35年ぶりの再結成
かすてら音楽夜話Vol.48
<ブライトン>K-7/DA16-50mm
画像はあまり関係ありません。何しろわたしゃ北欧には行ったことがございませんので。
1970年代半ばから1980年代初めごろにかけて、一世を風靡するというか世界的にも有名なバンドがありました。その名を、ABBAといいます。
出身はスウェーデン。1974年のユーロビジョン・ソングコンテスト優勝をきっかけに「Waterloo」(放題・恋のウォータールー)がヒットし、ヨーロッパでは知られる存在となりました。ちなみに、ウォータールーとはイングランドにある駅名ですが、ナポレオン軍が対仏同盟軍に大敗した地名、「ワーテルロー」のことでもありますね。
しかし、世界的に知られるようになったのがこの曲です。
この曲をCafe de Castellaにやって来る人でまず知らない人はいないでしょう。このあと、「Take A Chance On Me」、「Chiquitia」、「Thank You For The Music」などのヒットを立て続けにリリースします。
この人たちは男女ふたりずつの4人編成ですが、もともとは男性二人のデュオでした。ギターのビヨルンとキーボードのベニーで「ビヨルン&ベニー」といいました。ま、そこに女性陣が加わった形になりますが、ブロンドの女性がアグネッタ、赤毛がアンニ=フリッド(フリーダ)です。
そこでたまたま、頭文字を男性を挟むように並べたところABBAとなったと。なお、グループのロゴとしては最初のBはひっくり返っています。
アグネッタとビヨルン、ベニーとフリーダはその後正式に結婚に至りますが、後年ともに離婚しています。
ともかく「Dancing Queen」以降は出す曲ほとんどが大ヒットでして、飛ぶ鳥を落とす勢いだったわけですよ。ところがそれぞれの離婚と相前後してグループとしての活動を終了したのが1983年です。
普通はここで終わってしまいますがなんと、この度35年ぶりに新曲をリリースするそうです。ちなみにフリーダは1945年生まれの今年73歳。ビヨルンも同じ。ベニーは72歳。アグネッタは68歳です。アグネッタ以外、沢木耕太郎氏よりも年上ですわ。
まあ、Fleetwood Macみたいにメンバー間で夫婦が2組もいて、それぞれのちに離婚してもグループはいまだに続いているという例もありますが。
ABBAが世界的に受けたのはみてもお分かりの通り、カリスマ性やビジュアルじゃないですよね。やはり、曲の親しみやすさと明るいムードなんじゃないすかね。
そもそも彼らはスウェーデン人であるわけで、オリジナルとしてはスウェーデン語のアルバムを出していたはずです。でも、英語版をリリースし、それを世界中で売りまくりました。おそらく、非英語圏のミュージシャンでここまで英語の曲をヒットさせた人ってほぼいないでしょうね。
タイのミュージシャンたちも英語あるいは日本語で「売る」ためにリリースなんかしたら、その後火がついて、オリジナルのタイ語版もマーケットが拡大するんでは。テレサ・テン商法あるいはアグネス・チャン商法。おあとがよろしいようで。
それにしてもびっくりしたっす。
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コメント
年金と印税じゃ収入足りなくなって再結成なのかな?とゲスな推測をしてしまう私はHR&HMファンです(笑)。
投稿: おりんぴあ | 2018年5月 3日 (木) 00時12分
おりんぴあさん、こんにちは。
いやいや相当儲けていると思いますね。
今度、ヘビメタかハードロックやりましょう。
反応よろしくです。
投稿: ヒョウちゃん | 2018年5月 3日 (木) 14時57分