同樂旅社に潜入してみる
<Kafe Golde Apple>KP/DA21mm
さらに歩いていくと、かなり安そうな旅館が見つかった。同楽旅社、とあるからには華僑が経営する宿なのだろうが、どこか当たり前の旅社とは異なる奇妙な雰囲気が漂っている。それは広い前庭の奥に建っているということもあったが、なにより一階がバーになっているということが大きかった。
(沢木耕太郎「深夜特急」娼婦たちと野郎どもから引用)
もう何度も書いていますが、沢木耕太郎氏はペナンで同楽旅社という宿に長期滞在しました。2013年に訪れた時、ここを何とか探し当てたかったのですが、無理でした。「深夜特急」の中で、ジョージタウンのフェリー乗り場から、ここにたどり着くまでの記述から推測したところでは、チュリア通りとシントラ通りあたりの周辺なのではと勝手に思っていたのですね。
その後ネット検索すると、Tune Hotelの向かいに名前を変えて今もあるということでしたので、またしてもペナンに行く動機のひとつとなったのです。
うーん、ここか。
<裏側>KP/DA21mm
ともあれ、現在は宿としての営業はすでに終わっていますので、とりあえず周囲を観察します。
入口側の外壁は塗りなおされていましたが、脇はこんな感じです。
<一部トタン外壁>KP/DA21mm
1996年放送の「劇的紀行・深夜特急」でも、ここが舞台になっていまして、その時の外壁の色は白でした。
沢木氏は2階の「通りに面した部屋」に泊まったとあります。部屋にいると前庭にいた若者が沢木氏を呼ぶという記述がありますので、1枚目の画像のアーチの上にある部屋を使用していたようです。
部屋にはシャワーもトイレもなく、共同のものを使っていたようです。劇的紀行・深夜特急でもこのトタンの部分から突き出たところが水場のようになっていましたので、ここにマンデールーム(浴室)とトイレがあったのでしょう。
<タイガー小瓶>i Phone5c
宿がラングーン通りにあったものでしたから、この前は何度も通りました。
夕刻を過ぎると前庭は真っ暗です。暗い中女性の話し声も聞こえます。ご存知の通り、沢木氏の時代の同楽旅社はバーと宿という形態ではあったものの、実態は娼館でした。
その後、宿は廃業になりバーとしてのみ生き残って来たようです。でも、実態は変わらないみたいですね。
まあ、眺めているだけではしょうがないので、寝釈迦寺院の帰りに立ち寄ってみました。ビールの小瓶が17リンギットです。フードコートの倍の価格です。
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コメント
お任せって・・・カラオケですか?(^^ゞ
投稿: kimcafe | 2018年3月12日 (月) 21時25分
kimcafeさん、こんにちは。
ここならタイカラオケもありそうな感じがします。
マレーシアだと、華人系のカラオケはあるでしょうが、タイカラはないでしょ。
お望みならばそれ以上のサービスもあるようです。
ムクダーハンかい!
投稿: ヒョウちゃん | 2018年3月12日 (月) 21時49分
毎度お疲れ様です。
本邦もベトナム人、昨年3割増だそうです。
さて華人系のカラオケ(中国人観光客も行く?)、
KULでも山ほどあります。テレサテン以外分からないですね。
そこでタイカラの話をすると、新宿が通勤ハブ駅に
なられた?のですか。
ならばマラ子でお待ちしていますw。その辺は
別途連絡入れますけど、宜しくです。
投稿: ペンタのP | 2018年3月28日 (水) 23時01分
ペンタのPさん、こんにちは。
百人町界隈もベトナム料理や真っ盛りです。
華人系カラオケは台湾や香港でしょうが、あの国が進出してきているのでカンボジアでもやってそうですよ。
そう、通勤は新宿を経由します。
マラコーはこないだ行ってきたばかりです。
めっちゃコンタイの客が多かったです。
投稿: ヒョウちゃん | 2018年3月29日 (木) 17時23分