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2018年3月29日 (木)

ガーニーでカリーミー

Kg1176

<ガーニードライブ>KP/DA21mm

ペナン最終日の夕方、またしてもガーニーにやってきました。ガーニードライブという空き地のようなところは屋根のない屋台街になっています。

真昼は何も営業していません。夕方から営業開始です。ここでパッセムブールを食べたあと、やや物足りなく、屋台街を歩き回ると、これというものに引き付けられました。

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<麺屋台>KP/DA21mm

やっぱり麺です。雲呑麺の文字が見えますが、カリーミーを注文しました。

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<カリーミー>GR DIGITAL

屋台で注文し、席で待ちます。出来上がると調理人のおばちゃんが届けてくれます。料金先払いの5.0リンギットです。

Kg1201

<具>GR DIGITAL

エビに厚揚げ風の豆腐の加工品、モヤシが入っていました。

レンゲに豆板醤のような調味料を入れて、出されます。これはペナンの麺料理ではほぼデフォルトですね。ペナンスタイルとでもいうか、麺職人の美学のようなものを感じますね。

Kg1203

<麺は2種類>GR DIGITAL

これもまたペナンスタイルです。中華麺とセンミーくらいの米粉麺のミックスです。

やたらと美味い、5.0リンギットの幸せ。ここは飲み物注文係がいませんから、何も頼む必要がありません。

カレースープは程よくピリ辛です。

以前食べたイポーのカリーミーはあまりスープ状になっていないカレーの中に中華麺と鶏肉やジャガイモがゴロゴロ入っていました。それはそれで美味かったですが、ずいぶんと違いがあるものですね。同じ華人が作るカリーミーだとしても。

ペナンもさることながら、マレーシアの食べ物は奥が深いと思いました。

今日のマレーシア国民

Kg1185

<パッセムブール職人>KP/DA21mm

この人は具材をひたすら包丁で切り刻む係です。もう勢いが良すぎて、切った具材が転げ落ちることもしばしば。

とはいえ、盛った感じで料金が決まるので、適正価格なんでしょうけど、ちょっと損した感じがなくはないです。

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2018年3月26日 (月)

かすてら音楽夜話Vol.46

Ck2085

<カニャークマリ>K-7/DA16-50mm

年度替わりですね。

入学、就職とこれから環境が変わる人も多いと思います。

なんと、管理人もまたそのひとりでございます。といっても、いきなり自由人になるということでもなく、異動することになりました。

ここしばらくの温かさに、かつてない桜の早咲き。環境が変わる人にとっては4月こそが桜真っ盛りであることがふさわしいのでしょうが、そこまで待っているとすべて散ってしまいそうな感じです。この曲のように。

約10年前のエレファントカシマシでした。

この曲はアルバム『Starating Over』には収録されず、そのあとの『昇れる太陽』に収録されました。『Starting Over』の発売が2008年1月。『Starting Over』からのシングル「俺たちの明日」と「笑顔の未来へ」は2007年11月と2008年1月発売で、なぜか「桜の花、舞い上がる道を」は2008年3月発売なのですが、1年後のアルバムに収録されたということです。

その理由はよくわからないのですが、宮本浩次と対談した泉谷しげるもそのことを指摘しています。とにかく、それまでのエレカシになかった壮大な感じの曲に仕上がりました。

とはいえ、今現在の桜の咲きっぷりにはまさにピッタリでしょう。

さて、私事ですが、異動になるのは都内の某所です。ヒントとして、YouTubeの映像が収録された赤羽台団地(宮本浩次の居住していたところ)のある区になります。

めちゃくちゃ遠距離通勤になるんで、かなり不安ですね。でも、途中、地元の駅や新宿、池袋と通りますので、買い物やB級グルメも平日から楽しめちゃいます。そういう楽しみもなくちゃ、やっていけないですわ。

つーことで、近場にいらっしゃるkimcafeさん、trintrinさん、スクムビットさん(ヤムの会の主要メンバーですな)、よろしくお願いします。

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2018年3月25日 (日)

マレーで発達したムルタバ

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<アチェ・ストリート・モスク>KP/DA21mm

アチェというからにはマレー半島対岸のスマトラ島のアチェでしょうか。

かつての大英帝国はマレー半島に付け入る際、ケダ王国からペナン島を「借りる」形で譲渡されます。ケダ王国がアユタヤ朝に対抗する後ろ盾としてペナンを貸したことになります。

そして、大英帝国が海峡植民地(Straights Settlement、ペナン・マラッカ・シンガポール)を形成するにあたり、オランダが進出していたマラッカとスマトラ島の旧アチェ王国とを「植民地交換」することになりました。

そのためかどうか、ここにアチェの名前が残るのでしょうか。

さて、ペナン5日目の昼食もインド料理にしますか。

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<再びJaya>GR DIGITAL

またJayaにやってきました。テ・アイスをまず頼みます。メニューは一応あって、こんな年季の入ったやつです。壁のメニューと同じですが、これの方がわかりやすいです。

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<ムルタバ・チキン>GR DIGITAL

メニューにムルタバを見つけました。やはりインドにはないインド系スナックです。

小麦粉を溶いたものを鉄板で焼いたものです。そこには各種具材を入れるようですね。

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<火傷注意>GR DIGITAL

ワタクシがムルタバを知ったのは、前川健一氏の著作より。マレーシアやシンガポールにあり、ケニアにもあるとのことです。インド人の移民が作る料理ですが、なぜかインドではありません。

前川氏の著作には写真もあって、それは薄く伸ばした生地を食パンのような形の長方形で焼かれていたところでした。あとから丸くするのでしょうか。

すでに味の印象を忘れかけています。というのも、手で食べようとするとものすごく熱いんです。それでも頑張って手で完食しましたが。

ご存知インド人はほとんどのものを手で食べます。でも、カレーなんかはいくらかは熱めですが火傷しそうに熱いというものはほぼありません。

それに、ムルタバにはカレーが付かないんです。ですが、予想外の7.1リンギット。テ・アイス、1.8リンギットという料金でございました。

マレーシア・リンギット、対円相場では安くなっているんですが、物価は上がったんじゃないかな。やっぱりタイは安いですよね。ほとんどマレーシアの半分くらいの価格ですし。

今日のマレーシア国民

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<チキンライス屋>KP/DA21mm

しっかり見られていました。今回華人のチキンライスは食べなかったです。ナシアヤムは食べましたが。

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2018年3月21日 (水)

フードコートの美味い飯

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<ヒンドゥ寺院>KP/DA21mm

昼間はジョージタウンを歩き回り、チェックイン時間を待ってホテル替えしました。E&Oの記事はまたのちほど。

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<フードコート>KP/DA21mm

またしてもレッドガーデンにやってきました。店は結構あるので、連日でも大丈夫です。

今日はこのフィッシュヘッドカレーの店で頼みます。店名が読めません。でも頼んだのはカレーじゃなくてごく普通のおかずです。

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<本日の夕食>GR DIGITAL

タイガー大瓶、やはり18リンギットです。料理が2品ありますが野菜と魚です。ご飯はサービスのようでした。

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<茄子と豚ミンチの炒め物>GR DIGITAL

料理は指差し注文です。こちら12リンギット。

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<絶妙>GR DIGITAL

辛いものは一切入っていませんがめっちゃ美味かったです。これ1品でご飯と完結するんですが、ビールを飲みたかったのでつまみになるものを別に頼みました。

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<イカのオイスターソース炒め>GR DIGITAL

小ぶりのイカを丸ごと使っています。イカは柔らかく新鮮ですね。レアな部分が残っていますよ。

Kg1008

<バジル付き>GR DIGITAL

つまりは内臓などもそのまま使われていて、日本人としてはうれしい味ですね。海が近いとこういう料理も味わえます。タイ料理にはない味です。タイ料理のイカはもっとしっかりと炒められています。

美味いですよ。ビールとも合いますね。料金は25リンギットと高いです。でも、元旦だし、E&Oに泊まっているんだし、たまにはいいじゃないですか。

バジルは使われていますが辛くありませんよ。

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<E&O>KP/DA21mm

さ、満腹したし、帰ろう。

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2018年3月18日 (日)

ジョージタウンのウォールアート

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<金属アート>KP/DA21mm

ジョージタウンではいつの間にかウォールアートが当たり前のように見当たります。

初めてやって来た2010年には全く気づきませんでしたが。当初のウォールアートはこのように金属のバーを加工して漫画的なものと文字を描くというものだったようです。

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<進化形>KP/DA21mm

これはかなり手が込んでいます。作者は同じなのではと思います。

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<有名作品>KP/DA21mm

それに触発されたからか、別の作者が描いたおそらくジョージタウンで最も有名なウォールアートがこれです。

場所が見つからなかったんで、土産物屋のトートバッグ(印刷)で失礼します。

直接壁に絵を描き、それだけではなく廃物の自転車も壁に埋め込み作品の一部にしてしまうという大胆さが受けたのではないでしょうか。

なにより、この作者は絵が上手いです。

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<トライショー>KP/DA21mm

おそらく、同じ作者で立体物は使っていない作品です。壁いっぱいの作品でかなり巨大です。あの有名作のヒントにでもなった作品でしょうか。

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<ブランコ>KP/DA21mm

で、立体物を使った作品です。ブランコとはかなり手がかかってます。

こういうところを見つけても、たいていはだれかが被写体になっていて写真が撮りにくいんです。

まだあるんですけど、割愛します。

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<バス停>KP/DA21mm

おそらく、ウォールアートが注目されてから雨後の筍のように現れた作品のひとつです。

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<ナゴール通り>KP/FA35mm

結構手がかかっていると思うんですが、ダメなものはダメ。

こういう人はウォールアートを描いて報酬とかあるんですかね。まあ、街中が自由な雰囲気にあふれていて気分は悪くないです。やりすぎは困るけど。今のところジョージタウンはやりすぎの一歩手前みたいな感じです。

今日のマレーシア国民

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<カールスバーグ娘>KP/DA21mm

レッドガーデンフードパラダイスにて。自分の時は兄さんやおじさんの飲み物係がやってきました。でも、いるじゃないですか。

まあ、こういう仕事にありつけるのも華人だけですね。肌の露出を避ける、マレー系とインド系では無理な仕事です。でも、露出度は少ないですね。

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2018年3月16日 (金)

GAMAで買い物

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<スーパーGAMA>KP/DA21mm

夏の旅行で携帯型MP3プレイヤーが壊れ、買い換えたのがi Podです。32ギガバイトの製品は電話機能のないi Phoneみたいなもので、充電ケーブルもライトニング方式です。で、二股のUSBタップまで用意していきましたが、ケーブルがひとつしかないということに気づきました。

で、ここにやって来たというわけです。コムタから徒歩5分程度です。スーパーということになっていますが、上階はローカルデパートですね。

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<ユビソオ>KP/DA21mm

最上階はこんな店舗が入ります(画像はプラザガーニーのもの)。

なんかどこかのメガストアにそっくりなロゴでしょう。そう、ユニクロです。でも、ここは服飾専門じゃなくて、どちらかというとDaisoか無印良品あたりに近いです。値段は均一じゃありませんね。

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<購入>GR DIGITAL

これで7.0リンギットです。まあまあ安いです。これで用は済んだのですが、この日宿替えして荷物を紐解くと、長年愛用していた石鹸箱が見当たりません。

なもんで、この日二度目のGAMAへ。

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<キャップ>GR DIGITAL

これはペナン通りの市場のような店で購入しました。20リンギットでした。

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<石鹸箱>GR DIGITAL

これまで泊まり歩いた宿の小さい石鹸を使っていたのです。ン10年前シェラトン系列の某ホテルで小さいサイズに合わせた石鹸箱があって、これを長年使用していたのです。

でも、そういうサイズはないんですよね。諦めて普通サイズの石鹸箱を購入しました。6.9リンギットです。

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<石鹸>GR DIGITAL

ホテルの小さい石鹸はこれからも手洗いや洗濯用にもらってくると思いますが、もらう頻度は減りそうです。もうこれからは現地のローカル石鹸を購入することにします。これは2.0リンギットでした。

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<ピルケース>GR DIGITAL

このくらいがちょうど小さい石鹸のサイズなんですが、包装をはがすと中には仕切りが。ま、ピルケースとして使うか、いらなくなったコインでも収納することにしましょう。こちらは、5.0リンギットです。

それにしても、「ユビソオ」にはぶっ飛びました。KLにもあったからマレーシアでは全国展開ではないかと。マレーシアじゃありませんが東南アジアのどこかにカタカナ4文字の同じような店があるって話も聞いてます。資本元はあの国ではなかろうか。

今日のマレーシア国民

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<バイカー集結>KP/DA21mm

ペナン通りで爆音が。同じ柄のTシャツを着用したバイク集団。ピックアップトラックにもバイクが。

爆音は立てますが、暴走行為はありません。

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2018年3月15日 (木)

インド料理も試してみる

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<ラインクリアー>KP/DA21mm

ペナン通りにあるナシカンダールの店、ラインクリアーの行列です。ナシカンダールといったらここしかないという評判で、昼食時はこんな感じです。次の日あたり行くかと思ってましたが、新年の休業に入ってしまいました。

手前に「Nasi Kandar」とあるガラスケースの店はラインクリアーではありません。こちらはいつ来ても入れます。ラインクリアーは店舗の隙間のようなところにビニールシートを渡して仮設の屋根を作ったところです。それでもこの評判です。隣の店も以前からずっとあって、つぶれないので味はそこそこだと思いますが。

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<Restoran Jaya>KP/DA21mm

ではワタクシも昼食としましょう。ローマ字でレストラン・ジャヤと書きましたが、タイプミスではございません。マレー語表記ではこうなります。シティテルのやや斜め向かいにあるインド料理屋です。

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<店内>GR DIGITAL

奥が調理場です。その上にあるのがメニューです。細かく書いてあります。品数はかなりあります。基本南インドのティファンが中心のようですが、試しにアッパムなどと頼むと「できません」となりました。

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<定番>GR DIGITAL

しょうがないので、定番中の定番ロティチャナイとコーラにします。プレーンのロティチャナイではなく卵入りにしました。

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<卵入りロティチャナイ>GR DIGITAL

ここかなり安く利用できたのですが、4年経つうちに値上げされていました。以前のロティチャナイはプレーンでわずか1.0リンギットでした。今、コーラ付けて5.25リンギットです。どうなってしまったのでしょう。

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<カレー>GR DIGITAL

少し野菜の入ったカレーに付けて食べます。そこそこ美味いですね。

ロティチャナイはマレーシアにしかないインド系料理です。いや、シンガポールにもあるか。南インドのティファンには登場しない料理。ここでできるインド系料理として、プーリー、ドーサは以前頼みました。ドーサはトーセイという名前に変わります。スリランカではそのように呼ぶともきいています。

また、ナシカンダールもできるみたいで、セルフの盛り付けになるようでした。今度はインド人街にあるインド料理屋に行ってみたかったのですが、ちょっと遠いんですね。

今日のマレーシア国民

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<観音寺>KP/DA21mm

伝統的な中国の廟です。「寺」の文字が使われていますが、道教寺院ですね。華人はこちらのほうがしっくりくるようです。

背後に建物があります。みんな後ろを向いて祈っています。この建物、線香を買わないと入れなくなりました。

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2018年3月12日 (月)

元旦の朝にナシゴレン

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<花火>KP/DA21mm

12月31日の夜部屋にいると、外が騒がしくなりました。窓がないので様子がよくわかりません。もしやと思い、カメラを持って外に出ると花火が打ちあがっていました。

とはいえ、花火はわがホテルの背後であがっているようで、振り返るとビルの隙間からようやく見える程度でした。通りを1本進むとほぼ空き地なので、そのあたりまで行ってみましたが、すでに終了。あっけなかったです。

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<翌朝の惨状>KP/DA21mm

元旦の朝、すでに爆竹が鳴らされた跡です。さあ、食事ですが、いつものフードコートは休業中でした。

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<マレー食堂>KP/DA21mm

マカリスター通りを少し進むと、やっている食堂がありました。ナシカンダールの表示があるので、マレー系かインド系の食堂ですね。

ともあれ、ペナンではカレンダー上の新年も華人が祝い、休業してしまうということがわかりました。春節の時はもっとすごいんでしょう。

こういう時は別の宗教、別の民族が経営する店に行けばいいですね。でも、ハリラヤブアサの時にはほぼどこも閉まってしまいます。その時はインド系だけが頼りです。

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<店内>GR DIGITAL

まずはコピアイスを頼みます。清潔感あふれる店内です。この脇にはちゃんと手洗い場があります。基本マレー人もインド人もカラトリーを使わず手で食べますからね。

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<ナシゴレン・ビアサ>GR DIGITAL

これを頼みました。比較的安かったので。「ビアサ」は「普通」という意味です。量が普通なのか、特別なものを追加していないことなのか。ともあれ、量は結構あります。

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<サンバル味>GR DIGITAL

スープは付きません。サンバルで炒めてあって結構スパイシーです。具はほんのわずかな野菜と卵ですね。

まあまあ腹持ちが良さそうなので、これでよかったですか。他のメニューも結構ありそうでした。インド飯はこの後食べる予定だったので、やっぱりこのあたりに落ち着きますかね。

飲み物合わせて5.5リンギットでした。

今日のマレーシア国民

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<涼しい>KP/DA21mm

東南アジアを旅するとやたらと眠り込む人たちを目撃します。もう堂々たる眠りっぷりです。ここ、コムタに隣接するラピッドペナンというバス会社のターミナル脇です。

間に道路がありますが、上の空間はコムタとつながっているので直射日光が当たらないし、雨にも降られません。昼寝にはもってこいの場所なんでしょう。

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2018年3月10日 (土)

同樂旅社に潜入してみる

深夜特急の足跡を追うVol.30

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<Kafe Golde Apple>KP/DA21mm

 さらに歩いていくと、かなり安そうな旅館が見つかった。同楽旅社、とあるからには華僑が経営する宿なのだろうが、どこか当たり前の旅社とは異なる奇妙な雰囲気が漂っている。それは広い前庭の奥に建っているということもあったが、なにより一階がバーになっているということが大きかった。
(沢木耕太郎「深夜特急」娼婦たちと野郎どもから引用)

もう何度も書いていますが、沢木耕太郎氏はペナンで同楽旅社という宿に長期滞在しました。2013年に訪れた時、ここを何とか探し当てたかったのですが、無理でした。「深夜特急」の中で、ジョージタウンのフェリー乗り場から、ここにたどり着くまでの記述から推測したところでは、チュリア通りとシントラ通りあたりの周辺なのではと勝手に思っていたのですね。

その後ネット検索すると、Tune Hotelの向かいに名前を変えて今もあるということでしたので、またしてもペナンに行く動機のひとつとなったのです。

うーん、ここか。

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<裏側>KP/DA21mm

ともあれ、現在は宿としての営業はすでに終わっていますので、とりあえず周囲を観察します。

入口側の外壁は塗りなおされていましたが、脇はこんな感じです。

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<一部トタン外壁>KP/DA21mm

1996年放送の「劇的紀行・深夜特急」でも、ここが舞台になっていまして、その時の外壁の色は白でした。

沢木氏は2階の「通りに面した部屋」に泊まったとあります。部屋にいると前庭にいた若者が沢木氏を呼ぶという記述がありますので、1枚目の画像のアーチの上にある部屋を使用していたようです。

部屋にはシャワーもトイレもなく、共同のものを使っていたようです。劇的紀行・深夜特急でもこのトタンの部分から突き出たところが水場のようになっていましたので、ここにマンデールーム(浴室)とトイレがあったのでしょう。

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<タイガー小瓶>i Phone5c

宿がラングーン通りにあったものでしたから、この前は何度も通りました。

夕刻を過ぎると前庭は真っ暗です。暗い中女性の話し声も聞こえます。ご存知の通り、沢木氏の時代の同楽旅社はバーと宿という形態ではあったものの、実態は娼館でした。

その後、宿は廃業になりバーとしてのみ生き残って来たようです。でも、実態は変わらないみたいですね。

まあ、眺めているだけではしょうがないので、寝釈迦寺院の帰りに立ち寄ってみました。ビールの小瓶が17リンギットです。フードコートの倍の価格です。

 
内部は真っ暗でして、どちらにせよあやしげなので、カメラはバッグにしまってスマホだけを頼りにしばらく滞在しました。
 
すると、撮影に気づいた女性が近寄ってきて、やんわりと注意します。ここで働いているのはベトナム女性が多いとのことです。ここらで退散しますか。
 
女性たちと意気投合すれば、2階に行けるはずです。第3の旅でペナンを訪れるはずのkimcafeさんにあとはお任せしましょう。カラオケもあるみたいですよ!

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2018年3月 6日 (火)

ラングーン通りはなかなか便利

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<トライショー>KP/DA21mm

画像はペナン通り。近くにはやや高級といえそうなシティテルがあります。Red Garden Food Paradiseこの向かいあたりです。

ワタクシが元旦まで滞在していたホテルはこんな賑やかなところではありません。そしてまったくツーリスティックではありません。住宅地真っただ中でそっけない通りです。

とはいえ、意外に食の名店もあったり、当たり前のようにフードコートもありますので、便利でした。

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<外観>KP/DA21mm

「Mホテル」というシンプルな名称です。日本風にいうと5階建てですね。この最上階がワタクシの部屋でした。エレベーターは1基のみ。まあまあ新しそうです。この入り口側に面した部屋は窓がありますが、その他の部屋は窓なしでございます。

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<客室>GR DIGITAL

ダブルベッドがひとつ。ベッドサイドには小さなテーブルがあります。反対側には扉のない洋服掛けが付いています。3段くらいありましたので、衣服はすべて取り出し、ここに置いていました。

ベッドの真向かいには大型の液晶テレビがありましたが、渡されたリモコンの不調なのか、まったく映りませんでした。個人的には異国のテレビには興味はあるものの深みにはまってしまうと時間が足りなくなりますので、見ることはありませんので関係ないです。テレビがなくともパソコンで情報は事足りますし。

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<トイレと洗面台>GR DIGITAL

客室より1段高くなったところにあります。隣がシャワーブースですが完全に仕切られているので、水浸しになりません。それに、ここはかなり広く作られています。

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<シャワーブース>GR DIGITAL

チャイナタウンと同じような電気式の温水器です。石鹸はなく液体ソープのボックスがありました。中はほぼ空っぽでしたが。シャンプー類が付くのは大陸からの観光客に対応するためでしょう。スライドドアですがきっちり締まりますので、いうことありません。

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<マレー式トイレノズル>GR DIGIGAL

タイ式と違うんですがお判りでしょうか。タイ式(というか東南アジアほぼ全土とインドあたりにも普及してます)では、ノズル近くに手のひらで押して水を出すレバーが付いていますが、マレー式はノズルの取り付け部分にコックがあって、それを捻ると水が噴出します。かなりの違いですよ。

チャイナタウンもこういうタイプでした。これまで泊まったマレーシアの宿では記憶がないので、タイ式だったか元から付いていなかったかだと思います。いずれにせよ今回が初めてです。

ミネラルウォーターはありません。そのかわり、各階にひとつウォーターサーバーがあり、水とお湯が調達できます。ボトルがないので、水をためるタッパーのようなものが置いてありました。

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<元同樂旅社>KP/DA21mm

ラングーン通りはフェリー乗り場からおよそ2.0kmほど離れた奥まった場所にあります。コムタからも1.0kmくらい離れてますかね。フェリー乗り場からはタクシーを利用しました。

で、なんでこんなところに泊まるつもりになったかというと、2つほどコムタ寄りのところに、こんな建物がまだ残っていたからです。

もっとも、この真向かいにエアアジアの経営するTune Hotelがありますが、値段の割にタオルが有料とかLCCの理論を宿にも持ち込むところだったので、価格と相談して「Mホテル」にしました。

1泊あたり3200円ほどしましたが、これはワタクシが抜けていて大みそかの予約を忘れていたため、後日追加したためと思われます。他の日は2000円弱だったような。

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2018年3月 4日 (日)

フードコートでサテなど

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<紅園美食街>KP/DA21mm

ジョージタウンにある巨大フードコートです。ただし、営業するのは夕方からのみです。ここで夕食としましょう。

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<フードコート内>KP/DA21mm

結構な数のテーブルがあります。それでも、ハリラヤブアサの時は席がなくて苦労しました。野外風ではありますがほとんどの部分には屋根がかかっています。小さなステージもあります。何もやってませんでしたけど。

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<サテの店>KP/DA21mm

店をチェックします。パッセムブールを探しましたが、ここではやってませんでした。フードコートの端にありますが勢いよく煙を上げているここで注文しましょうか。

スキンヘッドの人物が焼いているのは手羽先です。サテはその奥で焼いています。鶏10本、羊10本を頼みました。

この店が外れにあるのは、もうもうと上がる煙のためと思われます。そのためかここだけ屋根がありません。ワタクシも屋根のない席に着きます。

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<カールスバーグ大瓶>GR DIGITAL

早速飲み物係がやってきます。ビールを注文するとこれになりました。18リンギットと高額です。ブランドを指定しませんでしたが、タイガーもあるはずです。以前はギネスもありました。

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<サテ>GR DIGITAL

左が羊で右が鶏です。ピーナッツソースのタレはなぜか2つ来ましたどちらも同じでしたが。これで24リンギットでした。

鶏は想像通りの味でしたが、羊が美味かったです。羊といっても「ラム」ということでした。柔らかく、味にコクがあります。臭みはまったくありません。

サテもマレーシア全国規模で食べられる料理ですね。華人のやっているサテもあるらしいです。この店はマレー人と華人が一緒に働いていました。華人のサテだと、豚もあるんでしょうね。

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<大碌麺>GR DIGITAL

サテの隣りの麵屋台で注文した1品。「Tai Lok Mee」とのことでした。別の麺を頼もうとしたら「今日は終わり」とのことで、店の人おススメのこれを頼んだのです。

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<これもソース焼きそば風>GR DIGITAL

他ではあまり見ない麺です。でも、KLのチャイナタウンで食べたホッケンミーによく似ています。ネット検索しても出てきません。漢字検索ではなく、ローマ字でけんさくすると、やはりホッケンミーのことみたいですね。

エビと豚肉。太い麺。同じですね。でも、チャイナタウンのホッケンミーよりずっと美味しかったです。値段も6.0リンギットです。

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<アイスカチャン>GR DIGITAL

歩いて宿まで戻ります。宿の近くのNew World Parkというやはり美食街でこれを食べました。

アイスクリームのってますが、見た目ほどは甘くないかき氷ですね。これで5.0リンギットでした。満腹しすぎました。

今日のマレーシア国民

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<サテ屋の男性>KP/DA21mm

ひたすら焼く係です。左手だけで焼いていますが、右手はちょっとしたメモも取るみたいでした。

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2018年3月 3日 (土)

寝釈迦仏寺院

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<本堂>KP/DA21mm

ミャンマー寺院の向かいにあるリクライニングブッダで有名な寺院です。本当はこっちを先に訪問しました。

いかにもタイという感じがします。

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<大仏塔>KP/DA21mm

このパゴダは通りからよく見えます。でも眺めるだけで中には入ることはできません。

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<寝釈迦仏>GR DIGITAL

全長33メートルだそうで。ワットポーのリクライニングブッダ(全長46メートル)ほどはでかくありませんが、相当大きいですよ。

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<足裏>KP/DA21mm

ワットポーのブッダの足裏には108の螺鈿細工が施されていますが、こちらはこれだけ。

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<居並ぶ仏像>KP/DA21mm

タイの寺院にはこんな感じで仏像が並びますが、どこか違う感じがするのは、作り方でしょうか。

タイの場合はほとんどが金属製です。金属製となると簡単に着色できないので仏像一つ一つの違いを表現するのは顔の表情ですかね。

ここではほうろうのようなもので作られているのではないでしょうか。なんかチープに見えてしまいますが。

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<金箔を貼られた仏像>KP/DA21mm

これだけは金属製だと思われます。ここは結構古く、1900年に建てられたそうです。タイからの移民はそうは多くないと思います。隣にミャンマー寺院がありますが、ミャンマーからの移民もそうは多くないでしょう。

アイルイタムに極楽寺という寺院がありますが、あそこは中国・タイ・ビルマの様式がミックスされたものです。極楽寺がテラワーダの総本山だとすると、この2つの向かい合った寺院はそれぞれの母国向けの寺院ということなんでしょうかね。

中国式の寺院や廟はかなりありますが、教義も違ってくるだろうし。マレーシア国内で上座部仏教の寺院があるところは他に知りません。わずか3つですがペナンに集中しているだけでも希少価値があるってことでしょうかね。

今日のマレーシア国民

Kg0662

<線香作り>KP/DA21mm

ジョージタウンの観音寺近くの仏具屋です。線香の実演販売みたいです。ブルーのTシャツ男性が実演中で、手前のイエローのシャツの男性は体験中みたいです。体験中の人物は日本語を話していました。

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