚のつみれ、おこし風の米の加工品、モヤシなどの野菜です。豚肉のルークチンは挽き肉を固めたような感じで、粗挽きのルークチンといった感じです。値段の割りに具だくさんで、割と美味かったです。

でも、量は少ないですね。

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<フードコートに集う人々>i Phone5c

もちろん学生はいますが、よく見ると黒服の人が多いです。タイの大学生は上は白のワイシャツと校章入りのネクタイ、下は黒のスラックスと決まっています。女子は白のブラウスとなり下は黒のスカートで、校章入りのベルトを巻きます。

学生が私服で大学に来ても授業を受けられないくらい、この制服は徹底しています。従って上下黒服は一般人で、王宮に弔問に行く人たちですね。

その他普段着の人もいます。タマサート大学の「学生向け食堂」には違いありませんが、近所の人にとっては便利なフードコートですね。

それから、「劇的紀行・深夜特急」の映像を見ると、大沢たかおが食事をしているのは木製のテーブルでした。先ほどの吹き抜けのところですね。大々的にロケをすると面倒なので、吹き抜けのところにスタッフと俳優を待機させ、フードコートから食事を運んで撮影したのかもしれません。

今日のコンタイ

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<チャオプラヤー・エクスプレスボートの料金係>KP/DA18-50mm

数年前はオレンジ色のポロシャツでしたが、また制服が変更になったようです。制服が変更になっても、小銭の入った金属の筒を鳴らしながら人々の間を回るので、すぐにわかりますね。

ちなみにサートーンの乗り場では事前にチケットを売るようになりましたが、船内ではこの人の検札を受ける必要があります。チケットといってもバスのやつと同じです。金属の筒を開いてチケットに切れ目を入れます。これまたバスと同じです。

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コメント

フードコートの写真で初めて黒服が多いタイに現状を見ました。
こういう風になっているんですね。
テーブルに例のペンタックスが鎮座してますね。

スクムビット

投稿: スクムビット | 2017年8月31日 (木) 17時51分

タイトルに異議あり。
黒服着ていなくても、潜入なんて事なく
入れますよ。
沢木氏は置いて、オンヌットのバンコク大学辺りで
写真撮って見てください。
タイループ、ダイルーパオ?OK mai Krap?
そんでもって、ラムカムヘン大学なんて入試が
ないから、「すげー」英語ができない。
ブロークン英語は良く通じますけど。
ちなみに業務用のつみれなんか
一体キロ幾らバーツなんでしょう。
カニカマにも通じることなんですが原価は如何に?

投稿: TACOS | 2017年8月31日 (木) 20時30分


スクムビットさん、こんにちは。
王宮付近はもちろん、王宮にたどり着くであろうルートには黒服がかなり多いです。
フアラムポーンから無料シャトルバスもありました。
一応、さりげなくカメラも入れてみました。

投稿: ヒョウちゃん | 2017年8月31日 (木) 22時58分


TACOSさん、こんにちは。
タイトルを扇情的にするのは常套手段でございます。
入り込めるからこそ、このミッションをやっているのであって、長いこと狙っていたのです。
昨年はあまり時間がなくて、できませんでした。
その前はチュラ大行ってみましたが、休みだったし。
ラムカムヘーン大学に入試がないのは存じております。
値段が安いことを強調したかったのですが、いまどきバンコクでいや地方でも30バーツの麺料理は「ない」ことも匂わせたかったわけです。

投稿: ヒョウちゃん | 2017年8月31日 (木) 23時05分

チャオプラヤー・エクスプレスボートの料金回収係がバスと同じようにあの金属製の筒持っていて端でチケット切るのまで同じとは笑えます(^_^;)。

投稿: おりんぴあ | 2017年9月 1日 (金) 00時33分


おりんぴあさん、こんにちは。
そして、祝ワールドカップ出場!
もっと昔、ボートの係はバスの車掌と同じ制服でした。
上が淡い青シャツ、下が紺のズボン。
バスの車掌も制服変わりましたけどね。

投稿: ヒョウちゃん | 2017年9月 1日 (金) 22時09分

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